――アルバムのラストを締めるのはM8「キーラ」です。

M これは最後にボーカル録音した曲です。

2018年のGWだと思いますが、

愛琉に曲のデモと歌詞を渡して、その場で覚えてもらって

レコ―ディングまでを2~3時間くらいでやりました。

テイクも3つくらいでOKになったかな。早かったです。

 

――内容的にはどんな曲でしょうか?

M これはM5「ニューオーダー」、M6「SPY」から

ストーリーがつながっています。

これまで女スパイとして暗躍してきた女性が、

ボスから許されて、裏世界から足を洗うんですね。

「アサシン」のラストシーンのようなイメージ。

歌詞も「もう撃たなくていい、殺さなくていいんだよ」

という内容になっています。

 

――歌詞はMUWさんですか?

M はい。エキサイト翻訳を使って英詞を書きました。

もし間違いを見つけた人がいたら、指摘してください。

今配信しているテイクは修正できないけど、

次回レコーディングする機会があれば修正するので。

 

――タイトルの「キーラ」とは、女スパイの名前ですか?

M そうです。ただ「SPY」を作ったときは

女の名前なんか考えてなかったんですよ。

「キーラ」のメロディを作ったときに

たまたま「キーラ」というワードを思いついて、

「これ、女スパイの名前にしちゃえ」って。

完全に後付けなんですよね。

キーラ・ナイトレイも好きだし、いいかなって(笑)。

 

――この前は、ブリジッド・フォンダがタイプだと

言ってましたよね。

M 「アサシン」の頃はそうでしたが、まぁ、いろいろ好きで。

今はカレン・ギランが好きです(笑)。

 

――曲構成はすごくシンプルですよね。

M コードはDm一発で、途中で転調してEmになって

・・・それだけですからね。

大体僕の曲は、出てくるコードの数が少ない、少ない。

で、コード楽器もエレビやパッドではなく、

SEっぽいシュワーっという音にしています。

個人的には「バシッ」というスネアの音が気に入ってます。

 

――おなじみ、KORGのトリニティですか?

M はい。ちなみに、ドラムのオカズは

M1「ル・ポレン」と同じパターンを入れています。

「キーラ」を聴き終わったら

また「ル・ポレン」に戻って聴いてほしいなと思って、

両者の世界観を合わせているんです。

 

つづく

 

※楽曲視聴は下記をクリック。

アルバム「SPY」