2007.10.26 | VCR-VCistのひとりごとブログです-

2007.10.26

■原油価格が史上最高値を更新し1バレル90ドルにタッチした。原油は、本年1月にボトムを形成したあと上昇を継続、つれてゴ-ルドや商品市況の上昇も続いている。地球規模の人口増大や、BRIC’sの石油需要急増が主な要因として上昇。BRIC’sに続きVISTAの経済発展も急成長を続けている。原油価格は、まもなく1バレル100ドルをオ-バ-すると考える。原油価格は市場経済で決まることであり、「需要と供給」のバランスで成り立っている。しかし、この2~3年の原油価格の上昇は、石油製品の実需上の逼迫や、中東地政学的リスクを逸脱した動きとなっている。70~80年代の石油価格は、メジャ-とOPECが国際貿易を支配して決定されていた。現在は、その頃の伝統的なスタイルとは異なるのだ。好景気に沸く世界中のジャブジャブに有り余っている巨額のホットマネ-が流入される事で、市場全体が金融商品化となっている。つまり、ヘッジファンドや年金基金、投資信託などの大規模な投機資金の動きが、「需給と供給」のバランスを無視して博打場と化したのだ。マネ-ゲ-ムで石油価格が乱高下する、自由市場の全く新しいスタイルの石油価格が形成されるといってよい。 しかし、元来、年金資金を運用する投資ファンドやヘッジファンドなどの投機資金は、利益を目的とする。マネ-ゲ-ムであれば、史上最高値はいつでも簡単に更新される。だが、いつまでも上がり続けるマ-ケットは無い。従って、石油市場も必ず天井形成の時期が到来する。マネ-ゲ-ム性が過熱し、1バレル100ドルオ-バ-で高止まりしていけば、やがて世界不況のトリガ-が引かれる。価格が上がり続けることで世界的な不況を招き、石油需要ペ-スがスロ-ダウンするからだ。先進国経済は80年代と比較して石油価格に対して強化されている。だが、中国やインドなどの新興国の石油対策は脆弱でダメ-ジが大きい。現状の過熱した石油マ-ケットの天井価格や時期を、正確に予測するのは不可能であり無意味であるが、3年以内の天井形成の可能性がある。その時は、ゴ-ルドなど商品価格の暴落も避けられない。


■米国投資銀行や証券などサブプライムロ-ン問題で、世界の金融機関の損失がかなりの額で膨らんでいることが明らかになっている。ベアスタンダ-ズ1050億円/モルガンスタンレ-1100億円/リ-マンブラザ-ズ820億円/シテイバンク7630億円/メリルリンチ6330億円/UBS3960億円/野村證券1456億円など、積極的に参加していた企業の明らかになった損失額でも2兆円を超える。他にヘッジファンドや年金資金の損失もある。不良債権が増大すれば、この金額は更に膨らんでいく可能性がある。米国メガバンク3行は、信用収縮が拡大しないよう10兆円規模の債権回収共同ファンドを設立した。しかし、10兆円規模では少ない。50~70兆円規模のファンドが設立されないと市場の安心感を得ることは出来ないだろう。対応が遅れると、『金融機関の損失が拡大⇔ヘッジファンドの破綻』と連鎖する。時間を要するほどマ-ケットの信用収縮が増幅、下手をすると世界的な金融恐慌にまで発展しかねない。バ-ナンキ議長の金融舵取りの腕の見せ所だが、「利下げ・市場に巨額の資金供出」を交互に繰り返し、市場の安定に向けて素早い対応を重ねていくだろう。世界市場のアチコチに巨額の被害をもたらす、サブプライムロ-ン問題という大型ハリケ-ンも、11月末~12月中旬までには一段落する。株価も落ち着きを取り戻す。11月中旬以降には日米共に買いの好機が到来すると考える。