【明るい不登校くんのはなし その3


ずっと前に①と②をかいて

放置していたハナシ

また書きたくなって見直したら

③がすでに書いてあったので投稿笑



我が家には

明るい不登校くんがいる。


彼が笑えるようになるまでも

私が笑えるようになるまでも

家族が笑えるようになるまでも

実はものすごく時間が必要だった。


そう、もう人生終わりだーってぐらい

泣いて、落ち込んで、真っ暗で、

なんでこんなことが起こるの?

こんなはずじゃなかったって

ウジウジしてたころもあるんだよ

まぁい毎日泣いてたわけちゃうけどサ笑


人って

びっくりするほど

変われるんだね。


本格的に行けなくなったのは小5だけど

3くらいから予兆はあった。

もともと喘息があったから、

咳はそのせいもあると思ってた。


咳の感じがゼーゼー、ヒューヒュー

じゃなくて、

しかも夜は眠れて

朝起きた瞬間に咳き込む。

咳でお迎えに行っても、

帰宅するとぴたりと止む。

これなんか違うよね。

でも喘息もあるよね?

と違和感を感じながら。


咳止めや

ステロイドの吸入を多用することを

どこかで不安にも思いながら。


それでも当時の私はたぶん

核心を見ないようにしていたし

認めたくなかったし

すがるものがほしかったんだと思う。


薬がすぐなくなるから、

かかりつけの小児科によく行った。

当時、私には苦手な男性医師がいて、

できるだけ避けていたのだけど

タイミングでやむなしその先生にあたった時


私は切らした薬を

お守りに欲しかっただけだけど

その場では全然

症状の出てない息子を診察して

先生は言うたのね

「何か他に思い当たる原因ないですか?」


詳しくは思い出せないけど、

ようはメンタルじゃないですか? 

と言うことを言われたのだ。

私はドキッとして。

自分が責められてるような気がして、

一瞬で体が固まるのがわかって。


いくらかのやりとりのあと

「そうかもしれないけど、

 じゃあどうしたらいいですか?」

精一杯でそう聞いたら

「精神科とか?カウンセリングとか?

 いってみたらどうですか?」

みたいに言われたよ。


もともと、ぶっきらぼうな先生で

薬はだしてくれたけど、

なんしか私は頭ごちーんてやられて、

ようは匙を投げられたのだということで

私は診察室を出てから

子どもにバレないようにして泣いたのだ。


今になって、あの先生の言うことは

もっともだったなぁって思う。

言い方は全然やさしくはなかったけど笑


その後落ち込みつつも

心因性の咳について調べまくり、

確信に変わっていったわけだし。

精神科もカウンセリングも受けなかったけど

ホメオパスにかかることを検討したり

自分がヒプノセラピー受けたりとか

なんしかもがいていた。


助けてくれる何かを探してたけど、

そんな劇的な変化や効果を期待するのは

土台無理な話で

やっぱり、自分が向き合うしかなかった。


きっと長男ももがいてた。

行かないと言う選択肢を選んで、

家で毎日を過ごし、

それによる周りからの目とか

心配してかけてくれる声とかも

学校とのやりとりも

自分の中の気持ちも

ひとつずつ味わいながら。


私は、長男がこの先

ぷーたろーみたいに

働くこともできず、親のスネかじって

生きていくのかなぁって、イヤやってん。


生まれてきてくれた瞬間には

元気でいてくれたらそれでいい

って思ってたはずなのにっ!!! 

どんな心境の変化たること?!


笑えるようになった息子が

また何かの折に学校来ること勧められ

顔が曇って声のトーンが落ちた日にゃ

穏やかに笑って過ごせることのありがたみが

身にしみたんよ。


そのうち

長男将来を勝手に憂えていた私が

高校は通信制があるからと聞いて

安堵した。


そして今は

いや、高校も行っても行かんでもいいよな。

なんなら働いてくれたら

その方がええんちゃう?

働けるかどうかはしらんけど。

ぐらいに思ってる笑


とりあえず、

彼の将来を勝手に思い描いて、

勝手に落ち込むことはなくなった。

言葉にするといかに失礼なことをしてたんだろーと思うけどね笑


よくね、不登校の話をすると

英語だけできたらいいんじゃない?とか

パソコンできたらいいんじゃない?とか

ゲーム毎日してるなら

eスポーツとかゲーム作る人になるかもしれんよね!とか

言われたりするんよ。


実はそのたびに

でもうちの子はそんなじゃないから。。。

ってなんか思ってた。

彼は働けるのかな?


毎日楽しそうにゲームしてるけど

とてもプロになるようには思えんし。

将来につながる何かを

今しているとはどうしても思えない。


自分の食い扶持くらいは稼いで

自分の力で生きていってほしいけど

それは叶うことなのかな。

そんな不安がどこかには消えずにあった。

(そーんな先のこと

 悩んでもしゃーないのにね)


そんな風に思ってしまう自分を、

なんで自分の子どものこと

信じきれないんやろなぁって。


なんもかんも無条件にこの子は大丈夫!

そう思えたらどんなにいいか。

それを実践してる人がいることを知っていて

私の中の課題だなぁって思った。


勉強ができてもできなくても。

背が高くても低くても

要領良くても悪くても

優しくてもいじわるでも

元気でも病気でも

ありのままを愛すって

ものすごいことなんだろうね。


それが

できたら

無敵だな。