「キスしてみる?」
短い言葉が二人を包み込んだ
だんだんと夏の気配を感じる季節になってきた
いつも通りに8時に職場に着き
ハウスを開けて、自分の持ち場の植物の鉢が乾いてないかチェックをした
まだ他の従業員も社長も来てない中
一通り作場を見回り終えて作業ハウスに戻ったら従業員たちも出社してきた。
「おはようございます。これから朝礼を始めます。今日は天気もいいので乾きやすくなっているので注意して仕事しましょ。今日もよろしくお願いします!」
責任者としての朝の日課だ。
朝の朝礼が終わると従業員の皆は各自の持ち場へ移動した。
9時開店の為、お客様が来る前に店の水やりをしていた。
その時に店の後ろから
「私、水やり代わりますよ!」
元気な声に振り向いたら、そこには従業員の
里絵がいた。
「大丈夫だから、自分の作場みておいで!」
そういうとニコッとして
「さっき見てきたら大丈夫だったので代わりますよ!」
「じゃあ、、、頼んじゃうかな!なにかあったらハウスにいるから呼びにおいで!」
その場を里絵に任して自分の持ち場へ行き、仕事を始めた。
里絵とは出逢って長くはないが、仕事に関しては戦友とも呼べるくらい信頼し合っていた。
最初は5人いた従業員も次々と辞め、僕と里絵、俊輔だけになった時もどうにか多忙期を乗り越えてきた。
今では新人も入り5人になった。
その中では、僕と里絵は上に立つ存在になる様に社長から言われていた。
毎日同じような仕事だけど、
飽きる事なく皆で楽しく仕事をしていた。
水やり
雑草取り
消毒
商品整理
植え付け
種まき
などなど一日があっという間に過ぎていってしまうくらいにやる事があった。
そんな毎日を過ごしていると
もうすぐそこには夏がやってきていた。
そう、、、この時から始まったんだ。