自殺の名所として知られる富士の樹海。
ここは行ったことがある人ならわかるかもしれないが、何かおかしい。
感覚が鈍るというか、掴みにくくなるというか、時間の概念が歪むというか。
何かが狂う。
もちろん立ち入れる範囲内での話でなので、奥に進んだらもっとおかしいんだろう。
そんな富士の樹海に、死に場所を求めに来た外国人の話。
アメリカからわざわざやってきて、奥に進むうちに1人の日本人(渡辺謙)に出会う。
怪我をしており、どうやらここから脱出したいようなので、仕方なく一緒に出ることにする。
けれど、来た道が無くなっているし、進んでも進んでも出口がわからずに…。
富士の樹海に対する漠然とした負のイメージを、そのまま表現したような映像。
何か決定的なモノがあるわけじゃないので、ふんわり感を楽しめるなら面白い。
キャストもマシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツとそうそうたる面々。
この作品、海外だとすこぶる評価悪いらしい。
「死ぬのに富士の樹海?何で?Why??」と、なるとか。
しょうがないっちゃしょうがないけど、一度実際に訪れてみれば評価は180度変わるだろうね。