インドの仏教改革者アンベートカルの著書、「ブッダとそのダンマ(山際素男訳)」の空の記述が私が思う空そのものだ。

その記述は、

「仏教の空はニヒリズムを意味しない、それは現象界の一瞬毎に起こる永久の変化を意味しているにすぎない、

 総てのものが存在しうるのはこの空故であることを解するものは極めて少ない、それなくしは世界には何ものも存在しえないのである」

 

非常に分かりやすい、生きているとは一瞬毎に変化していることであるが、人は安定を求め今の状態が永遠に続くことを望んでいる。

人間が望む変化しないあの世や霊、神は生きた世界ではなく死の世界であり、もちろん空の世界でもなく、この世でもない。