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最近はコルテオライト39推しのムジークではありますが、

 

 

 

今年はチタンUTのI.C.Eあり

 

 

 

 

 

フルチタンFWのオンザスクリューDFが出たり

 

 

 

 

と、ゴルフ業界が沈滞ムードぽい中では、社内に活気があるムジーク。

 

 

まぁ、大手さんに比べれば、屁にもならない販売数量ですが、

話題になって、使っていただけるユーザーが増えたり、いろいろなメディアさんに取り上げられることは喜ばしいことです。

 

 

それも、これも、性能に満足していただけている証し。

 

あとは、安売りしないことですかね。

 

ムジークは処分、見切りをしないのがポリシーですから(えっへん)

 

 

 

そこで最近言われることが2つ。

 

 

一つは「なんでそんなにアイデア商品を作れるの?」です。

 

 

39gのコルテオボールなんかは、特にそう思われるみたいで。

 

 

 

でも、思い起こせば8年前のイーパットボールが売れた時、

業界紙のK 編集長から

 

 

 

「重たいボールのアイデアを持っていた人は、たくさんいたと思うけど、ムジークが発売するまでは世に出なかった。なぜ作れたの?」

 

 

と聞かれたことがありました。

 

 

その時は、飛ばすことが目的のゴルフボールを重くして、飛ばさなくするんんだから、ボール工場を色々当たっても断られ、

1社だけ重たいコアを作ってくれるなら作りますと言われたので、重たいゴムを作れる日本のゴム製品会社を片っ端から当たって、コアを台湾に送って作ってました。

 

 

でも最初は、コアをベルトコンベアーに乗せて、カバーをつけ、最終研磨をするときに研磨が出来ない。

 

 

重くて、ベルトコンベアー上で沈んでしまい、磨きのマシーンに届かなかったなんて事もありました。

 

 

工場の社長がアイデア絞ってくれて事なきは得ましたが。。

 

 

 

結局、商品開発はアイデアは当然のこととして、

 

 

意地と足を使うこと。

 

あとは協力してくれる工場との信頼関係ですね。

 

 

私の場合、月に1−2回は海外で工場と代理店を訪問するので、そこで小さな種を拾って、ムジーク流に育てて、製品化する。

 

 

 

39gもちょっとした種があって、何故ゆえに、ヘッドスピードの早い人も遅い人も45g台のボールを使ってるんだろう、クラブ重量は違うのに。。。という疑問から、あれこれテストを繰り返し、オォーーー軽いボールは女性とかシニアとかジュニアは飛ぶじゃんという結論に達し、そこからさらにバージョンアップして発売に至ったのです。

 

 

 

某ボールメーカーのマーケティング曰く、「うちの開発に軽いボール作ってと頼んでも、軽くちゃ飛ばないじゃん」と言われるだろうなって言ってました。

 

 

なんか小っちゃなことでも、イメージ膨らませて、作ってみる。

 

 

結局、枠からはみ出した人の勝ちみたいなところですかね。

 

 

確かに、自分的には枠からはみ出しまくってたりして。。。

 

 

 

そしてもう一つは

 

 

 

「大手メーカーの方が開発力も資金力もあるからいいもん作るんでしょう??」です。

 

 

確かにアメリカのメーカーは開発に携わる人も多く、金型たくさん作れたり、機械で10分で形状見本作れたり羨ましい限り。

 

 

日本の大手さんでも新素材をいち早く入手出来たり、大きいことは良いことだのメリットはあります。

 

 

でも、よくよく考えると。。。。。

 

 

その時々の理論が長続きしてない。。。。

 

 

 

重ヘッドが良いとか、前重心ハイロフトとか、空力だとか。

 

 

 

お金かけても、3年持たない理論やテクノロジーなら、凄いと言えるのかどうか。

 

 

 

そう考えると、カーステンさんが作ったPingのロストワックス・キャビティやピンパター、

 

キャロウェイのヘルムステッターさん考案のS2H2理論(short straight hollow hosel)

 

 

なんかは長い間変わらずに使われたテクノロジー。

 

 

こういうのは凄いですよね〜〜

 

 

ピンのパターなんてどのメーカーにも使われてる最終形デザイン。

 

 

やっぱり、ちょっとはみ出した変人が生み出すんですよ。

 

 

良いモノを。

 

 

 

ドライバーの音だけは、音だけは、大手メーカーさんの開発力はすごいですけどね。 ヤマハさんとかダンロップさんとか。

 

 

 

 

ムジークみたいないわゆる”地クラブメーカー”は、大手さんがたくさんのお金を使って開発し、捨てたテクノロジーでも、種を拾ったと思って、違う角度で育てれば、これまた全く違ったモノができるのですよ。

 

 

それを大事に長く販売するから、ユーザーさんも喜んでくれる。

 

 

 

結局、お金じゃなくて、変人が良いモノを作るのです。

 

 

発想が飛びすぎて、時代を飛び越しすぎちゃう失敗もありますけどね。