「翻弄」ゆらぎ299『X'mas No.4』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。





。。。。。。。。。。

X'mas 其の4

。。。。。。。。。。





It is continution

続きをどうぞ・・・






ソギの耳には


その瞬間、幸福が注ぎ込まれた。



「ヒョン」・・・



その直後に彼を襲ったのは羞恥心以外の何
物でもなかった。


幸福に上気した体は、その羞恥によって冷
やされ、急激に汗を搔き始めたのだ。


ソギは額の汗を拭いながら、口を開けたり
閉じたりして、彼に返事をしようとした。


しかし


どんなに努力しても、自分の唇が彼の問い
に対する答えを、格好の良いものにならな
いことを自覚していた。



ソギは絶望した。



すると、ソギの心の中に奇妙な高ぶりが芽
生えた。

あまりの絶望は人間を陽気にさせる。


そして、その陽気さは、彼の中で、彼自身
の持つ演技者としての才能を開花させた。




ビョンゴンから電話があったのは、クリス
マスを目前に控えた寒い冬の午後だった。


ソギは、ビョンゴンに何も話さずに帰って
きてしまった後悔を持て余して、ビールの
栓を指で捻っている最中だった。


どうして、あの時、彼に婚約者の存在を確
かめなかったのか・・・


電話の呼び出し音は、暑すぎる暖房とCD
プレイヤーから流れる音を潜り抜けること
ができずに、ただ鳴っていた。


ソギは、それに気を取られることもなかっ
た。


どうせ、最近、とみに過干渉になった父親
に決まってる。



ぼくは…
電話に出ることができません…


そう呟いたら


電話が鳴りやんだ。



ソギは憂鬱な気持ちでビールを一口飲ん
だ。


その苦い味。


それは、彼の今の気分にぴったりだった。



その時、再び電話は鳴り始めた。



ソギはゆっくりと立ち上がった。



そうして

ベッドに置いた電話に向かって歩いた。
彼は電話の主に言ってやるつもりだった。



ぼくは大丈夫だから、放っておいて!


しかし、彼は、そう言えないであろう自分
に、既に気付いていた。


いつだってそうなのだ。
知って欲しい。

ぼくは、ほんとうは、大丈夫じゃない。



そう叫びたいのを、もう18年も堪えて、
ソギは愛想笑いをし続けてきたのだ。


彼は、父の前では、いつも大人しく、引っ
込み思案で、そして、寂し気だった。



ソギは電話を取った。


すると、電話の主は、驚いたことに、こう
言ったのだ。



「クリスマスを一緒に過ごさないか」


それが、自分を誘ってくれたビョンゴンか
らの電話だと、数秒かかって気がついた。



「いいけど」


彼には、そう言うのが精一杯だった。



「それには越えなければならないハードル
があるんだ。クリスマス前に会って欲しい
人物がいるんだが・・・そのために、ソ
ギ、女性に化けてくれないか?頼む!」



「えっ?!」



どうしてそうなるの?
ぼくが女性に化けるって??



何が何だか解らないまま

ついに


その日がやって来た。





to be continued


今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やコメントをありがとうございます。



今週も
お疲れ様でした。


佳い週末を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬


来週もファイティン♥ヾ(≧▽≦)ノ



あんにょ~ん♡