ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。
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Jangkeunsuk & B.B
ソギ＆カート No.9
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Ｉｔ ｉｓ ｃｏｎｔｉｎｕｔｉｏｎ
続きをどうぞ・・・
ん？・・・
タクシーの運転手さんとソギの家の運転手
さん・・・
まさか・・・
同じ人？！
見知った人っぽいんだけど・・・
ぶっきらぼうだけど優しい物言い。
どんなに変装が巧くても
眸までは誤魔化せない。
もう一度覗き込もうとしたら、眸がキラリ
と光り、シッ！と制された。
いかにもタフな体つきに、俺に向ける屈託
の無い笑顔。
俺は何故か身構えた。
ソギは、拗ねたように、ピアスをいじって
る。
「今日は風が強いから、たいへんなことに
なるかもしれません」
運転手はソギをちらっと見た後、俺にそう
言った。
あの細い路が雪に埋まってしまい、車が動
かなくなることなど、俺には予想がついて
いたので、どうってことはなかった。
今夜中にソギの家まで辿り着けばいいの
だ。
俺が気にしたのは運転手の視線だ。
この人は
ほんとうは誰なのだ？
ソギはまだ気づいていないな。
俺は安心した。
そして、不覚にも、車の中で眠り込んでし
まったのだ。
気がつくと、タイヤは雪にめり込んで動い
ていなかった。
ソギの姿も、運転手の姿も見えない。
俺は慌てて飛び起きて、二人を探した。
どうやら、彼らは、ドアの外側にしゃがみ
込んで、タイヤを掘り起こしているようだ
った。
ぼそぼそと話す声が聴こえる。
俺は手伝おうと外に出て、反対側のドアの
方にまわった。
ソギと運転手は、一生懸命、車の後ろのタ
イヤを掘っている。俺は、大丈夫か、と声
を掛けようとした。
その時だ。
「危ない」
足を滑らせたソギがよろけた。
運転手は両手を伸ばしてソギを抱き止め、
そのまま雪の中に倒れた。
ソギは、くいいるように彼を見つめ返し
て、頷いた。
あっ！と息を呑み込んだ俺は、口をきくこ
とができなかった。
凍える寒さと吹雪の中で立ち尽くしてい
た。
ソギが運転手の頬に手を伸ばして触れた。
彼は、ソギの手をそのまま自分の口に持っ
て行き、咥えた。
そして、ソギを見た。
決して、勝ち誇ったような喜びを浮かべた
眸ではなかった。
ソギもそうだった。
俺は、ソギが恋した相手に向かう時、常
に、勝利の女神のような微笑を浮かべるも
のだと思っていた。
けれど、
目の前のソギは、どちらかというと、苦し
気だった。眸だって濡れていた。
こんなにも風が強いというのに・・・
俺は、どうしたものかと途方にくれた。
俺はソギの言うところの領域から、完全に
外されていたのだ。
ソギは俺に気付いて顔を上げた。
運転手も驚いてソギの手を離した。
俺は、おどけたように肩をすくめて、どう
ぞそのまま続けて、という仕草をした。
二人は抱き合ったまま起き上がろうとし
て、ふたたび雪の上に倒れた。
その拍子に、ソギのピアスが落ちた。
運転手が起き上がり、ピアスを付け直して
やるのが見えた。
その時のソギの顔ったら！！！！
眼を細めて、耳朶の穴を探す彼の指の感触
を味わっているという風だった。
ソギの多くの装飾品は、もう一度付け直さ
せるためのものだったんだと、俺は、初め
て知った。
それにしても、二人はいつ、心を通い合わ
せたのだろう。
言葉は交わされなかったはずだ。
話をしたのなら、俺が目を覚まさない訳が
ない。
見つめ合っただけで恋に落ちる？
そんなことが有り得るのだろうか。
「いい匂いですね」
彼は、そう一言いっただけだ。
既に、もうその時、彼は恋に落ちていたの
だろうか。
遥か向こうにヘッドライトが見える。
彼らに助けてもらえるだろう。
俺は、ソギと運転手を見た。
家に着くまでに、俺は二人のために隙を作
ってやらなければならないだろう。
あぁー！ソギ・・・
親友とはつらいものだ。
領域の外に自ら歩み出て、苦し気なソギの
表情を見守って居なければならない。
せつなく、一番美しい表情を浮かべるその
瞬間を、吹雪だというのに、待っていなけ
ればいけないなんて・・・
ｔｏ ｂｅ ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ
今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね！や、ペタ、コメントをありがとうございます。
今日から２月・・・
いきなりの寝坊(;'∀')💦ｗ
体力と気力が落ちて来てるのかなぁ！
お休みしたいなぁ！♡(*^^*)👍
みなさま♡
佳い週末を過ごしてねぇ～～～♬♬(*'▽')
あんにょ～ん♡