――最終回は、アルバム全体についてお聞きします。

今回8曲の構成についてはいかがですか?

M 前身のリスミーというユニットでは、

ちょっとJ-POP寄りにいきすぎたという反省点があって

undoではもう少しマニアックな方向に行きたかったんですよ。

結局、半インストの「ル・ポレン」「ニューオーダー」

「キーラ」、ポップス系の「SPY」「スカイハイ」「ルフラン」、

ボーカルアンビエント系の「サマーメモリー」「マミマミ」

という構成になり、まずまず良いバランスになったと思います。

 

――アルバムの候補曲はどれくらいありましたか?

M 制作の過程で15曲くらい候補が出ました。

そこから紆余曲折がありまして・・・「いい曲だけど、

このアルバムに入れると浮くな」という曲は外しました。

今回入らなかった曲は、今後どこかで復活します。

 

――全体の出来としては、満足いってますか?

M 満足ですね。自分が死んだとき、棺桶に

入れてほしいアルバムの1枚になったと思います(笑)。

 

――ちなみに、muwさんが棺桶に入れたいと

思ったアルバムは何作目ですか?

M 3作目かな。シングルも入れると6作目?

これからももっと増やしていきますよ。

 

――Tune Core Japanに登録する際に大変だったことは?

M すべての曲を1曲ずつ登録していく作業が「面倒臭そう」と

思ったけど、やってみたら割とスムーズにいきました。

今、LINE MUSICやレコチョクなどたくさんのサービスで

視聴できるようになっていて・・・

8曲がズラッと並んだ画面を見ると、もう大満足ですね。

アルバムを出したぞ!! っていう達成感があって。

 

――ダウンロードとストリーミンクでは、どちらが多いですか?

M ストリーミングが多いですね。データを見ると、

日本はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど

世界各国の人たちがちょこちょこと聴いてくれているみたいです。

シンプルにうれしいですね。

 

――やはり多くの人たちに聴いてほしいと思いますか?

M そうですね。ダウンロードでもストリーミングでも

何でもいいから、聴いてほしいですね。

たとえば、CDという形で出すと、友達や知り合いが

“お義理”で買ってくれるじゃないですか。

「君が作ったCDか。じゃ、一つ買ってみるか」って。

その心遣いはうれしいけど、音楽的に興味のないものを

義理だけで買ってもらうのは「違うかな」と思って・・・。

 

以前、あるテクノユニットをやっていたとき、

マニアックすぎてほとんどウケてなかったんですね。

でもあるときリスナーの方から「あなたの音楽が大好きです」と

熱烈なレターをもらい、大変感激したことがありました。

そんな風に、一人でも二人でも、僕らの音楽に

刺さってくれる人がいたら、それで充分です。

とりあえず、配信などを通して世の中に発表する行為は

続けていこうと思います。

 

――undoとしての軸とは何ですか?

M 基本的に、僕がテクノ、アンビエント、

80年代の洋楽ポップスが好きなので、それらをベースにして、

なおかつ愛琉のボーカルで聴きたい曲を出していこうと思います。

 

――次回のアルバムの予定は?

M できれば2020年内にセカンドアルバムを作って、

その後も1年1作ペースで作っていければベストですね。

それで4作作ったら、1回ベストアルバムを出そうかなと。

 

おわり

 

※楽曲視聴は下記をクリック。

アルバム「SPY」