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Medical Welfare Environment

◆今月のmwe交流会のテーマは?
今月のmwe交流会のテーマは、
企業のチカラで街の課題(こどもの居場所づくり・ヤングケアラー)を解決するために…
「私たちの街は、私たちの経営資源で守る!
                                  子どもの成長を支え、企業も成長する繋がり方を考えよう!」


少子化は企業経営にとってパイの縮小でネガティブな状況に見えますが、
この少子化をポジティブに捉え、地域の課題解決に自社が持つ経営資源(自社の強み)
を活かす「未来型経営」
に取組む先進事例が注目されています。

例えば、地域の不動産会社・建築会社が空いている会議室をこどもの居場所(大学生が
小学生に勉強を教える寺子屋)として開放したり、食パンメーカーが追加の発注でロット

の大きい生産で生じた廃棄パンをこども食堂に寄付したりと「自社が持つ経営資源を

地域に還元できないか」という新たな視点で取組む事例が増えています。

今回の交流会では、学校との連携事例やヤングケアラーの現場や支援事例を通じ、
子どもの成長を支え、企業もファンを増やしながら成長する具体的策を学びました。
街を守り、自社を強くする今までにない、新たな繋がり方を考える交流会でした!


◆理事長によるmweフィロソフィの共有


毎月、交流会の始まりは、mwe杉田理事長によるmweフィロソフィの共有からです。

mwe活動で大切にしている理念(「利他」「協働」)を異なる側面からお話する時間です。

日頃、仕事に追われて、忘れている「大前提」「原理原則」に立ち返る時間になっています。

今月のテーマは、『「教える」ことは「学ぶ」ことである』です。


◆財団交流会 講演①◆


テーマ :「 学校と地域の連携・協働の推進 」
     ~地域全体で子どもたちの学びや成長を支える相互パートナー~
講 師 : 埼玉県   教育局   生涯学習推進課   地域連携担当   主事   渡辺 充範 様

講師の渡辺様は9年前、小学校教員として勤務した後、埼玉県庁に入庁されたキャリアを

お持ちです。ご自身が小学校で携わっていた経験を活かして、行政の立場から

「学校と地域の連携・協働の推進」に取り組んでいます。

<地域と学校の連携・協働の必要性>
地域と学校の連携・協働の必要性が必要な背景は以下の3点の要因があります。
1.地域における教育力の低下…
 ・感染症の拡大や国際情勢の不安定化などに象徴される将来の予測が困難な時代の到来
 ・少子化・人口減少や高齢化、DXの進展などの社会の変化
 ・都市化や過疎化による地域のつながりの希薄化
2.学校を取り巻く問題の複雑化・困難化…
 ・子どもたちが抱える困難の多様化・複雑化
 ・学校における働き方改革のさらなる推進
 ・情報化の加速度的な進展に関する対応
3.学習指導要領の理念「社会に開かれた教育課程」
 ・教育課程を介して目標を学校と社会が共有
 ・子どもたちの育成すべき資質・能力を明確化
 ・地域の人的・物的資源の活用、社会と共有・連携しながら、開かれた学校教育を展開

そのために、地域と学校が・・・
 ●コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)
   ➡埼玉県内の小中学校のほぼ全てで設置され、連携・協働では頭脳の役割を担う
 ●地域学校協働活動、地域学校協働本部
   ➡朝夕の見守り活動、本の読み聞かせなど、連携・協働ではカラダ(実行)を担う
を設置し、地域と学校の連携・協働体制を一体的に推進することで、「学校だけでは解決

できない複雑化した子どもたちを取り巻く課題の解決」を目指しています。

<地域学校協働活動ってなに?>
地域学校協働活動は以下の6つの活動が実際に取り組まれています。
1.学びによるまちづくり・地域課題解決型学習・郷土学習
 ・地域資源を理解し、その魅力を伝え、地域活性化のための方策を考え、実行する学習活動
 ・「ふるさと」について地域住民から学び、自ら地域を調べたり、発表したりする学習活動
 ・地域の産業や商店街の職場体験学習、郷土の伝統・文化芸術学習など
2.放課後子供教室
 ・地域住民の参画を得て、放課後等に全ての児童を対象として行う、学習や体験・交流

  といった多様な活動
3.地域未来塾
 ・中学生・高校生等を対象に、教員OBや大学生などの地域住民の協力によって行う学習支援
4.家庭教育支援活動
 ・寄り添いが必要なこども、不登校傾向のあるこども等への対応について、保護者が

  学び合う機会づくりなど
5.学校に対する多様な協力活動
 ・登下校の見守り、花壇や通学路等の学校周辺環境の整備、こども達への本の読み聞かせ、

  授業の補助や部活動の支援、企業等による出前授業等の教育プログラムの提供(土曜

  学習応援団)など
6.地域の行事、イベント、お祭り、ボランティア活動への参画
 ・地域イベントにおけるボランティア体験学習、伝統行事やお祭りでの伝統文化・芸能の

  発表や楽器の演奏、地域の防災訓練への参画など

(mwe事務局)ひとり親家庭の中には、経済的に部活動に参加させられない…、キャンプ

 や芸術鑑賞に連れて行けない…など、「体験格差」が生じていると聞いたことがあります。

 地域の生活者、企業だからこそ、身近にいる者として、少しでも「体験格差」の解消に

 繋がる連携・協働ができるのではないかと思いました。

<地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支える仕組み>
次世代を担う子どもに対して、どのような資質を育むのか?という目標を共有し、

地域社会と学校が協働するため、従来の地縁団体に留まらない以下のような多様な、

多彩なプレーヤーが支えています。

(教育)PTA、社会教育関係団体、教育NPO、大学、研究機関
(企業)民間教育事業者、文化団体、スポーツ団体、企業・経済団体
    労働関係機関・団体、福祉関係機関・団体、警察・消防
(個人)地域の青少年、地域の成人、地域の高齢者

このように多くの、より幅広いプレーヤーが参画し、目標を共有し、緩やかなネットワーク

を構築しています。

<学校応援団ってなに?>
平成24年度以降、さいたま市以外の62市町村で、全ての小中学校に整備されている学校に

おける学習活動、安全・安心確保、環境整備などについてボランティアとして協力・支援を

行う保護者・地域住民による活動組織です。

学校応援団には3つのタイプがあります。
1.学習支援への支援
 ・教科支援タイプ:学習内容の定着を図るための支援
  例.国語(漢字等)、算数・数学(計算等)の学習支援等
 ・実技支援タイプ:実技を伴う学習活動への支援
  例.ミシンのサポートや調理実習時の支援等
 ・補習支援タイプ:長期休業中等を利用した補習等の支援
  例.夏季休業中のステップアップ学習における個別支援等
 ・体験・行事支援タイプ:児童・生徒の体験活動等への支援
  例.福祉ボランティア体験への支援、読み聞かせ等

2.安全・安心確保への支援
 ・見守り・防犯タイプ:通学路や学区内の危険個所で見守り等の支援
  例.登下校時における通学路の見守りや交差点での安全確保
 ・生徒指導支援タイプ:生徒指導の支援
  例.朝のあいさつ運動、校内外の巡回等
 ・緊急時支援タイプ:緊急時の児童・生徒の安全確保の支援
  例.災害時の下校支援や災害対策マニュアルに位置づけられた支援等

3.学校環境整備への支援
 ・自然環境タイプ:学校敷地内の環境整備への支援
  例.花壇の整備、樹木の剪定、落ち葉掃き等
 ・施設設備タイプ:校舎内外の施設設備に対する整備の支援
  例.校門扉やトイレ等の塗装・修繕の支援等
 ・学習環境タイプ:児童生徒の学習環境向上への支援
  例.掲示板等の整備を支援、学校図書室の環境整備を支援等

これらの取り組みが、学校側には・・・
 ・子どもの多様な体験や経験が増加した
 ・子どもの安心・安全が確保できた
 ・学校や教員の負担が軽減された    という成果(効果)が上がっています。

一方、地域側からみると・・・
 ・地域で子どもを育てる意識が向上した
 ・保護者や地域の方が来校するで、学校と家庭・地域との連帯感が強まった
 ・学校の教育活動への支援を通じ、保護者や地域の方の学校への理解が深まった
という成果(効果)が上がっています。

<地域と学校の連携のミライ>
地域住民が教育の当事者となることで、責任感をもって学校及び地域の課題解決に取組む
     ↓
地域住民が参画・協働することで、顔が見える関係となり、学校と中心に地域住民が繋がる
     ↓
大人たちの“地域のことを考え、地域のために協働して動く姿”を見て、子どもたちが

「自分たちの町、地域は自分たちで創る」ということを意識する
     ↓
結果として、地方自治の基盤強化につながる

(mwe事務局)今回、「地域と学校の連携・協働」の講義を聞いて、地元で事業活動を行う

 企業だからこそ、身近にいる児童・学生たちに自社が持つ経営資源(の一部/遊休資源)

 を提供するができると思いました。まだまだ、企業には学校との連携はブルーオーシャン

 なので、早く取り組んだ企業から、「社会貢献の実績」と「企業活動の成果」を得ること

 ができると感じました。


◆財団交流会 講演②◆


テーマ :「 ヤングケアラーのために私たちができること 」
     ~「埼玉県 ヤングケアラー支援スタートブック」~
講 師 : 埼玉県 福祉部 地域包括ケア課 地域包括ケア担当 主査 中前 千佳 様

後半はなかなか見え辛い社会課題“ヤングケアラー”について、埼玉県地域包括ケア課 中前様

にご登壇頂きました。中前様には昨年、6月の財団交流会で“ビジネスケアラー”について、

情報提供を頂きました。2年連続での情報提供、ありがとうございました!

<ケアラーを取り巻く環境>
家族の領域に起きた様々な環境変化(全国のデータから)
 ・一般世帯の一世帯あたり人員
   2000年:2.67人 ➡ 2020年:2.21人
 ・共働き世帯数
   1980年:614万世帯 ➡ 2022年:1,262万世帯

 ・平均寿命
   1955年:男性63.60歳/女性67.75歳 ➡ 2022年:男性81.05歳/女性87.09歳
 ・健康寿命
   2001年:男性69.40歳/女性72.65歳 ➡ 2019年:男性72.68歳/女性75.38歳
 ・高齢者数
   1965年:618万人 ➡ 2021年:3,640万人
 ・精神障害者数・外来
   2002年:223.9万人 ➡ 2020年:586.1万人

2020年3月31日、埼玉県が全国初めて「ケアラー支援条例」を公布・施行します。

ケアラー支援条例では、“ケアラー”の定義は「高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等に

より援助を必要とする親族、友人その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上

の世話その他の援助を提供する者」とされ、“ヤングケアラー”の定義は「ケアラーのうち、

18歳未満の者」とされています。

ケアラー支援条例を定めた目的は、「すべてのケアラーが健康で文化的な生活を営むことが

できる社会の実現を目指す。」ことにあります。

第2期を迎えたケアラー支援計画(R6~R8)では、6つの基本目標が定められています。
1.ケアラーを支えるための広報啓発の推進
2.行政におけるケアラー支援体制の構築
3.地域におけるケアラー支援体制の構築
4.企業におけるケアラー支援体制の構築
5.ケアラーを支える人材育成
6.ヤングケアラー支援体制の構築・強化

「6.ヤングケアラー支援体制の構築・強化」を補足すると・・・
「ヤングケアラー支援のための教育・福祉合同研修の受講者数 目標値:2,000人」

「こどもの居場所の数 目標値:令和8年度800か所以上」という指標が掲げられる中、

主な取り組みとして・・・
 ・ヤングケアラー支援のための教育・福祉合同研修
 ・大学教職員等向け研修
 ・ヤングケアラー・若者ケアラー向けLINE相談の実施
 ・ヤングケアラー・若者ケアラー向けオンラインサロンの開催
 ・ヤングケアラー支援スタートブックの活用
 ・ヤングケアラー授業デザインキットの活用
 ・こどもの居場所づくりアドバイザーの派遣
 ・こどもの居場所フェアの開催          を行っています。

<ヤングケアラーとは?>
埼玉県のケアラー支援条例(R2.3)での定義は・・・
「高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人その他の

身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する者

(ケアラー)のうち、18歳未満の者」

国のヤングケアラーの定義(R6.6.12)によると・・・
子ども・若者育成支援推進法の改正により、「家族の介護その他の日常生活上の家族の世話

を過度に行っていると認められる子どもや若者」 として明記されています。

具体的にどんな“ケア”をしているのかというと・・・
 ・病気や障害がある家族に代わり、家事をしている
 ・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている
 ・病気や障害のあるきょうだいの世話や見守りをしている
 ・目が離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている
 ・日本語が話せない家族や障害のある家族のために通訳している
 ・病気や障害のある家族の身の回りの世話をしている
 ・心が不安定な家族の話を聞いている
 ・がん・難病など慢性的な病気の家族の看病をしている
 ・家計のために働いて、病気や障害のある家族を助けている
 ・病気や障害のある家族の入浴やトイレの介助をしている

まだ、小さな生徒が身体的、精神的にも負担の大きなケアを担当しているのが分かります。

<ヤングケアラーの実態調査より>
埼玉県がケアラー支援計画のために行った実態調査によると、ヤングケアラーが存在する

割合は、高校2年生の約4.1%(1,969人)に達することが分かりました。4%というと25人

に1人の割合なので、1クラスに1人、2人がヤングケアラーである可能性があります。

身近にヤングケアラーの状態にある生徒がいることが分かります。

ヤングケアラーが行っているケアの内容(上位4点)は・・・
 ・家事(食事の用意・後片付け・洗濯・掃除など)
 ・感情面のケア
 ・家庭管理(買い物・家の修理仕事・重いものを運ぶなど)
 ・きょうだいのケア

これらのケアを行いつつ、ケアに関する悩みや不満を話せる人の有無では、4人に1人は

悩みを話せる人がいないと回答していることから、孤立感・孤独感の中でケアを行っている

実態が見て取れます。

<ヤングケアラー支援のポイント>
支援対象者の捉え方・支援の考え方では、支援の視点として4つのポイントがあります。
視点1.『ヤングケアラー=支援が必要な子ども』ではない
 :全てのヤングケアラーにとって支援が必要なのではなく、家族のケアで悩みを抱えている

  子どもが、支援が必要な子どもであること。
視点2.こどもの権利を守り、中心に考える
 :こどもの能力を十分に伸ばし成長できるように、学び(発達)の場を確保し、ケアを

  続けながらも、やりたいことやライフチャンスが得られるようにすること。まずは、

  ケアラー本人がどうしたいのか?をしっかりと把握することが重要であること。
視点3.ヤングケアラーの支援=家族全体の支援
 :ヤングケアラーの背景には家族が抱えた複雑な問題が存在であること。例えば、

  ケアの対象者は高齢者だけでなく、疾病を患う親や障害を持ったきょうだいなど様々。
視点4.ヤングケアラーの状況は変化していく
 :ケアの対象者の状況や、ヤングケアラーが置かれている状況は日々、変化していくこと

  を理解すること。例えば、ケアの対象者の病気の進行、自身の進学や就職などのライフ

  ステージの変化など、また、把握した時点では支援が必要ではなかったとしても、

  新たに支援が必要になる場合があること。そのため、継続的な関わり・見守り(伴走)

  が必要であること。

(mwe事務局)ヤングケアラーの当事者のお話(映像)から、学業がある中でケアをする

 過酷な生活習慣が当たり前になっていて、『相談するほどのことではないと思っていた…』

 と話していた姿が印象的でした。家の中に入る混むことが難しいので、日頃の表情、

 言動から「もしかしたら、ヤングケアラーかも…」と察するようなコミュニケーション

 が必要だと感じました。

<埼玉県のヤングケアラーへの取組み>
◆『埼玉県におけるヤングケアラー支援スタートブック』
全国でいち早くケアラー支援条例を制定した埼玉県では、「ヤングケアラーの定義や捉え方、

支援の流れやポイントを示し、支援に関わる多様な主体が共通の認識を持つことで、

各市町村におけるヤングケアラーの支援体制づくりを推進する」ことを目的に『埼玉県に

おけるヤングケアラー支援スタートブック』を作成し、展開しています。

特徴としては、ヤングケアラーの支援にあたっての基本的な考え方、支援体制づくりの

ポイント、社会資源や支援事例などをわかりやすく掲載されていますので、一度、

ご覧になってみて下さい。

『埼玉県におけるヤングケアラー支援スタートブック』のPDFデータはこちら↓
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/233021/youngcarerstartbook.pdf

◆ヤングケアラーハンドブック「ヤングケアラーってなに?」
同ハンドブックは、県内小学校の4年生に配布(中学1年生及び高校1年生には電子データ

の形式で配布)されています。

特徴としては、児童の成長段階に合わせ、高校生編、中学生編、小学生編の3種類を作成し、

高校生編、中学生編はヤングケアラーや周囲の友人に向けたメッセージを掲載、小学生編は、

信頼できる大人に伝えるために切り離し可能な「伝えたいことカード」を添付しています。

『ヤングケアラーハンドブック「ヤングケアラーってなに?」』のPDFデータはこちら↓
(「高校生編」「中学生編」「小学生編」の3パターン)
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0609/chiikihoukatukea/youngcarer-handbook.html

◆埼玉県ヤングケアラーチャンネル
ヤングケアラー・若者ケアラーが悩みを相談したり、話を聞いてもらえる場所として、

LINE相談窓口を設置しています。

○相談対象:埼玉県内のヤングケアラー・若者ケアラー及びその保護者等 
○開設時間:平日11:00~20:00 (※相談者からの送信はいつでも可能)
○特徴
 ・話を聴く相談員は、全員元ヤングケアラー。経験者だからこそできる共感や先輩ケアラー

  ならではのアドバイスを受けることができる。
 ・相談でなくても構わない。ただ話を聞いてもらいたい、他にも同じ境遇の人がいるのか

  聞いてみたい、いい情報が得られるかもしれない、という方も登録可能。
 ・令和6年度からはキャリア相談も開始。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0609/chiikihoukatukea/youngcarer-line.html

(mwe事務局)R6からスタートしたキャリア相談について、領域が異なりますが、「児童

 養護施設を退所した若者の支援」をする団体(例.コンパスナビ)の支援事例をご紹介

 します。この団体と連携する企業の中には、地元企業経営者の理解のもと、若者の就職先

 として受け入れをされている事例がありました。「児童養護施設退所後の若者支援」と

 「ヤングケアラー支援」では領域が異なりますが、異なる社会課題同士が繋がることで、

 支援の輪、課題解決の可能性が拡がると思いました。


次回、9月度mwe交流会は、9月8日(火)開催です。

<交流会テーマ> 
社員から突然のがん告白。その時、ウチの会社ではどう動く…
『社員を”びっくり退職”させない経営と接し方を、当事者と行政から学ぼう!』


医療技術の進歩により「がんは働きながら治す時代」へ。
しかし、職場の理解不足から初動で離職を選んでしまうケースは後を絶ちません…。
動揺する社員にどう接し、どこへ相談すべきか…。

今回の交流会では、埼玉県行政の最新施策とがん当事者の講師を招き、
突然の罹患にも焦点をブレさせない体制づくりを皆さんと一緒に考えます。
貴重な人材を退職させない、大切な仲間を守り抜く職場の対応術を学びましょう!

<講演>
講演① 「 9月は『がん征圧月間』です! 」
     ~埼玉県民の皆様に知って欲しい事、お願いしたい事~
講 師  埼玉県   保健医療部   疾病対策課   がん対策担当   主任    大石 彩可 様

講演② 「 体験談:がんを経験して思うこと 」 
     ~ 一人の生活者として、病院薬剤師として…~
講 師  リレー・フォー・ライフ川越   副実行委員長    野村 真実 様
 

 

 

 

 

 

 

◆今月のmwe交流会のテーマは?
今月のmwe交流会のテーマは、
ココロとカラダの不調(ストレス・睡眠不足)を抱える社員の心身を整え、
                                                                                                                  組織が活性化するために・・・
『離職を防ぎ、生産性を高める!エビデンスに基づいた“新時代の福利厚生”を学ぼう!』


「職員の表情が暗い」「離職が止まらない」--そんな現場の悩みは、もはや根性論や

一過性のリフレッシュでは解決できません。今、組織に必要なのは、職員の心身を

根本から整える「攻めの福利厚生」です。人的資本経営が叫ばれる今、経営層が

向き合うべきは「職員の身体そのものへの投資」です。

人間の身体の6割を占める「水」。この当たり前のインフラへの投資が、実は組織の

パフォーマンスを最大化し、離職を防ぐ鍵になることをご存知でしょうか?
 
今回の交流会では、科学的根拠に基づき、水からアプローチする全く新しい健康経営

の最前線(新時代の福利厚生)を深掘りしました!

講師には、創業から45年に亘って(医療・介護の現場でも)お水のサービス提供する

㈱日本トリムより講師をお招きし、お客様の声など実際のところを解説いただきました。

人が取れない…、辞めてしまう…という企業にとって、人材を引きつける福利厚生を

学べる交流会となりました!


◆理事長によるmweフィロソフィの共有


毎月、交流会の始まりは、mwe杉田理事長によるmweフィロソフィの共有からです。

mwe活動で大切にしている理念(「利他」「協働」)を異なる側面からお話する時間です。

日頃、仕事に追われて、忘れている「大前提」「原理原則」に立ち返る時間になっています。

今月のテーマは、『「子供の使い」から「プロの使い」に』です。


◆財団交流会 講演①◆


テーマ :「 “水”から始める人的資本経営!職員が輝く健康経営の最前線 」
     ~カラダの6割を占める“水”への投資が組織の未来を創る~
講 師 : 株式会社 日本トリム 東京支社 営業部 主任 小野沢 洸 様

<「水と健康を科学」し続けて45年>
日本トリムは創業以来、45年に亘り“お水”に特化してサービス提供をしてきた会社です。

水がカラダにどのように影響するのか。カラダに好い水の摂り方は…の知見をフルに

公開して頂きました。オモシロ実験も盛りだくさんでした!

さて、日本トリムが提供する機器は一見すると浄水器と言ってしまいそうですが、

「整水器」が正しい表記です。mwe事務局も最初は浄水器と思っていました…。

今日を境に「整水器」を覚えて下さい。

整水器は蛇口に取り付けるだけでOKで、水を電気分解して水素を含んだアルカリ性の

お水を作ります。当日はペットボトルに入ったお水も提供され、“飲みやすさ”

“すっと入ってくる”“やわらかい”という感想が出ていました。

「飲みやすさ・すっと入ってくる・やわらかい」は言い換えると、「浸透力」があります。

老廃物が出て行き、代謝も上がっていきます。

<お水の効果を観るオモシロ実験>
こどもの頃、理科の実験で使ったフラスコが二つ並んでいます。

それぞれにはお茶ッ葉が入っていて、片方には通常のミネラルウォーターが

入っていますが、茶葉が浮いているだけで、茶葉は水に浸透していません…。

一方、日本トリムの整水器で作った“高濃度電解水素水”を注ぐと茶葉が溶け出し、

お茶になっています。このお水はお湯ではなく、通常の温度のお水ですので、

その浸透力の高さが分かりますね。

<“医療機器”として、提供されている整水器>
日本トリムの整水器は、「家庭用管理医療機器」として認証を取得しているんです。

胃腸症状の改善効果が認められており、胃もたれ・胃の不快感を和らげ、

胃腸の働きを助け、お通じがよくなるようです。

いま、納豆・ヨーグルトなど腸活が盛んですが、お水で腸活も可能ですね。

「家庭用管理医療機器」ということで、こどもから大人まで毎日、安心して

飲むことができることがわかりますね。

<“酸化”と“抗酸化”>
“酸化”とはサビ・老化のことで、お酒・たばこ・食品添加物・ストレス・紫外線などが

原因で体内に活性酸素が増えた状態です。

ちなみに、酸化に影響してしまう食べ物10選は、以下の通りです。
  1.ポークハム
  2.ウインナーソーセージ
  3.コーラ(炭酸飲料水)
  4.冷凍ハンバーグ
  5.魚肉ソーセージ
  6.インスタントラーメン
  7.スタック菓子
  8.清涼飲料水
  9.アイスクリーム
 10.インスタントコーヒー

いかがですか?「今日から食べない・飲まない!?」と言えればいいんですが、

「これらの食品なしで生活するのって難しいですよね。

そこで、カラダのサビ(酸化)を防ぎ、酸化したカラダを元の状態に戻るには、

“抗酸化”のための対策(抗酸化物質の摂取)が必要です。

抗酸化物質とは、活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを

取り除いたりする物質のことで、体内で合成される抗酸化物質や酵素の他にも、

外から食事などを通じて摂取するビタミンやカロテノイドなども抗酸化物質なんです。

抗酸化物質のひとつとして、高濃度電解水素水も効果的ということでした。
お水を4つの分類で解説いただきました。
 ・水 道 水     :塩素の匂い。水は買う物という時代に。
    ↓
 ○ミネラルウォーター :浄水器・ウォーターサーバーの水(美味しく安全な水)
    ↓   
 ○水 素 水     :海洋深層水・バナジウム天然水(健康的な水)
    ↓
 ◎高濃度電解水素水  :医療用のお水(活性酸素を除去/胃腸症状の改善効果)


同じお水でもこれだけ違いがあるんですね。これまで、水と言えば、水道水と水素水くらい

の違いしかないと思っていました。毎日飲むお水、カラダの6割を占める水って大事ですね。


◆財団交流会 講演②◆


テーマ :「 第5回 ビジネスプラン・ゴングショー 」
     ~新時代の福利厚生 ウォーターヘルスケアの推進~
講 師 : mwe交流会にご参加の皆様(ファシリテーター:mwe事務局 櫻井)

後半は企業が人材を採用・育成・定着させ、人的資本経営に取組む先進事例として、

「健康経営」「福利厚生」という視点で情報提供・情報交換を行いました。

<従業員の健康管理は長期的な収益性を高める“投資”である>
いま、企業経営では“人的資本経営”が新たなキーワードになっています。これは従業員

の健康管理をコストではなく投資として捉えるもので、人材・人財が持つ時間、能力、

経験・モチベーションを資本(資源)として高められるものという考えがあります。

従業員が終業時間に提供する能力、経験は一定(変わらないもの)で、モチベーションは

現状維持~下がるものという感覚がありますが、人的資本経営に取組む企業では、

「能力・経験・モチベーションは資源として増えるもの」という考えがベースにあります。

実際に健康経営に取組む企業では、「企業収益の向上」「休職・退職リスクの低減」の効果が

出ています。経済産業省の健康経営に取組んだことによるメリットに関するアンケートでも、

従業員の健康状態が改善(82%)、生産性が向上(45%)、離職の防止(32%)という効果が

生まれています。

また、採用シーンでもメリットがあります。

日本経済新聞社の働き方に関するアンケートでは、応募する側にとって、健康経営に

取組む企業であるかどうかが“就職企業選びの決め手”になっている状況が伺えます。

<健康経営の認定要件のひとつ「ヘルスリテラシーの向上」>
現在、日本トリムでは年間15,000回以上の健康セミナーを実施しています。

地域のコミュニティから始まり、介護施設・クリニックや中小企業など

幅広い場での実施です。今回の交流会も健康セミナーの一環です。


「健康の鍵は“水”にある。」という考えのもと、「ウォーターヘルスケアという、新習慣」

を展開することが目的です。所要時間は30分程度で、セミナー費用は無料です!

15,000回/年のセミナーは、お昼時に実施することが多く、その際はランチセミナー形式で

実施されるそうです。参加人数分のお弁当+電解水素水が提供(無料)され、“トリムの水”

の効果を実感できるセミナーになっているようです。(ちなみにお弁当で提供されるご飯は、

トリムの水で炊かれたご飯ということで、炊きあがりの違いもお愉しみください)

なお、この健康セミナーは健康経営の認定要件のひとつになっているのをご存知ですか?

【3.制度・施策実行】の【健康経営の実践に向けた土台づくり】に設定された【ヘルス

リテラシーの向上】に適応し【管理職または従業員に対する教育機会の設定】が達成します。

これから健康経営の認定に取組む企業様、次の認定更新を迎える企業様にとって、

日本トリムの健康セミナーを有効に活用して下さい。健康セミナーに興味、ご関心が

おありの際は、mwe事務局までお問合せ下さい。

<参加者同士によるゴングショー(意見交換)の様子>
(質問)15年ほど前ですが、単身赴任中にトリムの機器を購入した。その後、実家に

 帰ってきた時、取付し直そうと思ったけど、自分で設置するのが難しかった…。

 取り外しはトリムさんに依頼しないとダメですか?
(回答)水道の蛇口が伸びるタイプでなければ、ご自身で取り付けが可能ですが、伸びる

 タイプであれば、取付をお任せ頂くことになります。再設置に向けて、一度ご相談下さい。

(質問)わたしたちは、地域で保健室活動に取組み、生活者の日常的な健康のサポートを

 しています。また、昨年からは従業員の健康に関心がある企業に向けて、健康経営を切り口

 に「企業の健康相談室」という位置づけで活動を開始しました。メンタルの悩み、子育ての

 悩みの受け皿になれるので、会社の外に相談する場所(保健室)があることで、従業員に

 とって安心感のある場になる。最近、ようやく1社目の企業と契約ができました。今後、

 企業に向けた取組みをする中で、日本トリムさんと連携(セミナー開催の協力)する余地は

 ありますか?
(回答)ありがとうございます!連携は当社としても有難いご提案です。従業員の健康リテ

 ラシー向上だけでなく、当社にとっても広告効果がありますので、ぜひ連携に向けて調整

 させて下さい。ちなみに創業以来45年に亘って、この健康セミナー活動一本で営業活動を

 してきた実績があり、全国に営業所がありますので、対応可能です。

(質問)年間15,000回のセミナーについて、企業と個人で整水器の設置割合は?
(回答)ざっくりと企業1割~2割、個人8割~9割という比率です。企業内でセミナーを聴いた

 方が自宅に設置をして頂いているため、個人が多くなっています。また、セミナーは数名

 単位の小規模~50名規模まで様々です。

(質問)整水器は設置後、どれくらい持つの?
(回答)電気を使用して電気分解するため、電極が摩耗するので、10年~15年で性能が落ちて

 いくイメージです。ちなみにカートリッジは整水器がアラームを発信しますので、そのタイ

 ミングで年1回交換頂いています。

(質問)現在、当社は百貨店に出店しています。先のセミナーでは、家電量販店には整水器を

 販売していないということでしたが、百貨店での展開は可能ですか?
(回答)過去、百貨店では期間限定でイベントを実施(販売員を設置)したこともございます

 ので、対応可能です。
(質問)また、百貨店内では健康セミナーも実施しているんですが、今回のように企画・開催

 も可能ですか?(mweに講師探しをしてもらっている…)
(回答)もちろん、可能です。ぜひ、ご相談下さい。

(質問)電解水素水は温度(常温・冷凍・高温)によって変化はしますか?
(回答)本日の実験は常温のお水で行いました。常温であれば、2日間医療効果が継続する

 結果が出ていますが、2日以上経過すると医療効果は謳えなくなってしまいます。また、

 沸騰させるとその効果は4割程度、低減してしまいますので、ご注意ください。なお、

 冷凍した場合は常温と同様に2日間効果が継続します。


次回、7月度mwe交流会は、7月14日(火)開催です。

<交流会テーマ> 
企業のチカラで街の課題(こどもの居場所づくり・ヤングケアラー)を解決するために…
「私たちの街は、私たちの経営資源で守る!

 子どもの成長を支え、企業も成長する繋がり方を考えよう!」

少子化は企業経営にとってパイの縮小でネガティブな状況に見えますが、この少子化を

ポジティブに捉え、地域の課題解決に自社が持つ経営資源(自社の強み)を活かす

「未来型経営」に取組む先進事例が注目されています。

例えば、地域の不動産会社・建築会社の中には、空いている会議室をこどもの居場所

(大学生が小学生に勉強を教える寺子屋)として解放したり、食パンメーカーが追加の

発注でロットの大きい生産で生じた廃棄パンをこども食堂に寄付したりと「自社が持つ

経営資源を地域に還元できないか」という新たな視点で取組む事例が増えています。

今回の交流会では、学校との連携事例や、ヤングケアラーの現場や支援事例を通じ、

子どもの成長を支え、企業自身もファンを増やしながら成長する具体的な方法を学びます。

街を守り、自社を強くする今までにない、新たな繋がり方を一緒に考えてみませんか?

<講演>
講演① 「 学校と地域の連携・協働の推進 」
    ~ 学校・家庭・地域が連携・協働を進める仕組み、地域全体で子供たちの学びや

     成長を支え、学校と地域が相互にパートナーとして連携・協働して行う

     地域学校協働活動について ~
講 師 埼玉県 教育局 生涯学習推進課 地域連携担当 社会教育主事兼指導主事 渡辺様

講演② 「 ヤングケアラーのために私たちができること 」 
    ~ 「埼玉県におけるヤングケアラー支援スタートブック」から見る、ヤング

     ケアラーへの基本的な理解と、ヤングケアラーのために私たちができること ~
講 師 埼玉県 福祉部 地域包括ケア課 地域包括ケア担当 主任 中前千佳様

◆今月のmwe交流会のテーマは?
今月のmwe交流会のテーマは、
科学で解明!ココロとカラダと地域が若返る健康戦略、
                 「人生100年時代」のフレイル予防の最前線・・・ 
『自己流は損? 科学が証明した
          「3分間のラジオ体操」の効果を最大化するコツを押さえよう!』


「人生100年時代」において、医療・福祉事業所が地域から求められているのは、
質の高いケアと「通いたくなる価値」の両立です。

そこで注目すべきが、誰もが知るラジオ体操の圧倒的な科学力!実は血管年齢や骨密度、
認知症リスク対策までカバーする「究極の処方箋」であることをご存知でしょうか。

ラジオ体操での「自己流の3分間」を、狙った部位に効かせるプロの技法に変えるだけで、
その効果は劇的に改善・進化するんです。

今回の交流会では、①芝浦工業大学と②東京都健康長寿医療センターのエビデンス
(科学的データ)
と、③NHKラジオ体操の現役指導者が教える実践的な指導のコツ
を同時に学べる交流会です!

4月10日 『じつはすごい!科学的に証明された本当のラジオ体操』 が出版されました!
今回は出版記念交流会として企画しました。


◆理事長によるmweフィロソフィの共有


毎月、交流会の始まりは、mwe杉田理事長によるmweフィロソフィの共有からです。

mwe活動で大切にしている理念(「利他」「協働」)を異なる側面からお話する時間です。

日頃、仕事に追われて、忘れている「大前提」「原理原則」に立ち返る時間になっています。

今月のテーマは、『積極的に仕事を楽しむ』です。


◆財団交流会 講演①◆


テーマ :「 ラジオ体操がフレイル高齢者の心身に与える影響 」
     ~12週間のランダム化比較試験(RCT)から見えた、身近な運動の真の効果~
講 師 : 芝浦工業大学 システム理工学部 教授 大須賀 洋祐 様

<「どれくらい生きるか?」から「どう生きるか?」へ>
フレイルとは?
加齢により、体力や気力が少しずつ落ちてきた状態のことです。健康と要介護の間を行ったり

来たりしている状態で、神奈川県では“未病”というコンセプトを打ち出しています。

なぜ対策は必要なの?
この状態を放置すると、転倒し易くなったり、将来「要介護」になるリスクが高くなって

しまいます。しかし、早期に対策擦れば、健康な状態に戻ることができるのです。

フレイル対策の究極の目標は、高齢者が日々の生活を「自分らしく、気分良く過ごせて

いるか」を向上させることです。


<1928年から日本の健康習慣:ラジオ体操>
ラジオ体操はもうじき誕生100年を迎えます。
1928年から始まり、圧倒的な認知度を誇り、日本の高齢者の97%が認知をしてます。

世代を超えて親しまれる国民的運動と言えますね。

(mwe事務局)

これからラジオ体操以上に効果があって、認知度のある体操を作り出すのは困難ですね。

100年という時間のやすりがけを耐えてきた、古典なので、それだけ必要とされ、

有用性があるんだと思います。

<研究の目的>
研究の目的は、「自宅でのラジオ体操がフレイル高齢者のメンタルQOLを改善できるかを

検証する」ことです。

ラジオ体操の実践を通じて、身体的・心理的機能の向上が図られ、総合的な生活の質の

改善がみられるかどうかを検証します。

身体的・心理的機能の向上は以下の5つのパラメータで測定されます。
1.身体的パラメータ(フレイル、敏捷性、筋肉、持久力、姿勢)
2.心理生理的パラメータ(注意力、実行機能、自己効力感、うつ症状)
3.生化学的パラメータ(脳由来神経栄養因子)
4.社会学的パラメータ(ソーシャルネットワーク)
5.習慣的ライフスタイルパラメータ(食事、身体活動、睡眠)

<参加者のプロファイル>
研究に参加した人々のプロファイルは以下の通りです。
 ・総参加者数 226名
 ・年齢中央値 78歳
 ・女性の割合 70%
 ・プレフレイル・フレイル該当者(自立した生活に不安を抱え始めている層)

総勢226名が、「介入グループ(113名)」「対象グループ(113名)」に分かれます。
 ●介入グループ
   ・毎日のラジオ体操(自宅にて)
   ・全5回の集団指導
   ・栄養プログラム
 ●対象グループ
   ・栄養プログラムのみ実施

「毎日のラジオ体操」は3つのプログラムが用意されました。
1.ラジオ体操第1
 :全世代向け。全身の筋肉と関節をダイナミックに動かす。(中強度:3分10秒)
2.ラジオ体操第2
 :職場向け。筋力強化に重点を置いた、やや強度の高い動き(やや高強度:3分5秒)
3.みんなの体操
 :高齢者向け。無理なく行えるよう設計された低強度プログラム(低強度:4分30秒)

<研究結果>
研究の5つの結果を紹介します。
結果1:驚異的な継続力
 参加者226名のうち、210名が追跡を完了し、継続率は驚異の92.9%を記録。
 また、自宅での実施率の中央値は94.1%とこちらも高い数値をなりました。
 馴染みのあるルーティンが高齢者のモチベーション維持につながった。

結果2:監視のない自宅でも高い安全性を確認
 ラジオ体操に起因する有害事象(軽度な痛み)はわずか3件のみでした。
 (有害事象の発生確率は、0.01%)転倒などの重大事故はゼロ件でした。
 専門家の監視がない自宅での単独実施であっても、極めて安全であることが証明。

結果3:メンタルQOL(主要評価)への影響は?
 驚異的な実施率を記録したのにも関わらず、介入グループ・対象グループでは
 統計的な有意差は認められなかった。

結果4:身体機能の確かな改善
 「機敏さ・動的バランス」「有酸素持久力」では有意差が大きく表れた。
 メンタルスコアに差は出なかったものの、フレイル進行を防ぐ上で極めて重要な
 「敏捷性」と「疲れにくさ」に確かな有意差が見られた。

結果5:運動を続ける自信の維持
 「ラジオ体操を実施した介入群」と「何もしなかった対象群」では、ラジオ体操を毎日

 続けられたという成功体験が、自己効力感(自分にはできるという自信)をもたらした。

これらの研究結果から、3つの考察を得ました。
1.社会的交流の欠如
 :自宅での単独運動は安全ですが、集団運動がもたらす「他者との繋がり」や

  「孤独感の解消」というメンタルへの強力な効果が得られにくい側面がある。
2.運動の強度と時間
 :ラジオ体操(1回3分~4分、約3.7METs)は身体的機能維持には十分だが、

  メンタルスコアを大きく動かすには、さらに長時間のセッションが必要になる。
3.ラジオ体操は持続可能なパブリック・ヘルス戦略
 :医療費削減と健康寿命延伸を目指す超高齢社会において、「低コスト」「安全性」「持続

  可能性」からみてラジオ体操は極めてコストパフォーマンスの高い公衆衛生戦略となる。

大須賀先生からのコトバ 
『毎日の3分間が豊かな生活の質を支える第一歩になる』


◆財団交流会 講演②◆

テーマ :「 ラジオ体操のすすめ 」 
     ~効果から紐解くラジオ体操の魅力~
講 師 : 東京都健康長寿医療センター研究所 植田 拓也 様
    (東京都介護予防・フレイル予防推進センター 副センター長)

<介護予防の今とこれから>
現在の介護予防の主戦略は、「通いの場」がメインとなっています。

通いの場とは?
⾼齢者をはじめ地域住⺠が、他者とのつながりの中で主体的に取り組む介護予防や

フレイル予防に資する月1回以上の多様な活動の場・機会のことをいいます。

「通いの場」として運営がされている活動には以下の3つがあります。
1.共通の生きがい・楽しみを主目的とした活動
  例)・趣味活動(運動系、⽂化系活動等)
     ・総合型地域スポーツクラブ、就労的活動
     ・ボランティア活動の場等の社会貢献活動
2.交流(孤⽴予防)を主目的とした活動
         例)・住⺠組織が運営するサロン(補助⾦の有無に関わらず)
     ・地域の茶の間、⽼⼈クラブ
3.心身機能維持・向上などを主目的とした活動
     例)・住⺠組織が運営する体操グループ
     ・介護予防サロン

しかし、⾏政が把握している通いの場の参加率は低値となっており、参加率の拡⼤が

介護予防のカギ(→無関心層にどう届けるかが課題)です。

これは、地域の健康づくりは、⾏政だけでは完結しないということであり・・・
 ●既に民間企業の場が、地域の「居場所」になっている
   商業施設・カフェ・スポーツ施設・温浴施設・飲⾷店・⺠間サービスなど
 ●その接点に、介護予防・フレイル予防の視点を、少し加える
   無関心層へのアプローチ、地域とのつながり・社会参加、地域の活性化

   (元気な住⺠の増加)につながります。

<早朝の体操実施の運動器リスクに関する安全性>
身体機能、運動器系の留意点として、身体機能(握力・柔軟性・バランス能力)の

ピークは「午後~夕方」であること。

観察による動作分析を⽤いた解剖学的な整理によると・・・
 ・観察による動作解析の⼿法を⽤いて、ラジオ体操第1、第2の運動で使われる
  骨格筋の数を整理。
 ・筋肉はそれぞれ関節を動かす方向が決まっているため、各運動を分解した
  各動作で使用される骨格筋を解剖学的に整理。

ラジオ体操第1では、運動数は13運動のうち、分解した動作の数は73動作
ラジオ体操第2では、運動数は13運動のうち、分解した動作の数は94動作
  ➡合計では、26運動のうち、167動作

これは444の骨格筋(表情筋などの顔⾯の筋肉を除く)が働いていることになります。

<ラジオ体操にはどんな効果がありますか?>
ラジオ体操に参加した84名と、非参加の84名を比較した調査では・・・
(カラダ)
  ラジオ体操参加者の方が、1年後、歩行時間・動的バランスが維持されていた
(つながり)
  ラジオ体操参加者の方が、1年後の友人関係得点が向上していた

なぜ、友人が増えるのか?
(ラジオ体操の特性)
  ・日本での認知率が高い
  ・運動の導入としてはじめやすい(運動負荷が軽い/多くの場所で実施されている)
     ➡新たな参加者が増えやすい
(グループの特性)
  ・体操会として組織化されているが、厳密な組織管理はしていない
  ・誰が入ってきても良いという方針
     ➡特長1:一定数の固定された参加者+不特定の参加者
      特長2:新たな参加者との頻繁な接触
      特長3:気が合えば、新たなコミュニティが⽣まれる

(mwe事務局)

こうしてみると、ラジオ体操って包容力がある場ですね。緩やかなつながりが許容

されている、安全性の高い場と感じました

植田先生 講演のまとめ
ラジオ体操は・・・
  ●早朝でも⽐較的安全に⾏える運動︕
    ・冬でも血圧は上がりすぎない(※開始前に血圧は測ろう)
    ・自己調整でケガも心配なし
  ●顔⾯筋を除く全身の筋が働く可能性
  ●体にも、地域の人とのつながりにも効果あり︕



◆財団交流会 講演③◆

テーマ :「 ラジオ体操のチカラを、社会のチカラに! 」
     ~全日本ラジオ体操連盟の実践~
講 師 : NPO法人 全日本ラジオ体操連盟 理事長 鈴木 大輔 様
    (女子栄養大学 実践運動方法学研究室 非常勤講師)

冒頭、鈴木大輔さんが朝のラジオ体操で元気に発声されているプログラムと同じ、

ラジオ体操第1を参加者全員で行いました。15時過ぎという時間帯でしたので、

参加者の皆さんも運動でスッキリとリフレッシュできたようです。

<ラジオ体操の歴史>
ラジオ体操は1928年 国民保険体操として誕生しました。
その頃から現在のラジオ体操第1、第2とほぼ同様の動きをしていたことから、

98年という長きに亘りみんなに親しまれてきたことが分かります。

かんぽ生命、NHK、全国ラジオ体操連盟、簡易保険加入者協会の4つの組織が

連携してラジオ体操活動を推進してきました。

4つの組織の活動も併せて記します。
 ●かんぽ生命
   ・逓信省簡易保険局がラジオを制定、普及活動企画
   ・夏期巡回放送の開催
 ●NHK
   TV・ラジオでのラジオ体操放送
 ●全国ラジオ体操連盟
   ・ラジオ体操普及活動
   ・ラジオ体操指導者の派遣
   ・ラジオ体操実施団体育成
 ●簡易保険加入者協会
   ・ラジオ体操健康タウン構想
   ・ラジオ体操普及物品
   ・ラジオ体操調査研究

(mwe事務局)

100年という長い年月に渡り、代々、引き繋がれてきた“時代のやすりがけ”にも変わらず

残り続けてきたラジオ体操の偉大さがわかります。学生の頃は何となく体操をして

いましたが、一つひとつの体操の型の意味・効果を知ると本当にカラダ全体に効くのが

分かります。3分ですが、結構疲れます

<ラジオ体操の実施状況>
現在、ラジオ体操を週1回以上実施している人は、2,064万人もいらっしゃいます。
年1回でも実施している人まで広げると、4,054万人と国民の体操になっています。

周1回以上実施している方の分類をみてみると・・・
  地   域     186万人
  職   場     581万人
  自   宅   1230万人
  学   校     212万人
  高齢者施設       58万人
  そ の 他       61万人  ➡ 皆さんはどちらでラジオ体操をしていますか?

<ラジオ体操の指導者養成>
全国ラジオ体操連盟では、「公認指導者資格認定制度」を実施しています。
私たちもラジオ体操指導者になれるんですね!

公認指導者資格認定制度は、ラジオ体操の理論、実技及び指導法等について統一した

基準に基づく審査を行い、公認指導者として認定するもので、認定者が地域や職域等に

おいてラジオ体操の一層の普及推進を図り、国民の健康の維持増進等に資することを目的

としています。春季・秋季指導者講習を全国13エリア(年間26回)で開催しています。

現在、ラジオ体操指導者は、37,232人(R8.3.31現在)もいらっしゃるんですね!
   内訳  1級ラジオ体操指導士 1,544人
       2級ラジオ体操指導士 1,785人
       ラジオ体操指導員    33,903人

直近でラジオ体操連盟の理事長に就任された鈴木大輔さんはこの3年余りで7000名近く

指導者を増員され、そのつながり力の高さを実感しています。

<地域づくりとラジオ体操>
環境づくり×ラジオ体操
 東京都小金井市のラジオ体操指導者が中心となり、毎朝6時30分のラジオ体操の実施に

 留まらず、体操の前後、約40分間に渡り、公園のゴミ回収・分別を実施。この活動は

 小金井市内42の公園・緑地でも実施され、環境美化サポーターとして活動中です。

 このほかにも公園の花壇の植え付け、維持管理も実施。
 副次的な効果として、参加者たちは「公園がキレイ」「ありがとうございます」

 「ご苦労様です」という声を聴くことでやりがいを実感しています。

防災×ラジオ体操
 大阪府泉大津市のラジオ体操指導者が中心となり、「防災:今すぐ始める3つの備え

 「防災に役立つラジオ体操」のコラボ企画を実施。参加者は防災グッズもゲットできる

 お楽しみ企画も。具体的には避難時の持ち物、非常用トイレの説明など、防災を

 自分事にできる講座を開催。

こども食堂×ラジオ体操
 東京都江東区豊洲のラジオ体操指導者が中心となり、「こども食堂」と「ラジオ体操」

 のコラボ企画を実施。普段、学校がある時は給食があるけれど、夏休みには給食が

 なくなり、こどもの食が細くなってしまう、という課題から夏休み朝ご飯企画を開催。

 ちびっ子達が早起きをしてカラダを動かし、美味しく朝食を食べる姿が印象的でした。

(mwe事務局)

ラジオ体操をより深く知ると、カラダへの効果だけでなく、ココロへのポジティブな

変化があることが分かりました。公園に集まるという行為がメンタルへのよい影響に

繋がることも実感しました

また、ラジオ体操指導者の皆さんの活動「ラジオ体操×○○○」からラジオ体操は人と人を

つなぐコンテンツなんだと思いました。地域に向けた取組みをする起点にラジオ体操があり、

そこに感度のよい人たちが集まることで繋がり+地域貢献が生まれるのが分かりました。

ラジオ体操の底知れぬ可能性を実感した交流会でした!

講師の鈴木大輔さんはラジオ体操 指導者だけでなく、自身も保育園・放課後等デイサービス

の経営・運営を行っており、こども達には常に近い場所で支援をしてきました。

その鈴木大輔さんが今回、書籍を出版することになりました。
 “ラジオ体操の力を、社会の力にプロジェクト”
 『じつは凄い「科学的に証明された本当のラジオ体操」』
が4月10日に発売されました!

書籍の中には、ラジオ体操の効果として・・・
  「体内年齢 ▲20歳」 「敏捷性/バランス 8.1%アップ」
  「持久力 7.4%アップ」 「認知症リスク 18%低下」
この他にも、体力年齢や血管年齢も若返り、骨密度もアップという効果が期待!

今回の出版の特長は「書籍の印税がすべてこども支援の団体に寄付」されることです。
既に初版1.6万部が販売(増刷)され、認定NPO法人むすびえに最初の寄付がされました。
皆さんも是非、書籍を手に取ってみて下さい!


次回、6月度mwe交流会は、6月9日(火)開催です。

<交流会テーマ> 
ココロとカラダの不調(ストレス・睡眠不足)を抱える社員の心身を整え、
組織が活性化するために・・・
『離職を防ぎ、生産性を高める!エビデンスに基づいた“新時代の福利厚生”を学ぼう!』


「職員の表情が暗い」「離職が止まらない」-そんな現場の悩みは、もはや根性論や

一過性のリフレッシュでは解決できません。今、組織に必要なのは、職員の心身を

根本から整える「攻めの福利厚生」です。人的資本経営が叫ばれる今、経営層が向き合う

べきは「職員の身体そのものへの投資」です。

人間の身体の6割を占める「水」。この当たり前のインフラへの投資が、実は組織の

パフォーマンスを最大化し、離職を防ぐ鍵になることをご存知でしょうか?
 

本交流会では、科学的根拠に基づき、水からアプローチする全く新しい健康経営の

最前線(新時代の福利厚生)を深掘りします。

<講演>
講演① 「 “水”から始める人的資本経営!職員が輝く健康経営の最前線 」
     ~ カラダの6割を占める“水”への投資が組織の未来を創る ~
講 師  株式会社 日本トリム 東京支社 営業部 主任 小野沢 洸 様
                      (健康経営アドバイザー)

講演② 「 第5回 ビジネスプラン・ゴングショー 」 
     ~ 新時代の福利厚生=“ウォーターヘルスケア”の推進 ~
講 師  株式会社 日本トリム 健康経営アドバイザー 小野沢 洸 様
     mwe交流会にご参加の皆様  (ファシリテーター mwe櫻井)

◆今月のmwe交流会のテーマは?
今月のmwe交流会のテーマは、
地域支援を“ビジネス視点”でデザインする!《 未来共創型交流会 》
『介護・福祉を支える「デジタルの絆」で新時代の地域支援のカタチを考えよう!』


人口減少社会において、一つの事業所だけで完結する支援には限界があります。
今、必要なのは「情報」と「思い」を即座に共有できるデジタルの絆です。

今回の交流会では、ITによる地域活性化サービスを提供するきずなグローブ合同会社が、
医療・福祉事業者がDXを通じて「地域とどう繋がるべきか」を提言。

 

過去に開催された「みんなの保健室 陽だまり」や「食の支援:フードリカバリー協会」

による熱い対話のバトンを受け継ぎ、一歩踏み込んだ事業者間連携を模索しました!

60分の講演では単なるIT化ではない、業務を根本から楽にし、ケアの本質を守るため
DX戦略の視点を得た後は、交流会参加者同士の意見交換タイム。
 

デジタルをツールに、組織の枠を超えた「顔の見える、繋がる仕組み」を、
一緒にデザインする未来共創型交流会となりました!


◆理事長によるmweフィロソフィの共有


毎月、交流会の始まりは、mwe杉田理事長によるmweフィロソフィの共有からです。

mwe活動で大切にしている理念(「利他」「協働」)を異なる側面からお話する時間です。

日頃、仕事に追われて、忘れている「大前提」「原理原則」に立ち返る時間になっています。

今月のテーマは、『「利益」について考える』です。


◆財団交流会 講演①◆


テーマ :「 地域の送迎はこれからどうなるのか? 」 
     ~ 通所介護事業者様向け送迎DXサービスから始まる地域連携DX構想 ~
講 師 : きずなグローブ合同会社 事業開発ディレクター 田辺 昌人 様

交流会前半は、IT・DXによる地域活性化サービスを提供するきずなグローブ(合)で

マーケティングを担当する田辺様に解説いただきました。「地域の送迎の課題とあり方」

を考える好い機会になりました。

きずなグローブは、2025年5月に創業した若い会社で、代表 松波様の地元が草加市

ということで、草加市の介護事業者の支援をミッションに創業しました。

ご縁のあった草加市の通所介護事業所からのニーズ(利用者様の送迎)を支援する

DXシステムの構築を進め、2025年夏よりテストサービスのリリースを開始しました。

<通所介護事業所が行う、送迎業務の課題と現状>
きずなグローブでは身近な顧客(通所介護事業所)へのヒアリングを通じて、

以下の7つの課題を抽出しました。
1.送迎業務の人手確保
 (現場の課題感)ドライバーの人材確保が大変(人材採用・定着コストの増加)で、

         職員がドライバーを兼務せざるを得ない状況…。
2.送迎車両の維持
 (現場の課題感)車両のメンテナンスコスト(1台当たり、年間600万円)が増加…

3.個人情報管理
 (現場の課題感)個人情報(→送迎予定表)漏洩のリスク管理 ※紙管理が多い…

4.運用の煩雑さ
 (現場の課題感)利用者様の個別な異なる事情(当日の体調、気分)による、

         キャンセル・予定変更へのきめ細かな対応が必要…
5.連絡業務の非効率化
 (現場の課題感)到着コールを行う送迎先で、ご利用者様およびご家族への連絡が煩雑…

6.送迎状況の可視化
 (現場の課題感)送迎ルートが適正であるかどうか?の判断ができない…

7.ご利用者様の増加
 (現場の課題感)要介護認定者数の増加と介護サービス利用者の増加は過去20年間の実績

         で2.7倍(170%増)で推移している…。また、要介護認定者の方が

         介護サービスを利用する比率が10年間あたり30%程度増加している…

また、このほかにも「介護従事者の平均年齢が過去20年間の実績で13歳上昇し、

職員の高齢化が進んでいる…」という状況であります。以前、ニュースで高齢ドライバー

が運転する送迎車両が、施設に乗り上げてしまい、利用者3名が死傷してしまう事件が

ありましたが、支援者・支える側の高齢化も深刻な課題となっています。

<きずなグローブが提供する送迎DXサービスとは?>
同社のシステム開発ディレクターが構築した送迎DXサービスは以下の5つの機能です。
1.送迎予定表取り込み機能
 :Excelで作成した送迎予定表(送迎順・時間・サービス内容)をシステムに読み込み
2.LINE連携機能
 :連絡手段にLINEを追加。ドライバー・送迎助手が到着コールをLINEでご利用者様

  およびご家族に通知
3.完了報告機能
 :各家庭への送迎完了を登録することで、管理部門がリアルタイムに運行状況を把握
4.キャンセル・変更対応機能
 :一覧表から当日のキャンセル・変更が簡単に登録可能
5.地図連携機能
 :車両位置情報と乗降データを自動収集することで、新規契約時やサービス変更時に

  送迎ルートプランを地図上に設定可能(ルートの効率化)

講演内では、実際のデモ画面やシステム構成図も共有いただいたお陰で、

送迎DXサービスがイメージし易かったです。

次に送迎DXサービスの特長(介護事業所のメリット)として以下の5つがあります。
1.独自システムの構築が不要になる(ExcelとLINEを活用したカンタンDX)
2.ご家族との円滑なコミュニケーションが図れる(LINE通知で連絡漏れのトラブル防止)
3.送迎業務の負担軽減できる(送迎状況をリアルタイムで報告可能)
4.柔軟な運航対応が可能になる(当日のキャンセル・変更への即時対応が可能)
5.ルート設定の最適化が図れる(地図情報活用で取得した車両の位置情報を活用した

  送迎ルートの最適化が検討できる/時短・安全対策)

介護事業所にとっては、毎回の送迎が個別に費用を徴収している訳ではなく、介護報酬の

中に組み込まれていることから、送迎DXサービスへのニーズが高いと感じました。

<きずなグローブが見据えるミライの送迎モデル>
現行法の中ではできることは限られていますが、きずなグローブでは様々な制約条件が

クリアになった時、「地域連携による通所介護送迎DXモデル」の構築を目指しています。

この「送迎DXモデル」で実現したい思いは・・・
1.地域送迎プラットフォームの構築
 :現在、送迎は個別の介護事業者が行っていますが、車両・ドライバーを共有化・

  共通化することで、地域インフラにするプラットフォーム構築をイメージ
2.一般ドライバーによる送迎の実施
 :普通免許取得者による、一般ドライバーが空き時間に送迎業務を担う運用も視野に…
3.複数事業者による共同送迎の実施
 :送迎資源(車両・ドライバー・情報)の共有
4.新しい運行モデルの実現
 :送迎を担当する共同送迎センターの設置、AIによる配車なども視野に…

もしも、これらのDXモデルが構築できたミライには・・・
 ○車両維持費の大幅な低減となり、
 ○人件費が削減でき、
 ○介護スタッフの本業回帰(ケアに集中)することが可能になります。
 ○介護事業者同士が、競合相手から協働パートナー(地域貢献協力者)になる


これらの構想には制度の壁がありますが、地域特性を生かし、地域ごとに送迎モデルづくり

に向けた新しい動きも始まっているようです。mweでは引き続き、「地域の送迎」を

定点観測していきたいと思います。


◆財団交流会 講演②◆

テーマ :「 地域の絆づくりをビジネス視点で考えよう! 」
     ~ 第4回 ビジネスプラン・ゴングショー ~
プレゼン:きずなグローブ合同会社 松波泰弘様・田辺昌人様・酒匂一寿様
意見交換:mwe交流会にご参加の皆様

                (ファシリテーター mwe事務局:櫻井)

後半はきずなグローブ(合)のお三方(CEO・開発・マーケティング)と交流会にご参加

の皆様で意見交換を行いました。課題の多い地域の送迎の中で、きずなグローブが如何に

して存在感を高めていくかについて、色々な方向から意見・アイデアが飛び交いました!

なお、今回の交流会には様々な背景を持つ皆様がご参加されました。
一例をご紹介すると
・全国のドラックストア、スーパーマーケットに医療・介護用品を提供(卸売業)
・飲料用品・レトルト食品を製造(食品メーカー)
・全国で新築・リフォームを行うハウスメーカー
・地域の建築・不動産会社
・地域金融機関(信用金庫 執行役員・支店長)
・シニア向け集いの場、通いの場を提供する一般社団法人
・コンサルティング会社・会計事務所 所長    ・・・の皆様との意見交換でした。

<参加者同士によるゴングショー(意見交換)の様子>
◆シニア向け集いの場、通いの場を提供する一般社団法人との質疑応答
(質問)送迎DXモデルの構築・提供から、最終的に目指すところは「送迎をする側」?
(きずな)現在、草加市の介護事業所へのサービス提供にトライをしてますが、

  将来的には障がい者施設の利用者様・病院の透析患者様にも水平展開していきたい。

(質問)当法人では、地域の居場所づくりを行っているが、歩いて通える人々が対象と

  なっています。今後、活動が拡がっていくと、徒歩圏を超えた利用者様との接点

  生まれてくるので、送迎サービスは必要です。
(きずな)ありがとうございます!ただ、現時点では介護事業所向けで提案していきたい。

(質問)私たちの法人では居場所づくりで孤立・孤独をさせないことに支援のウエイトを

  置いています。週一、月一と間が空いてしまうことのないように、いつでも(毎日でも)

  どうぞ!というスタンス。デイケア・デイサービスの利用者に聴くと「デイケアには

  行きたくない」という人がいる。「送迎されると自力で還れない…」「みんなと同じこと

  をやりたくない…」という声もあり、そういう方々は当法人に集まってくれる。

  送迎をデイケアに絞らなくてもいいのでは?
(きずな)地域の生活者の声を聴くことができて、有難いです。ただ、現時点では、

  介護事業所向けで提案をしていく予定です。

◆飲料用品・レトルト食品を製造(食品メーカー)
(質問)介護タクシーと送迎DXモデルの違いは?メリットは?
(きずな)デイサービスの利用者の利用料(介護費用)の中に送迎料金が含まれている。

  その費用の中でドライバーを雇い、車両の維持を行わざるをえない状況。施設にとって

  送迎車両の維持コストが大きな負担になっている。
  介護タクシーは2種免許を持っている人が送迎する仕組みで、ワンメーターで5000円超

  と高額なのがネック。近隣でも介護タクシーがあるけど、料金設定が自由のため高額に

  なっている。ウーバーイーツのタクシー版が日本で走っていれば、価格もサービスも

  変わってくるけど、いまは規制でNG…。安全面を考慮すると致し方ないですね。

◆地域金融機関(信用金庫 執行役員・支店長)
(質問)現在、営業・マーケティングに力を入れている草加市は若い都市(高齢化率23%)、

  近隣を自治体を観てみると高齢化率が40%超の自治体もあります。そのような高齢化率

  の高い自治体の方が緊急性が高く、引き合いがあるのでは?
(きずな)わたし自身が草加市在住なので、是非とも地元の草加市で実績を作りたい。

  現在、介護事業所との接点も生まれ、現場のニーズも聴くことができているので、

  ニーズ・課題に応える送迎DXサービスを構築して、草加市モデルを作りたい!

(質問)顧客の中で異業種から介護タクシーに参入した事例はあるけど、なかなか苦戦を

  している状況。介護タクシー単体では利益を生み出せていないみたい。だからこそ、

  共同送迎(送迎資源の共有)というアイデアは素晴らしい。ところで、引き合いの

  ある介護事業所は大手事業所?大規模事業所?
(きずな)一定以上の規模感はあることも事実ですが、利用者様の数が20名程度の施設

  からも引き合いがある。小規模事業所であっても、送迎プロセスをDX化する価値

  を実感することは可能。

最後にご登壇をされたお三方から、ゴングショーを終えてのコメントがありました。
(酒匂様)制度を変えようとしたり、サービスの建付けを調整したりすることも大事だが、

  目の前にいる顧客(介護事業所の方々)の課題解決支援を現在の建付けの中で

  “なんとか”取組んでいきたい!
(田辺様)本日は意見交換をありがとうございました!今後も皆さんからは色々な

  アイデアを頂戴したいです。今回の交流会でのご縁に感謝します!
(松波様)我々だけで送迎DXサービス(草加モデル)の構築をやりきるのは難しいと

  思っています。是非とも皆さんのお力もお借りしながら、一緒にやっていきましょう!


次回、5月度mwe交流会は、5月12日(火)開催です。

<交流会テーマ> 
 科学で解明!ココロとカラダと地域が若返る健康戦略、

               「人生100年時代」のフレイル予防の最前線・・・ 
『自己流は損? 科学が証明した

          「3分間のラジオ体操」の効果を最大化するコツを押さえよう!』

「人生100年時代」において、医療・福祉事業所が地域から求められているのは、

質の高いケアと「通いたくなる価値」の両立です。

そこで注目すべきが、誰もが知るラジオ体操の圧倒的な科学力!実は血管年齢や骨密度、

認知症リスク対策までカバーする「究極の処方箋」であることをご存知でしょうか。

 

ラジオ体操での「自己流の3分間」を、狙った部位に効かせるプロの技法に変えるだけで、

その効果は劇的に改善・進化するんです。

今回の交流会では、東京都健康長寿医療センターのエビデンス(科学的データ)と、

NHKラジオ体操の現役指導者が教える実践的な指導のコツ同時に学べる交流会です!

4月10日 『じつはすごい!科学的に証明された本当のラジオ体操』 が出版されました!

今回は出版記念交流会として企画しました。

地域住民の健康寿命を延ばし、地域に選ばれる「予防の拠点」として一歩先へ。
未来の健康戦略を、ここから共に描きませんか?

<講演>
講演① 「フレイル予防とラジオ体操の効果」
     ~身体的・精神的・社会的側面に及ぼす効果~
講 師  東京都健康長寿医療センター研究所
     東京都介護予防・フレイル予防推進支援センター 副センター長 植田拓也様

講演② 「 ラジオ体操のチカラを、社会のチカラに! 」 
     ~ 全日本ラジオ体操連盟の実践 ~
講 師  NPO法人全日本ラジオ体操連盟 理事長
     (NHKテレビ・ラジオ体操 指導者)
     女性栄養大学 実践運動方法学研究室 非常勤講師 鈴木大輔様

 

 

 

 

 

◆今月のmwe交流会のテーマは?
今月のmwe交流会のテーマは、
人口減少・超高齢社会の中にあっても、自分らしく暮らし続けるために…
『埼玉県のまちづくりの方向性(思い)を知って、初めの一歩(繋がり方)を考えよう!』


都市の利便性と、田園のゆとり。

その両方を享受できる「理想の埼玉」は、どうすれば実現できるのでしょうか。

キーワードは「コンパクト」「集約」です。

本交流会では、駅周辺に機能を凝縮し、公共交通で誰もがスムーズに移動できる

次世代のまちづくり戦略を徹底解説。

地域の個性を磨き、活力を生むための行政の挑戦を深掘りしました。

さらに、街の価値を支える土台となる「防犯」についても、県民総ぐるみで取り組む

最新の知見を共有。行政のビジョンをいち早くキャッチし、まちづくりの未来と

自社の経営を積極的にリンクさせたい。地域とのつながり方、再発見の120分でした!


◆理事長によるmweフィロソフィの共有


毎月、交流会の始まりは、mwe杉田理事長によるmweフィロソフィの共有からです。

mwe活動で大切にしている理念(「利他」「協働」)を異なる側面からお話する時間です。

日頃、仕事に追われて、忘れている「大前提」「原理原則」に立ち返る時間になっています。

今月のテーマは、『〔自己覚知〕が使われていない97%の能力を引き出す』です。


◆財団交流会 講演①◆


テーマ :「 埼玉県の都市計画“目指すべき将来都市像” 」 
    ~『みどり輝く生きがい創造都市/暮らし続けるふるさと埼玉』~
講 師 : 埼玉県 都市計画部 都市計画課 技師 竹原 歩夢 様

交流会前半は、埼玉県の「都市計画」の全体感について竹原様に解説いただきました。

私たちが事業を行う埼玉県の「まちづくりへの取組み」を知る好い機会になりました。

<埼玉県の現状と課題>
現状①:人口
 埼玉県の人口は2020年頃をピークに減少に転じ、生産年齢人口の急速な減少と高齢化率

 の上昇が見込まれています。県南東部のうち都心へのアクセスが良好な地域では、

 将来人口が増加する地域と減少する地域が混在すると予測され、都心から距離のある

 地域では、多くの地域で人口の減少が続くと見込まれています。

現状②交通
 埼玉県内における鉄道路線は、都心を中心に放射線状に整備されています。道路網も

 同様に、高規格道路が放射線状に配置される一方、首都圏中央連絡自動車道や

 東京外郭環状道路等により東西方向の交通が整備されています。

現状③産業
 高速道路インターチェンジ周辺など開発ポテンシャルの高い地域を中心に産業基盤づくり

 支援地区として位置付け、産業基盤づくりを推進してきました。幹線道路網が充実した

 地域で製造品出荷額が高い市町村が多く、高速道路など道路交通の利便性が高い場所で

 産業系開発が進んできており、商品販売額は、都心に近く公共交通が充実した地域で

 比較的高い傾向にあります。

まちづくりの課題①人口減少・超少子高齢化の進行
 ・埼玉県の今後30年間の人口予測では県全体で10%程度減少する。
 ・生産年齢人口は人口減少に比べてペースが速く、20%も減少する。
まちづくりの課題②地域の課題に即したまちづくり
 ・県南、圏央道、県北の各ゾーンそれぞれに取り巻く環境が大きく異なっている。
 ・地域やゾーンの特性に合った実情に応じたまちづくりが必要。
 ・生活圏を形成する市町村同士が連携する、広域的なまちづくりの視点が重要。
まちづくりの課題③持続可能な都市構造への転換
 ・人口密度が低下することによる地域全体の希薄化が懸念
    ⇒中心市街地の再生、拠点の分担による集約型都市構造への転換
まちづくりの課題④地域間での連携・協力
 ・客観的なデータで正しく把握した上で分析し、分かりやすい形でまちの姿を可視化

<埼玉県でのまちづくりの取組み>
①    埼玉版スーパー・シティプロジェクト
 :埼玉県では、「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向け、埼玉版スーパー・シティ

  プロジェクトを推進している。本プロジェクトでは、3つの要素【コンパクト】

  【スマート】【レジリエント】を念頭にまちの方向性を定めています。

【コンパクト】
 ・医療、福祉、交流等の複合拠点を整備し、歩いて暮らせるまちづくりを促進
 ・公共施設や空き家を活用した地域の交流拠点の整備運営
【スマート】
 ・生活利便性を高めるMaaSやデマンド交通の提供
 ・オンライン診療を活用した医療支援
 ・自動配送ロボットやドローンによる配送支援
【レジリエント】
 ・再生可能エネルギーの導入や蓄電池の活用、災害時もエネルギーが途絶えない仕組構築
 ・エリアマネジメント組織による地域交流拠点を活用した健康相談、介護予防、多世代交流
  ⇒超少子高齢社会を見据えた市町村の「持続可能なまちづくり」を支援するプロジェクト

②    コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくり
 :今後、急激な人口減少が見込まれています。これまで一定の人口密度の中で、提供されて

  いた医療・福祉・商業等の生活に必要なサービスが、人口減少による需給関係の崩れに

  より、サービスを提供する側が撤退していくという事態が想定されています。このような

  課題を踏まえ、将来のまちづくりを検討していく上で、医療・福祉・商業等の生活

  サービス機能や居住を一定のエリアに集めて、これらを公共交通で結ぶ「コンパクト・

  プラス・ネットワークのまちづくり」の取組が有効な政策手段の一つとなっています。

そこで平成26年、コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりを推進するための

新たな制度が創設されました。
 ◆都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度(平成26年8月1日施行)
 ◆地域公共交通活性化再生法に基づく地域公共交通計画制度(令和2年11月27日施行)
現在、多くの市町村において、コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりの形成に

向けた検討が進められています。
  ⇒地域の活力を保ち、生活機能を確保しつつ、安心して暮らせるよう、地域公共交通と

   連携して、コンパクトなまちづくりを進める政策手段

③    DX推進・3D都市モデル
 :デジタル技術を活用、スマートなインフラに支えられたまちづくりを展開し、安全・

  快適で魅力あふれる社会をつくります。その中でも、国土交通省が【プロジェクト・

  プラトーProject PLATEAU】として、日本全国の都市3Dモデル化するプロジェクト

  を推進しています。埼玉県でも、3D都市モデルの整備、活用、オープンデータ化を通じて、

  まちづくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)を図っています。

3D都市モデルは埼玉県が日本一先進的な取り組み(全63市町村で整備)を行っています。

具体的には、熊谷市では3Dモデルに“気象データ”(日照)を重ね合わせたデータ作成

をしています。
  ⇒「まちづくりへのデータの活用」都市計画情報のデジタル化・オープンデータ化

<都市計画法とは?>
都市は様々な人々が生活を営む総合的な生活空間となっています。このような都市において、人々の健康で文化的な都市生活や機能的な都市活動が確保されるように、計画的な施設整備

及び市街地開発が必要とされる一方、良好な環境を保ち、乱開発等が起きないように適正な

制限のもとに土地の合理的な利用を図ることが必要になります。

そこで、総合的で具体的なまちづくりの計画を定め、それを実現するための制度を備えた

法律が必要となりました。この要請に従って定められたものが「都市計画法」です。

都市計画法の内容は、健康で文化的な都市生活、機能的な都市活動、合理的な土地利用を

図ることを目的に必要な事項が定められています。主な事項は以下の4点です。
 1.土地利用
 2.都市施設
 3.市街地開発事業
 4.都市計画の手続き

<都市計画法における土地利用計画の“3つのプラン”>
◆都市計画区域マスタープラン
 :正式には「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」と言います。都市計画区域

  マスタープランは、人口、人や物の動き、土地の利用のしかた、公共施設の整備など

  について将来の見通しや目標を明らかにし、将来のまちをどのようにしていきたいか

  を具体的に定めるものです。
概要 • 都市計画区域ごとに都道府県(指定都市は市)が策定
   • 記載事項
 1)区域区分の決定の有無及び当該区域区分を定めるときはその方針
 2)都市計画の目標
 3)1)に掲げるもののほか、土地利用、都市施設の整備及び市街地開発事業に関する

   主要な都市計画の決定の方針
埼玉県では、令和7年3月31日現在、40の都市計画区域マスタープランが定められています(さいたま都市計画区域はさいたま市が策定)。

◆市町村マスタープラン
 :正式には、「市町村の都市計画に関する基本的な方針」と言います。市町村マスター

  プランは、住民に最も近い立場にある市町村が、その創意工夫のもとに住民の意見を

  反映し、まちづくりの具体性ある将来ビジョンを確立し、地区別のあるべき「まち」

  の姿を定めるものです。

また、市町村マスタープランは、当該市町村を含む都市計画区域マスタープラン、議会の

議決を経て定められた当該市町村の建設に関する基本構想に即したものとなっています。

埼玉県では、令和7年3月31日現在、都市計画区域が指定されている61市町のうち

39市17町で策定されています。

◆まちづくり埼玉プラン ※埼玉県独自
 :まちづくり埼玉プランは、埼玉県の都市計画における基本指針として、埼玉県の

  まちづくりの方向性を定めているものです。埼玉県5か年計画や、埼玉県都市計画

  審議会からの提言を踏まえ、策定しています。

 ○まちづくり埼玉プランは、埼玉県の都市計画制度を運用するにあたっての原則や

  まちづくりの進め方の例示などで構成されています。
 ○「都市計画区域マスタープラン」の都市計画に関する事項は、まちづくり埼玉プラン

  の内容に即した記述が行われ、市町村マスタープランや個別の都市計画に反映される

  ことになります。
 ○県や市町村で取組むまちづくりが同じ方向を向き、調和のとれたまちづくりが

  進むことになります。
 ○まちづくり埼玉プランは、平成20年3月に策定し、平成30年3月に改定しています。

mweでは「埼玉県5か年計画」をベンチマークし、埼玉県の方向性にそった財団運営を

行ってきましたが、「まちづくり埼玉プラン」は初めて知りました。今回を機に、事業活動

にも影響がある「まちづくり埼玉プラン」も併せてチェックしていきたいと思います!
 

 ◆「埼玉県5か年計画」
   https://www.pref.saitama.lg.jp/a0102/5-keikaku/04-index.html
 ◆「まちづくり埼玉プラン」
   https://www.pref.saitama.lg.jp/a1102/machidukuri-saitama-plan/machidukurisaitamaplan.html



◆財団交流会 講演②◆


テーマ :「 防犯のまちづくり(地域ぐるみの防犯) 」
     ~ 「自分は大丈夫」の思いを捨て、県民総ぐるみで繋がる ~
講 師 :埼玉県 県民生活部 防犯・交通安全課 主任 小西 隼人 様

後半は防犯のまちづくり・犯罪被害防止対策について、小西様に解説をいただきました。

犯罪の推移な犯罪の手口など、最新データも盛り込んだ内容でした。

<埼玉県の犯罪情勢>
埼玉県における刑法犯認知件数は、平成以降の推移を見ると年々増加し、平成 16 年には

戦後最多となる 18 万 1,350 件に達しました。しかし、県民、事業者、市町村及び県の連携

・協力により防犯のまちづくりに関する様々な取組を推進した結果、その後は減少に転じ、

令和 6 年には 51,667 件と、平成 16 年に比べて 71.5%減少しました。
(余談ですが、H16の戦後最多の犯罪件数の背景には、警官不足があるようです)

さて、犯罪件数が減少した背景には、埼玉県の自主防犯団体の多さが挙げられます。
  平成16年4月時点 515団体 ➡ 令和6年12月時点 5,926団体
この団体数は全国1位の数となっており、自主防犯意識の高さの現われです。

侵入窃盗や自転車盗などの生活に身近な犯罪は、刑法犯認知件数のうち約 5 割を占めます。

その発生状況を見ると、施錠していない玄関や窓からの住宅内への侵入や、施錠していない

自転車の盗難など、住民の意識次第で被害を減らせる場合も多く、防犯意識の浸透が

まだまだ十分とは言えない状況です。

※生活に身近な犯罪とは?
自転車盗、オートバイ盗、自動車盗、車上ねらい、自販機ねらい、ひったくり、

部品ねらい、侵入窃盗、特殊詐欺を指しています。

mwe事務局 櫻井も年明けに自転車盗に遭ってしまいました…。

<防犯のまちづくり>
◆住んでいるまちを防犯の視点から見直そう
 :住み慣れたまちでも、「防犯」の視点は普段あまり意識されていな いものです。

  住んでいるまちを防犯の視点から見直してみませんか。「街灯が暗くなっている」、

  「樹木・雑草が生い茂っている」、「柵 のない空き地がある」など、思わぬところが

  危険な場所に変わって しまっていることはありませんか。危険箇所をチェックし、

  なくしていくように努めましょう。

※気をつけたいチェックポイント
 ●暗い場所はないか
 ●見通しの悪い場所はないか
 ●必要に応じた防犯カメラ等の設置はあるか
 ●管理されていない空き地や空き家はないか

◆生活ルールを守る「地域の力」が防犯につながります
 :犯罪者は、例えばゴミ出しの決まりが守られていない地域、落書きや放置自転車の多い

  地域などを狙うと言われています。生活上のルー ルが守られていない地域は、住民同士

  の連携が弱い、スキの多い地域と見られるからです。こうした心理を逆手にとり、

  次に挙げるような地域ぐるみで「きちんと」見せる取組をすることで、犯罪者を

  寄せつけない地域をつくることができます。

※地域ぐるみの「7つのきちんと」
 ●あいさつ運動
 ●清掃活動
 ●除草、樹木のせん定
 ●花いっぱい運動
 ●放置自転車、違法駐車防止運動
 ●夜間の門灯一斉点灯
 ●防犯ステッカーの一斉掲示


<身近な犯罪被害防止対策>
◆自転車盗・オートバイ盗
※主な手口や特徴
 ●刑法犯認知件数のうち、約3割が自転車盗です。 
 ●盗まれた自転車の約6割が無施錠です。 
 ●盗まれたオートバイの約3割は、鍵を差したまま車両を離れた時、被害にあっている。
 ●自転車盗の4割以上、オートバイ盗の6割以上が戸建・集合住宅敷地内で発生。
 ●「ちょっとそこまで借りるだけ」といった単純な動機から安易に行われやすい犯罪。

※被害を防ぐためには
 ●自宅に駐輪する時も必ず施錠しましょう。 
 ●コンビニでの買い物など、わずかな時間でも必ず施錠しましょう。 
 ●オートバイはハンドルロックをしっかりかけましょう。 
 ●施錠する時はツーロックにするとより効果的です。 
 ●明るく見通しが良い、管理人がいる、防犯カメラやセンサーライト等の防犯機器が

  整備されているなど、管理の行き届いた駐輪場を選びましょう。

◆自動車盗・車上ねらい・部品ねらい
※主な手口や特徴
 ●自動車盗では、「リレーアタック」と呼ばれるスマートキーの電波を特殊な機器で中継

  (リレー)し、車を開錠・エンジンをかけて盗む手口や、「CAN インベーダー」と呼ぶ

  車の左前部付近に設置された配線を経由して車両のシステムに侵入して盗む手口が発生。
 ●車上ねらいでは、車の窓ガラスや鍵穴を破壊する手口などがあります。 
 ●座席に上着、カバンなどが外から見える位置にあると、金目のものがあると思われ、

  車上ねらいの被害に遭いやすくなります。 
 ●部品ねらいでは、車やオートバイのナンバープレート、電動アシスト自転車の

  バッテリーなどの部品を盗まれる被害が発生。

※被害を防ぐためには
 ●「管理人がいる」、「明るく周囲からの見通しが良い」、「防犯カメラやセンサーライト等

  の防犯機器が整備されている」など、管理の行き届いた駐車場を選びましょう。 
 ●車から離れる時は必ずエンジンキーを抜き、窓は完全に閉め、確実に施錠しましょう。 
 ●「CAN インベーダー」対策として、犯人が作業できるスペースを作らないよう車両左側

  をなるべく壁に寄せて駐車しましょう。 
 ●リレーアタックの対策として、スマートキーからの電波を遮断するため、スマートキー

  の節電モードの使用や、スマートキーを金属の容器で保管しましょう。
 ●イモビライザー、GPS 追跡装置、防犯アラーム、ハンドルロック・タイヤロックなど

  防犯機器の装備をつけましょう。 
 ●幼稚園の送迎時など、たとえ短い時間でも車から離れる時は、必ず施錠し、車内に

  荷物を置いたままにしないようにしましょう。

◆侵入窃盗
※主な手口や特徴
 ●住宅対象侵入窃盗の主な手口は、「空き巣」、「忍込み」、「居空き」です。
   ・空き巣…家人が不在の住宅に侵入する  
   ・忍込み…家人が就寝した頃を見計らって侵入する  
   ・居空き…家人が在宅中、昼寝や食事をしている隙に侵入する 
 ●住宅対象侵入窃盗のうち7割以上が空き巣です。 
 ●約7割が窓からの侵入です。
 ●施錠していない玄関や窓からの侵入が約4割です。 
 ●現金のほか、貴金属やパソコンなどの換金可能なもの、健康保険証やパスポートなども

  狙われます。 
 ●被害に遭うと大切な財産を失うだけでなく、精神的にも「見知らぬ者が自宅に侵入した」

  という大きなショックを受けることになります。 
 ●近年は、空き家を狙った侵入窃盗が増加しています。

※狙われやすい住宅・環境 8つのポイント
 ①道路から見えにくい位置に出入り口や窓がある。 
 ②高い塀や植木などにより道路からの死角が多い。 
 ③公園や駐車場など、誰もが自由に出入りできる場所に面している。 
 ④道路と敷地に仕切りがなく、容易に敷地内に入れる。 
 ⑤住宅のベランダが、塀などから近く、2階に容易に上がれる。 
 ⑥敷地内に2階への足場となる脚立などが見える場所に置かれている。 
 ⑦ご近所づきあいがない。 
 ⑧夜間になっても洗濯物が干したままで不在だと分かる状況にある。


<犯罪情報の発信>
◆埼玉県公式LINE
 県内のニュースやイベント情報、暮らしに役立つ話題などを発信しています。
 LINE ID ➡ @bfo2713i

◆埼玉県警察の防犯情報ツール
不審者情報や重要事件の情報をタイムリーに発信しています。
 ●埼玉県警察メールマガジン「犯罪情報官 NEWS」  
   スマートフォンや携帯電話のメールアドレス宛てに事件情報を届けます。

   情報種別、市区町村別に受け取ることができます。
 ● Yahoo!防災速報  
   「Yahoo!防災速報」のアプリで「犯罪情報官 NEWS」の情報に加えて地図情報も

   受け取ることができます。 
 ● X、Facebook、Instagram  
   犯罪・防犯情報のほか、県警察が主催する防犯イベント情報を発信しています。

<相談窓口>
緊急時は・・・ 
 すぐに 110 番通報 ! 聴覚障害者等、音声による 110 番通報が困難な方は、スマートフォン

 等を利用して、 文字や画像で警察に通報ができます。 
  ・110 番アプリシステム  「110 番アプリ」で検索して、ダウンロード 
  ・ファックス 110 番    0120-264-110(フリーダイヤル) 
  ・メール 110 番      http://saitama110.jp/

悪質商法・架空請求などの相談は •••
  ・埼玉県消費生活支援センター ( 川口 ) 
          ➡ 048-261-0999 〔月~土、 9:00~16:00〕
  ・埼玉県消費生活支援センター熊谷
          ➡ 048-524-0999 〔月~土、 9:00~16:00〕
  ・消費者ホットライン ( お近くの消費生活相談窓口をご案内します。) 
          ➡ 188  ※受付時間は相談窓口によって異なります。

また、埼玉県では防犯に関する2つの講座を開催しています。
1.特殊詐欺被害防止ワークショップ
  :警察官 OB の「特殊詐欺被害防止マイスター」が、特殊詐欺被害 の状況や多発する

   手口を解説します。防犯機能付電話機や自動通話録 音装置などの対策機器を展示し、

   実際に操作することができるワーク ショップ(体験型講座)です。
2.防犯のまちづくり出前講座
  :地域の犯罪状況、身近な犯罪から身を守るためのポイントや防犯パト ロールの方法、

   防犯のまちづくり全般について解説します。  防犯・交通安全課と県内の各地域振興

   センターで実施しています。

「自分は犯罪に巻き込まれない」
 そう思っている方が多いのではないでしょうか?ただ、日常生活の中で犯罪に巻き込まれる

 危険性は誰しもが持っています。犯罪の被害は決して他人事ではなく、自転車盗・自動車盗

 ・車上ねらい・侵入窃盗・特殊詐欺など、多くはわたしたちの身近なところで発生して

 いますので、一人一人が防犯の意識をしっかり持つことが大切です。さらに、個人から地域

 へ防犯の輪を広げ、ご近所同士の連携により、犯罪を起こさせにくいまちをつくりましょう!


次回、4月度mwe交流会は、4月14日(火)開催です。

<交流会テーマ> 
地域支援を“ビジネス視点”でデザインする!《 未来共創型交流会 》
『介護・福祉を支える「デジタルの絆」で新時代の地域支援のカタチを考えよう!』


人口減少社会において、一つの事業所だけで完結する支援には限界があります。
今、必要なのは「情報」と「思い」を即座に共有できるデジタルの絆です。

本交流会では、ITによる地域活性化サービスを提供するきずなグローブ合同会社が、
医療・福祉事業者がDXを通じて「地域とどう繋がるべきか」を提言。過去に開催された

「みんなの保健室 陽だまり」や「食の支援:フードリカバリー協会」による熱い対話の

バトンを受け継ぎ、一歩踏み込んだ事業者間連携を模索します。


60分の講演では単なるIT化ではない、業務を根本から楽にし、ケアの本質を守るための

DX戦略の視点を得た後は、交流会参加者同士の意見交換タイム。デジタルをツールに、

組織の枠を超えた「顔の見える、繋がる仕組み」を、mweメンバー同士、一緒に

デザインしていきましょう!

<講演>
講演① 「選ばれる医療・介護・福祉事業者へのヒントはデジタルの絆」
     ~DXが加速させる次世代型マネジメントと事業者間シナジー~
講 師  きずなグローブ合同会社 代表社員・CEO 松波 泰弘 様

講演② 「 地域のきずなづくりをビジネス視点で考えよう! 」 
     ~ ビジネスプラン・ゴングショー ~
講 師  mwe交流会にご参加の皆様同士による“意見交換”
                 (ファシリテーター:mwe事務局)