◆今月のmwe交流会のテーマは?
今月のmwe交流会のテーマは、
地域支援を“ビジネス視点”でデザインする!《 未来共創型交流会 》
『介護・福祉を支える「デジタルの絆」で新時代の地域支援のカタチを考えよう!』
人口減少社会において、一つの事業所だけで完結する支援には限界があります。
今、必要なのは「情報」と「思い」を即座に共有できるデジタルの絆です。
今回の交流会では、ITによる地域活性化サービスを提供するきずなグローブ合同会社が、
医療・福祉事業者がDXを通じて「地域とどう繋がるべきか」を提言。
過去に開催された「みんなの保健室 陽だまり」や「食の支援:フードリカバリー協会」
による熱い対話のバトンを受け継ぎ、一歩踏み込んだ事業者間連携を模索しました!
60分の講演では単なるIT化ではない、業務を根本から楽にし、ケアの本質を守るため
DX戦略の視点を得た後は、交流会参加者同士の意見交換タイム。
デジタルをツールに、組織の枠を超えた「顔の見える、繋がる仕組み」を、
一緒にデザインする未来共創型交流会となりました!
◆理事長によるmweフィロソフィの共有

毎月、交流会の始まりは、mwe杉田理事長によるmweフィロソフィの共有からです。
mwe活動で大切にしている理念(「利他」「協働」)を異なる側面からお話する時間です。
日頃、仕事に追われて、忘れている「大前提」「原理原則」に立ち返る時間になっています。
今月のテーマは、『「利益」について考える』です。
◆財団交流会 講演①◆

テーマ :「 地域の送迎はこれからどうなるのか? 」
~ 通所事業者様向け送迎DXサービスから始まる地域連携DX構想 ~
講 師 : きずなグローブ合同会社 事業開発ディレクター 田辺 昌人 様
交流会前半は、IT・DXによる地域活性化サービスを提供するきずなグローブ(合)で
マーケティングを担当する田辺様に解説いただきました。「地域の送迎の課題とあり方」
を考える好い機会になりました。
きずなグローブは、2025年5月に創業した若い会社で、代表 松波様の地元が草加市
ということで、草加市の介護事業者の支援をミッションに創業しました。
ご縁のあった草加市の通所介護事業所からのニーズ(利用者様の送迎)を支援する
DXシステムの構築を進め、2025年夏よりテストサービスのリリースを開始しました。
<通所介護事業所が行う、送迎業務の課題と現状>
きずなグローブでは身近な顧客(通所介護事業所)へのヒアリングを通じて、
以下の7つの課題を抽出しました。
1.送迎業務の人手確保
(現場の課題感)ドライバーの人材確保が大変(人材採用・定着コストの増加)で、
職員がドライバーを兼務せざるを得ない状況…。
2.送迎車両の維持
(現場の課題感)車両のメンテナンスコスト(1台当たり、年間600万円)が増加…
3.個人情報管理
(現場の課題感)個人情報(→送迎予定表)漏洩のリスク管理 ※紙管理が多い…
4.運用の煩雑さ
(現場の課題感)利用者様の個別な異なる事情(当日の体調、気分)による、
キャンセル・予定変更へのきめ細かな対応が必要…
5.連絡業務の非効率化
(現場の課題感)到着コールを行う送迎先で、ご利用者様およびご家族への連絡が煩雑…
6.送迎状況の可視化
(現場の課題感)送迎ルートが適正であるかどうか?の判断ができない…
7.ご利用者様の増加
(現場の課題感)要介護認定者数の増加と介護サービス利用者の増加は過去20年間の実績
で2.7倍(170%増)で推移している…。また、要介護認定者の方が
介護サービスを利用する比率が10年間あたり30%程度増加している…
また、このほかにも「介護従事者の平均年齢が過去20年間の実績で13歳上昇し、
職員の高齢化が進んでいる…」という状況であります。以前、ニュースで高齢ドライバー
が運転する送迎車両が、施設に乗り上げてしまい、利用者3名が死傷してしまう事件が
ありましたが、支援者・支える側の高齢化も深刻な課題となっています。
<きずなグローブが提供する送迎DXサービスとは?>
同社のシステム開発ディレクターが構築した送迎DXサービスは以下の5つの機能です。
1.送迎予定表取り込み機能
:Excelで作成した送迎予定表(送迎順・時間・サービス内容)をシステムに読み込み
2.LINE連携機能
:連絡手段にLINEを追加。ドライバー・送迎助手が到着コールをLINEでご利用者様
およびご家族に通知
3.完了報告機能
:各家庭への送迎完了を登録することで、管理部門がリアルタイムに運行状況を把握
4.キャンセル・変更対応機能
:一覧表から当日のキャンセル・変更が簡単に登録可能
5.地図連携機能
:車両位置情報と乗降データを自動収集することで、新規契約時やサービス変更時に
送迎ルートプランを地図上に設定可能(ルートの効率化)
講演内では、実際のデモ画面やシステム構成図も共有いただいたお陰で、
送迎DXサービスがイメージし易かったです。
次に送迎DXサービスの特長(介護事業所のメリット)として以下の5つがあります。
1.独自システムの構築が不要になる(ExcelとLINEを活用したカンタンDX)
2.ご家族との円滑なコミュニケーションが図れる(LINE通知で連絡漏れのトラブル防止)
3.送迎業務の負担軽減できる(送迎状況をリアルタイムで報告可能)
4.柔軟な運航対応が可能になる(当日のキャンセル・変更への即時対応が可能)
5.ルート設定の最適化が図れる(地図情報活用で取得した車両の位置情報を活用した
送迎ルートの最適化が検討できる/時短・安全対策)
介護事業所にとっては、毎回の送迎が個別に費用を徴収している訳ではなく、介護報酬の
中に組み込まれていることから、送迎DXサービスへのニーズが高いと感じました。

<きずなグローブが見据えるミライの送迎モデル>
現行法の中ではできることは限られていますが、きずなグローブでは様々な制約条件が
クリアになった時、「地域連携による通所介護送迎DXモデル」の構築を目指しています。
この「送迎DXモデル」で実現したい思いは・・・
1.地域送迎プラットフォームの構築
:現在、送迎は個別の介護事業者が行っていますが、車両・ドライバーを共有化・
共通化することで、地域インフラにするプラットフォーム構築をイメージ
2.一般ドライバーによる送迎の実施
:普通免許取得者による、一般ドライバーが空き時間に送迎業務を担う運用も視野に…
3.複数事業者による共同送迎の実施
:送迎資源(車両・ドライバー・情報)の共有
4.新しい運行モデルの実現
:送迎を担当する共同送迎センターの設置、AIによる配車なども視野に…
もしも、これらのDXモデルが構築できたミライには・・・
○車両維持費の大幅な低減となり、
○人件費が削減でき、
○介護スタッフの本業回帰(ケアに集中)することが可能になります。
○介護事業者同士が、競合相手から協働パートナー(地域貢献協力者)になる
これらの構想には制度の壁がありますが、地域特性を生かし、地域ごとに送迎モデルづくり
に向けた新しい動きも始まっているようです。mweでは引き続き、「地域の送迎」を
テーマ :「 地域の絆づくりをビジネス視点で考えよう! 」
~ 第4回 ビジネスプラン・ゴングショー ~
プレゼン:きずなグローブ合同会社 松波泰弘様・田辺昌人様・酒匂一寿様
意見交換:mwe交流会にご参加の皆様
(ファシリテーター mwe事務局:櫻井)
後半はきずなグローブ(合)のお三方(CEO・開発・マーケティング)と交流会にご参加
の皆様で意見交換を行いました。課題の多い地域の送迎の中で、きずなグローブが如何に
して存在感を高めていくかについて、色々な方向から意見・アイデアが飛び交いました!
なお、今回の交流会には様々な背景を持つ皆様がご参加されました。
一例をご紹介すると
・全国のドラックストア、スーパーマーケットに医療・介護用品を提供(卸売業)
・飲料用品・レトルト食品を製造(食品メーカー)
・全国で新築・リフォームを行うハウスメーカー
・地域の建築・不動産会社
・地域金融機関(信用金庫 執行役員・支店長)
・シニア向け集いの場、通いの場を提供する一般社団法人
・コンサルティング会社・会計事務所 所長 ・・・の皆様との意見交換でした。
<参加者同士によるゴングショー(意見交換)の様子>
◆シニア向け集いの場、通いの場を提供する一般社団法人との質疑応答
(質問)送迎DXモデルの構築・提供から、最終的に目指すところは「送迎をする側」?
(きずな)現在、草加市の介護事業所へのサービス提供にトライをしてますが、
将来的には障がい者施設の利用者様・病院の透析患者様にも水平展開していきたい。
(質問)当法人では、地域の居場所づくりを行っているが、歩いて通える人々が対象と
なっています。今後、活動が拡がっていくと、徒歩圏を超えた利用者様との接点が
生まれてくるので、送迎サービスは必要です。
(きずな)ありがとうございます!ただ、現時点では介護事業所向けで提案していきたい。
(質問)私たちの法人では居場所づくりで孤立・孤独をさせないことに支援のウエイトを
置いています。週一、月一と間が空いてしまうことのないように、いつでも(毎日でも)
どうぞ!というスタンス。デイケア・デイサービスの利用者に聴くと「デイケアには
行きたくない」という人がいる。「送迎されると自力で還れない…」「みんなと同じこと
をやりたくない…」という声もあり、そういう方々は当法人に集まってくれる。
送迎をデイケアに絞らなくてもいいのでは?
(きずな)地域の生活者の声を聴くことができて、有難いです。ただ、現時点では、
介護事業所向けで提案をしていく予定です。
◆飲料用品・レトルト食品を製造(食品メーカー)
(質問)介護タクシーと送迎DXモデルの違いは?メリットは?
(きずな)デイサービスの利用者の利用料(介護費用)の中に送迎料金が含まれている。
その費用の中でドライバーを雇い、車両の維持を行わざるをえない状況。施設にとって
送迎車両の維持コストが大きな負担になっている。
介護タクシーは2種免許を持っている人が送迎する仕組みで、ワンメーターで5000円超
と高額なのがネック。近隣でも介護タクシーがあるけど、料金設定が自由のため高額に
なっている。ウーバーイーツのタクシー版が日本で走っていれば、価格もサービスも
変わってくるけど、いまは規制でNG…。安全面を考慮すると致し方ないですね。

◆地域金融機関(信用金庫 執行役員・支店長)
(質問)現在、営業・マーケティングに力を入れている草加市は若い都市(高齢化率23%)、
近隣を自治体を観てみると高齢化率が40%超の自治体もあります。そのような高齢化率
の高い自治体の方が緊急性が高く、引き合いがあるのでは?
(きずな)わたし自身が草加市在住なので、是非とも地元の草加市で実績を作りたい。
現在、介護事業所との接点も生まれ、現場のニーズも聴くことができているので、
ニーズ・課題に応える送迎DXサービスを構築して、草加市モデルを作りたい!
(質問)顧客の中で異業種から介護タクシーに参入した事例はあるけど、なかなか苦戦を
している状況。介護タクシー単体では利益を生み出せていないみたい。だからこそ、
共同送迎(送迎資源の共有)というアイデアは素晴らしい。ところで、引き合いの
ある介護事業所は大手事業所?大規模事業所?
(きずな)一定以上の規模感はあることも事実ですが、利用者様の数が20名程度の施設
からも引き合いがある。小規模事業所であっても、送迎プロセスをDX化する価値
を実感することは可能。
最後にご登壇をされたお三方から、ゴングショーを終えてのコメントがありました。
(酒匂様)制度を変えようとしたり、サービスの建付けを調整したりすることも大事だが、
目の前にいる顧客(介護事業所の方々)の課題解決支援を現在の建付けの中で
“なんとか”取組んでいきたい!
(田辺様)本日は意見交換をありがとうございました!今後も皆さんからは色々な
アイデアを頂戴したいです。今回の交流会でのご縁に感謝します!
(松波様)我々だけで送迎DXサービス(草加モデル)の構築をやりきるのは難しいと
思っています。是非とも皆さんのお力もお借りしながら、一緒にやっていきましょう!
次回、5月度mwe交流会は、5月12日(火)開催です。
<交流会テーマ>
科学で解明!ココロとカラダと地域が若返る健康戦略、
「人生100年時代」のフレイル予防の最前線・・・
『自己流は損? 科学が証明した
「3分間のラジオ体操」の効果を最大化するコツを押さえよう!』
「人生100年時代」において、医療・福祉事業所が地域から求められているのは、
質の高いケアと「通いたくなる価値」の両立です。
そこで注目すべきが、誰もが知るラジオ体操の圧倒的な科学力!実は血管年齢や骨密度、
認知症リスク対策までカバーする「究極の処方箋」であることをご存知でしょうか。
ラジオ体操での「自己流の3分間」を、狙った部位に効かせるプロの技法に変えるだけで、
その効果は劇的に改善・進化するんです。
今回の交流会では、東京都健康長寿医療センターのエビデンス(科学的データ)と、
NHKラジオ体操の現役指導者が教える実践的な指導のコツを同時に学べる交流会です!
4月10日 『じつはすごい!科学的に証明された本当のラジオ体操』 が出版されました!
今回は出版記念交流会として企画しました。
地域住民の健康寿命を延ばし、地域に選ばれる「予防の拠点」として一歩先へ。
未来の健康戦略を、ここから共に描きませんか?
<講演>
講演① 「フレイル予防とラジオ体操の効果」
~身体的・精神的・社会的側面に及ぼす効果~
講 師 東京都健康長寿医療センター研究所
東京都介護予防・フレイル予防推進支援センター 副センター長 植田拓也様
講演② 「 ラジオ体操のチカラを、社会のチカラに! 」
~ 全日本ラジオ体操連盟の実践 ~
講 師 NPO法人全日本ラジオ体操連盟 理事長
(NHKテレビ・ラジオ体操 指導者)
女性栄養大学 実践運動方法学研究室 非常勤講師 鈴木大輔様






























