ご無沙汰しております。


元ムジークの


吉本でございます。






ムジークを離れて、早9ヶ月。

日本を離れて、半年強。




現在はマレーシア🇲🇾のクアラルンプールに住み、

日々、モノ作りだけに没頭しております。




(私の住居から見た景色です。)



隣はバカでかい日本人学校。



左上に見える煉瓦色の屋根が、


サウジャナゴルフ&カントリークラブ。

車で3分の距離にゴルフ場があるんです。




ここにはゴルフ練習場と、

バカでかいショートゲーム練習場があるので↓↓↓



開発したサンプル品とかは、

直ぐに試せます。


なかなか住みやすいところですよ。





まぁ、ワタシの事はともかく、



ムジーク 梨本社長から


『開発者の視点でBlack Xspireを語ってください」

と言われたので、




久々の裏ブログ的視点から書きたいと思います。





過去ブログが見つからないのですが、

以前、コピーかパクリかインスパイアか?


的な話を書いた事があります。




現在のアイアンの原型は、

ヒッコリーシャフト時代から。



サンドエッジを開発したウイルソン。



ユーティリティの原型、

RYOBIのビガロスメディア。




アイアン型ユーティリティの原型、

インツ(PRGR)のタラコ。



チタンヘッドはジョイゴルフが最初で、

大々的に有名にしたのがミズノ。



まぁ、ピンパターしかり、

今のクラブには全て、

始まり、原型があるのです。



これをパクリというのか、

インスパイアというのか。




今回のBlack Xspire 。





テーラーメイドさんのSIMの影響を受けてます。




とにかく、

チタンとカーボンをアルミフレームで繋ぐ。



すごいなぁー。

自分なりに料理してみたいなーと思った訳です。





まず、CADデザインを起こします。



シルバーと黄色い部分だけが811チタン。


ブルーの部分はアルミフレームです。



これは初期のCADデザインで、

最初はフェース面をカップ溶接にしようと思ったのですが、



鋳造そのままで、

フェース面裏側をCNCで削り出す方法に

変えました。






SIMがアメリカ人がアメリカ人の為に

開発したのであれば、



Black Xspire は日本人が日本人の為に

作ったモデル。



特にこだわったのがカーボン剛性です。




SIMと比べて、

カーボン剛性を柔らかめにする事で



日本人に適した、

ヘッドとゴルフボールの撓みを一致させます。



だから打感も物凄く柔らかい。




球がフェースに乗る、

日本人ならではの感性が味わえます。




ウエイトの配置も、

ドローポジションに置く事で、



しっかり球が捕まります。



ヘッド重量も197g前後と

200gを切る設定にしているので、



色んなシャフトに合うと思います。




更にスリーブ。





DD2ヘブンと同じ、

シャフトが回転しないスリーブを採用。





基本ロフトは10〜10.5ですが、



ドロースリーブなら

11°〜11.5、 12〜12.5と

2段階のロフトに変更出来、



フェードスリーブ(別売り)なら、

9〜9.5、8〜8.5とロフトを立てる事も出来ます。




CT値は240-245しか出ていませんが、


初速が速いのは、


ボールの撓みとヘッドの撓みが

一致している事が大きいのです。


 





CT値をギリギリまで攻めるのは、

量産ではフェースが割れるものが出る為、

なかなか難しい。




個別に時間をかけて、

月産15個ぐらいのスペシャルモデルも

販売します。



少しお値段は高いですが、

アルミフレームのカラーリング選択付き。






5色位の色選択が出来る予定です。



非常に好評で、

売れているのは開発者冥利につきるのですが、



アルミフレームとカーボンの接着の

歩留まりが悪く、



納期が遅れていて、ご迷惑をおかけしてます。




良いモノをお届けしますので、

ご注文頂いたお客様は


もう少々お待ちいただけると助かります。



本日、クアラルンプールに戻ります。




ひっそりと個人ブログを始めましたが、

ゴルフの事はあまり出てきません笑



https://ameblo.jp/acrosstheborder4012/



ではまたの機会に。