「翻弄」ゆらぎ286『ムギョル No.11』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。




。。。。。。。。。。

ソギ & ムギョル 其の11

。。。。。。。。。。






It is continution

続きをどうぞ・・・






カート・・・


ソギ!



カートに抱え込まれた背中があたたかく
て、ぼくは、どうしようもなくなった。



帰りたいな。

どこに?

幸せだった時間に。




このままじゃ、どうしていいのか解らない
よ。




ぼくはカートを見ないように眉をしかめ
て、無理やり目を閉じた。



そんなぼくの横に

カートは並んで腰を降ろした。





ソギに

目の前で泣いてるソギに

何と言葉をかけたらいいのだろう。



俺は、ソギのために何かをしてやりたかっ
た。


ソギは俺に保護を求めている小さな少女の
ようだったから。



そんなソギの顔を自分の方に向かせた。
頬の涙は別方向に向きを変える。


ソギはまばたきもせずに俺の顔を見てい
た。



それは決して悲しい眼ではなかった。




もしも


ソギの頬に流れる涙が無かったら、それは
少し楽しい顔に、俺には見えたかもしれな
い。




「俺にして欲しいことを言って」




ソギは俺の声で顔を上げた。
涙で濡れた頬を撫でてやる。



それは濃度のない、綺麗な液体だった。
乾いていた俺の爪がしっとりと湿り始め
る。



「ソギ」



もう一度呼んだ。



「kissして」



なんでそうなる?



「見られちゃった・・・ね・・・」



ソギはカートに微笑いかけようとしなが
ら、それに失敗して顔を歪めた。



カートはソギの涙を吸い取ることから始め
ようと頬に口をつけた。

潮辛い味が喉をゆっくりと侵略する。




俺はやさしく、ソギの心を慰めるように、
ソギの背に触れて、それをさすることがで
きた。



ソギの震える背中は痛々しすぎたから。


もし


俺の手にその震えが伝わったら、俺も泣い
てしまうかもしれない。


そう思ったのだ。




ソギの体は、いつも小枝のように軽く、は
かなげで。


まるでむき出しの痛んだ心のように、俺に
は思えた。




「ぼく・・・恋を失って・・・幽霊に会っ
たんだ・・・そして、幽霊に失恋した」



えっ?!

なんだって?幽霊?


ソギ、冗談か??



「ぼく・・・恋をした。初めて抱かれても
良い、って思ったんだ・・・だから・・・
好きだって告白したんだ。そうしたら、彼
はその夜に、交通事故で亡くなってしまっ
た・・・」



ソギは濡れた眸で悲し気に、カートを見つ
めた。



「彼の面影に飽きるまでニューヨークに居
たかった。いつか絶対に飽きる筈だって思
ってた。でも、駄目。どんどん彼に恋して
く。一緒に出掛けたことや、おしゃべりし
たことや、冗談を言い合ったことを思い出
して・・・でも、体のことは・・・誰もい
なかったんだ・・・」




カートは


初めて


恋人の死を悼むソギの涙を見たのだった。







to be continued


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。



ぐんちゃん・・・

お顔見たいなぁ・・・


うなぎの気持ちを知ってるはずなのに・・・


相変わらずのどS!っぷり💦(;'∀')ww



みなさま♡


佳い週末を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬




あんにょ~ん♡