水出し緑茶の効果をネットで調べると
エピガロカテキンがマクロファージを活性化する
の文言をよくみます。
マクロファージは体内に侵入した細菌などを捕らえて消化、そしてその情報をリンパ球に伝え、次に細菌が侵入しても大丈夫なように備える働きをします。
だから、それを活性化するエピガロカテキンを多く抽出できる水出し緑茶は、免疫を活性化させるというわけです。
でも実は、
エピガロカテキンガレートもそのマクロファージを活性化する
論文があるのを皆さんはしてますか(Cytotechnology 66 561-566)?
論文の要旨は英語で書かれていますが、翻訳ソフトで簡単に訳せますので、見ていただければと思います。
水出し緑茶の免疫を高める効果というのは、先にも書きましたが、水出しでマクロファージを活性化させるエピガロカテキンが多く出るからというのが科学的根拠の一つだと思います。
でもお湯だしで、マクロファージを活性化させるエピガロカテキンガレートが出るのであれば、おかしいことになりませんか?
水出し緑茶の健康情報を見ていると、この件は何故か隠蔽されているのです。
パラパラと水出しのことを書かれているサイトを見ても、書かれていません。酷いサイトはエピガロカテキンとエピガロカテキンガレートを取り違えたり、まとめてカテキンとしているサイトがありましたがw
何故なのか全くわかりません。
たどっていくと水出し緑茶の免疫UP効果は エピガロカテキンの割合が高いお茶(浸出液中のエピガロカテキン:エピガロカテキンガレートが3:1以上)には 「免疫細胞の一つであるマクロファージを活性化させる効果が期待できる」のではないかという話から始まっていたようです。
それが、いつの間にか「エピガロカテキンが効く」と割合から成分に変わっていったようです。
エピガロカテキンもエピガロカテキンガレートもマクロファージを活性化させるなら比率など関係ない思うのですがね。
論理の変遷を見ても水出し緑茶の免疫UP効果に関してはサイエンスを感じさせないのですが。。。。
いくつかのサイトを見ていると水出しでマクロファージが活性化するのは確認しているようですね。でも残念ながらその効果は、エピガロカテキンガレートがマクロファージを活性化させる以上、エピガロカテキンがマクロファージを活性化させるから、「水出し緑茶は免疫を上げる」と言う科学的根拠にならないと思います。
これを研究者が言っているのであれば、かなり問題だと思います。