昨年の秋の終わりかけに、祖父(秋に他界した祖母の夫)が癌の末期であることを知りました。
この時期、たまたま祖父とリモートで話せた時に、ひ孫を見せ、ひ孫を連れて会いにいくから元気でいて欲しいことを伝えることができました。
秋は感染者数が減少していましたが、会いに行きたい気持ちと、万が一、帰省後に感染を持ち込んだ場合に揺れて帰れずにいました。
そのすぐ後に、祖父が入院しました。
数週間の予定でしたが、祖父の状態からして退院のない入院であることはわかってました。
それでも春まではもつのではないかと・・・
祖父が入院した病院は面会禁止の病院でした。
年末に実家に近い病院に転院しましたが、オミクロンが話題になっていた時期でもあり、面会禁止は継続でした。
・・・そう、亡くなるまで家族さえ会えない入院になりました。
リモートができればいいですが、携帯を使いこなす年齢でもありません。
そんな最期って・・・
ただ死の宣告をされ、家族は亡くなるのを待つだけの最期なんて・・・残酷すぎる・・・
なんの罪もないのに・・・
ただただ、コロナが憎い、憎くてたまりませんでした。
そして、年が明けてしばらく後、母から祖父が亡くなったとの連絡が来ました。
オミクロンにより感染は急増・・・、もちろん葬儀にすらいけませんでした。
ひ孫を見せてあげることも、抱いてもらうことも、ただ祖父の最期の顔を見ることすら叶いませんでした。
私は何で東京にいるんだろう・・・
なんでたった数時間の距離を帰ることができないんだろう・・・
地元に帰りたい思いを持ちながら、東京に嫁になったことも頭をよぎりました・・・
なんで、こんな世の中に・・・
あの時、会っていれば・・・
あの時、帰っていれば・・・
帰らないという選択肢は正しかったのか・・・
どうか、こんな世の中ですが、コロナ前の生活に戻ったとしても、大切な人へ後悔しない選択をして下さい。
今までできなかった私が言うのも何ですが
難しいのもわかりますが
どうか どうか
あなたの大切な人に会って、
「ありがとう」と感謝を伝えて下さい・・・
今、もし迷っている方がいるなら、私は会わないで後悔したことだけを伝えたいです。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。