【オーガニック給食の扉開けたよ!泉佐野市】

泉佐野市では今年度から
オーガニック給食が開始した
えええ!給食に
国産オーガニック小麦のパン?!

衝撃すぎて
なんとしてもお話聞きたくて
発信していた布田議員に
繋いでいただき
オーガニック給食実現に尽力された
学校給食理事の田中さんに
お話を伺う貴重な機会を得ました

用意してくださった資料は
丁寧で詳細までわかりやすく
なんていうか
農家出身でもある田中理事の
包み隠さない本音ものっかって
本当に心に響く2時間だった

泉佐野市、これから
視察殺到すると思う🥺
以下メモ

●泉佐野市 人口10万人
自然に恵まれ、商・工・農・漁業
バランスよく、関空のあるまち

●数年前より議会でオーガニック給食についての質問が複数回

●R5年5月文科省「学校給食における有機農産物の活用への支援策」で地域外からの調達事例が記されており
R5年8月 前年度使用量をもとに、野菜を有機農産品に変更した場合の試算をしたら、想定していた金額より、安価であることが判明😳

● R6年4月よりオーガニック給食提供スタート!毎日の献立に、オーガニック食材を散りばめている

●小学校13校 4585人
中学校5校 2151人
給食費月額 3800〜4600円
R2年度から給食費無償化しており
今回オーガニックによる値上分は
オーガニック給食補助金を創設し
市が負担 
小学校2000万円/中学校1000万円

●パンは小学校週2回  中学校週1回
カナダ産小麦粉→北海道産の国産有機農産品に変更(試作を重ねた)
 
●パンのコスト比較
小麦粉の価格 従来123.1円/kg
  有機449.2円/kg
       材料費は3.65倍

パンの価格  従来 45.8円/個
       有機 65.37円/個
       パンの価格は1.43倍

小麦粉の価格だけみると
3倍以上高いことになるが
実際には製造費の割合が大きいため
パン一個の価格をみると
その差額は19.57円である😳

(国産が入手できない時は
 カナダ産を仕入れする契約済)

●お米は有機ではないが、JAと協議し、特別栽培の大阪エコ農産物へ切り替え地場産品100%

●野菜は優先順位に沿った入札
  ①地場産品農産物(JAや農家)
 ②有機農産物(ビオマーケット)
 ③慣行農産物

•何より地場産品を使用すること
•地場産品のない時期に、株ビオマーケットを通じて有機農産物を購入
•事前に献立も決まっており、安定した食材調達のために、ビオマーケットはぴったり
(地元の有機農家さんと契約を考える時には、個人ではなく5人以上のグループが良いだろう)

●ビオ・マーケットは、2014年から、地域の学校給食に対して有機野菜の納入を開始。茨木や吹田など現在は大阪府内68校へ提供。

● 令和6年4.5月の野菜実績
4月
有機農産物47.5%(重量ベース)
落札額は26.6%(52万円)増加
5月
有機農産物78.0%(重量ベース)
落札額は27.3%(80万円)増加
 
●オーガニック給食の
一人当たり増加額
1食あたり 19.53円up
1月あたり 349.72円up
1年あたり 3847円up

●調整、協議した団体
JA、青果店、精肉店、有機農産物小売業者、校園長会、教育委員会、
栄養教諭、市議会議員、財政担当課
教職員労働組合など

●老朽化した給食センターの建替え
を検討していたが、食育推進と防災寄与の観点から、自校式変更した!
市内13校のうち9校に調理施設を整備(R6年度3校分の実施設計、3校分の基本設計、3校ずつ建設)!

●オーガニック給食でシティセールス! 東京新聞2023.2.18
https://www.tokyo-np.co.jp/article/231908
いすみ市「環境に配慮したまちづくりと有機給食が知られ、14年度に168件だった移住相談は21年度に741件まで増加。特に子育て世代や有機農業に関心のある層が増加中」

●オーガニック給食はSDGs!
化学肥料、農薬を原則使わず環境に配慮した栽培法であり、土壌環境や、生物多様性など、農業生態系を守ることにつながる

また輸入依存している化学肥料原料を使わないことで、国際情勢にも左右されず、持続可能で安定した食料供給の実現につながる

●R3「みどりの食料システム戦略」
•持続可能な地場産物や国産有機農産物等を学校給食に導入を推進
•2050年有機農業面積25%を目標
(100%ではないのがポイント すべてオーガニックにではない)

●慣行農法も素晴らしい♡
農家さんに感謝
そこは対立すべきでなく
これからも共存していくもの

● オーガニックビジネス研究所
レムケなつこ氏 オーガニックは
「すべての生命を幸せにする仕組み」

●保護者は肯定的、喜んでいる
大きな反対なく、半年あまりで実施
業者も行政もみな「子どもたちのことを思っている」

田中理事いわく
「扉を開くのが自分の仕事」
できることが証明された
これからオーガニックの波は
どんどん広がると思う
乗り遅れずにいきたいー🙂