娘もまた
残酷なことに、娘は見た目がとても綺麗な子だ。
親であれば誰もがそう思うのは当たり前だが、娘を追ってこの田舎にタレント事務所のスカウトがやって来るくらいなのだ。
幼い頃から習っていたダンスはステージ上で自分自身を輝かせる術となって更に美しさを増していた。
それゆえ迷惑な行為をする男性が近づくことも多い。
私は当然、自分自身の経験と重ねてしまう。
自然に娘も男嫌いになってしまった
娘はいま
髪を短くして金髪にし、げっそりと痩せ細って女性らしさである肉を落とし、男の子のようなファッションをして
迷惑な行為をする男達が近付かないように
外見を変えた。
女の子らしいワンピースやミニスカート、流行りのメイク、前髪までしっかり整えたロングヘアだった頃に比べると
確かに迷惑行為は無くなった。
男達を恨むのは私も同じだ。
あんなに美しかった娘がこんな容姿になってしまったのは
男達のせいだ。
でも
母である私がもっと寛容に構えて
いちいち大袈裟な心配をしなければ
娘ももっと楽になれたのかもしれない
とも思う。
それが、私が背負った十字架のひとつ。
でも男達を恨まずにいられない。
田舎なので人気のないところや街灯もない道路も多い。
夜道を歩く自分の後を付いてくる人がいることに気づいた時の恐怖を
カーブミラーに、自分の数メートル後ろに男がいるのを確認した時の恐怖を
想像してみてほしい
私は幼い頃からずっと、後ろに人がいるのが苦手だ。
階段や入り口を入るときやエレベーターに乗る時
「お先にどうぞ」のやり取りを延々としなければいけなくなることを考えると
誰かが先にそこにいる時は
自分は別の方法で動くことにしている。
生きにくいと思われるかもしれない。
でもその逆だ。
私も娘も、自分の身を守っているだけなのだ。
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始動
50代後半
女性
子供あり(2人)
配偶者なし(離婚)
仕事 パート掛け持ち
実家 頼れない
住居 賃貸アパート
地方住み
人生を遡るといろんなことがありました。
記録として書くブログにしようかと
思ったのですが
それよりも同じ思いをしている方への共有感が強くあります
離婚のこと
子育てのこと
実家のこと
仕事のこと
周囲の人のこと
幼い頃に受けた被害のことから
書き始めることになりそうです
こんなこともあんなことも足して行きたくなるはずなので
ハッキリと決めつけて必ずこれに従って書いて行きます、とは言い切らず
変化させながら、