「翻弄」ゆらぎ283『ムギョル No.8』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。




。。。。。。。。。。

ソギ & ムギョル 其の8

。。。。。。。。。。







It is continution

続きをどうぞ・・・








「もう一度寝てみたい」なんて・・・



そんな大胆なことを、ムギョルに対して思
う自分が信じられなかった。


けれど、なんて心地良いのだろう。



ぼくはシーツを頭から被り、下唇を噛ん
で、シーツに映るムギョルの面影を、しば
らく上目遣いでにらんでいた。




「ぼくに恋したっていうの?」



「そうだよ。きちんと愛し合えると思った
んだ」


「何故、ぼくなの?」


「ソギに恋したからだよ」



ベッドに横になってる間じゅう思い出して
いたのは、ただひとつ。


いとしいムギョルのことだった。


ぼくは、彼の愛し方を明確に思い出してい
た。



心の中に結ばれるムギョルの映像はゆっく
りと流れて行こうとする。


だけど

その度に


ぼくの後悔の塊りにつまずいて、止まって
しまうのだ。



あの時、彼に聞いていれば。


そう思うと、ぼくはやり切れない気持ちに
なった。






「聞いたよ。金曜日の晩のこと」


カートから、いつものように電話がきた。


「ハーレムに来いよ」


「そんな気力ない」



「恥しいんだろ。誰もそんなこと覚えてな
いよ。ハーレムでソギを知ってる人がいる
わけないだろ」



「そういう問題じゃない。自分が情けない
んだ」




ムギョルが懐かしい。
とても恋しい。



「いいから、来いよ」




ショートフィルム制作の為に、クラブを取
材していた時、ぼくはムギョルにもらった
ピックを財布ごと掏られてしまった。



その時、ぼくはやわらかく体に広がるお酒
の酔いを心地良く感じながら、ぼんやりと
ムギョルのことを考えていた。



ダンスフロアに視線を落とし、ここでは音
楽が見えると思った。



歌声は、暗い照明の力を借りてぼくの眸に
飛び込んでくる。



そして


いつのまにか全身を駆け巡るから、ぼくの
体は揺れてくる。



週末のクラブの喧騒を全身で堪能してい
た、その時だった。



ポケットに手を入れた瞬間、ぼくの体か
ら、心地いい音楽が、突然逃げ出した。



再会するために必要なものだから、失くさ
ないで、と言われていたのに・・・



ぼくは、周りのテーブルを凝視した。



近くのテーブルで犯人とおぼしき男を見つ
けて押し問答になり、大騒ぎになったが、


結局、財布もピックも見つからなかった。





ピックに固執している自分がいとおしく思
えてくる。



それと同時に


ぼくはまだ、ムギョルに恋してる、という
事実と、彼は多分、もうぼくに恋をしてい
ないだろう、という予測が頭の中をかすめ
て、ぼくは苦い屈辱感を噛みしめた。



もう、会えないんだ。


ムギョルは多分、もうぼくに恋をしていな
い。



悲しみが味方になってくれれば良いのに、
と思う。



気持が、だんだん、落ち着いてきた。
良い友達は最高のセラピストだ。



少し楽になったような気がして、タバコに
火を点けようとしたその時・・・


部屋のドアを


誰かが叩いた






to be continued



今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。



お盆休みに断捨離を決行!

ベランダの植木も片付いてさっぱりしました♡


明日はゆっくりします(;''∀'')💦(笑)



みなさま♡


熱中症に気をつけて


佳い日曜日を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬




あんにょ~ん♡