「翻弄」ゆらぎ169『いま、会いにゆきます』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。


。。。。。。。。。。

Be with you

あなたと一緒に・・・ 其の2

。。。。。。。。。。



It is continution

続きをどうぞ・・・






あれから・・・

雨の日に、空を見上げる癖がついてしまった。
親友ヨンハの命日が近づいてくると、尚更だ。


そして・・・

街路樹があれば、幹の辺りに自然と視線が
行ってしまう。


ソギと呼ばれていた少年の、濡れそぼって
うずくまり、不安気に体を丸めてる姿が、
瞼に焼き付いているのだ。


あれから3年・・・


俺は研修医を経て、医者になった。
まだ、診療科目は決めていない。


俺は研修医の時から、ソウル蛾山病院に勤
務していた。

たまたま見学したオペに鮮烈な衝撃を受けた。そのオペを執刀したのが、俺の指導医
だった。


その指導医に話がある、と呼び出された。


静まり返った病院の廊下に、赤色灯の薄明り。仮眠室には寄らず、指導医のオフィス
へ向かう。


ドアの前で深呼吸する。
ノックすると、すぐに返事が返ってきた。


椅子を指差され、正面に座る。
指導医は直ぐ、本題に入った。


「陸の孤島と言われている村なんだが、そ
こで診療所を開いている先生が居る。心臓
を患って手術をすることになったんだが・
・・3ヶ月、代わりをやってもらえないか?」


そう言われても・・・


俺はまだ、半人前だし、自信が無い。
断る口実を探し始めた。


指導医は話を続ける。


「俺が執刀することになって、な。困って
るんだ。診療所の目の前は綺麗な海だ。釣
りをして、将来を考えるのには最適な環境
じゃないか?・・・まだ診療科目を決めて
ないんだろ?」


指導医はうんうんと独りごちるように頷いて、一呼吸おいてから、また、話を続け
た。


「ちょっとした休暇、夏休みだと思えば良い。住民は年寄りばかりだが、皆元気だ。
何も心配は無い。不測の事態には、遠隔医
療システムの備えがある」


何と返事をすれば?・・・


「・・・どうだ、行ってくれるか?」


指導医が微笑みかける。

俺は、あいまいな笑みを浮かべた。




釣り?・・・

ちょっとした休暇?・・・

夏休み?に至っては笑みが零れる。


俺は、指導医に了承する旨を伝えて、しば
らく話し込んだ。



夜勤明けには、明洞の雑踏が恋しくなる。

疲れた体をざわめきの中に置いて、俺は自
分を取り戻しているのかも知れない。


夏休み、か・・・

休暇には少し早いが、将来を考える良い機
会かもしれない、と、思い直して歩き出
す。


しばらく歩くと、例の街路樹の辺りに差し
掛かる。

ひんやりとした空気が動いて、囁くような
声を風に乗せて運んできた。


「・・・ぼくを・・・助け・・・て」


思わず振り向く。

誰だ?


キョロキョロと辺りを見回したが、誰も居
ない。


空耳か?


その時、小さな雨粒がポツン、ポツンと落
ちてきた。見上げると、空が暗い。


瞬く間に、どしゃ降りになった。


初夏の突然の夕立に慌てた俺は、街路樹の
幹に黒い塊を見つけて近寄った。


あの少年か?・・・

デジャヴか?・・・


その黒く見えた影は紫陽花だった。

よく見ると、小さな蕾が開いて、花びらが2,3枚雨に打たれている。


焦ってる俺に、紫陽花がクスッと微笑いか
けてる錯覚に陥る。


そうだよな。俺はあの時のことが忘れられ
ないんだ。あの少年は何者で、なぜあの場
所に居たのか。


もう、3年も経ってるのに・・・




手術の日が決まり、俺はヨンハの墓参りを
してから、その村に赴任した。


寡黙で人見知り、人付き合いの苦手な俺
に、村民は親切だった。息子のように思う
のか、何くれとなく面倒をみてくれる。


釣りのポイントも教えてくれた。


俺が料理好きだと知ると、男衆は毎晩のよ
うに材料を持って訪れ、宴会になってしまう。

駐在さんとは同い年だったし、その奥さん
は看護師として、診療所を手伝ってくれて
いるから、俺たちは仲良くなった。


ある朝、早朝に目が覚めた俺は、釣りに行
こう、と思い立ち、支度を始めた。そこ
へ、息を切らした駐在さんが駆けこんで来た。


「先生!・・・大変だ。人が、人が、浜に
打ちあがってる・・・早く!早く!」


一緒に駆け出した。


浜には村人も駆けつけていて、一様に不安
気な顔で俺を見る。

視線の先に、少年がうつ伏せで倒れてい
た。脈を診る。か弱い脈が取れる。良かった。生きてる。


「早く、診療所へ」


駐在さんの奥さんが毛布を抱えて走って来る。棒切れと毛布で簡易な担架を作り、少
年を乗せた。


仰向けにした少年の顔を見て、俺は飛び上
がる程驚いた。

その少年は、ソギだったからだ。


診療所へ運んで、びしょ濡れの少年の衣服
を脱がせ、俺のパジャマに着替えさせる。
一つしか無い俺のベッドへ寝かせた。


顔を覗き込む。


あの少年だ。ソギに間違いない。
なぜ、こんなところで?・・・

「知り合いですか?」

ソギの顔を見ていた俺に、駐在さんが聞い
てくる。


「・・・いや」

と、だけ答えた。
一度だけ、見かけただけだ。

知り合いと言えるほど、少年を知らない。


ソギの体には浅い擦り傷以外、外傷は無い。

俺は、付き添って様子を診ることにした。


点滴も効果がないのか、ソギは目覚める様
子が無い。夜になって少し冷えてきた。


ストーブを点ける。


昼間は村人が入れ代わり立ち代わり、診療
所に様子を訊きに来ていた。変化が無いと
知ると、がっかりした様子で帰って行く。


診療所に静けさが戻り、俺はソギの脈を取
り熱を測った。


熱が高い。
ソギは震えてる。

夜中になっても、一向に熱が下がらない。

座薬を入れようとソギのパジャマを剥い
で、尻を出した。剥き出された小さな尻は、白桃のように真っ白だ。

灯りに反射して、産毛が金色に光ってる。


座薬を入れるために、ソギの尻を出したのに・・・

眼を逸らせなくなる。


座薬でも熱は下がらず、ソギの体の震えは
ますます大きくなってきた。


俺は、意を決して服を脱ぎ、裸になった。
ソギの衣服を剥いで、肌を合わせる。


時々、ビクン!と、蝦のように跳ねるソギ
の体を、きつく抱きしめた。すると、安心
するのか、強張っていたソギの体がぐにゃ
りと柔らかくなる。


なんて、抱き心地の良い体なんだろう。

3年前のことが、まるで昨日のことのよう
にフラッシュバックする。


小さな顔。
薄く開いた肉厚の唇。
閉じていても解る大きな眼。
長い睫毛・・・

体から立ち昇る、バニラかイチゴミルクの
ような匂い。




どうしたのだろう・・・

俺は、ベッドの中で、すっかり、やさしい
気持ちになっていた。



あの時、誰かに追われたのだろうか?

それとも・・・

誰かから、逃げて来たのだろうか?


明け方、熱の下がったソギをベッドに残
し、俺はソファーで仮眠を取った。


呼び鈴が鳴り、出て行くと、駐在さんと奥
さんがドアの前に立っている。朝ごはんの
お粥を持ってきてくれたのだ。


三人で、ソギの様子を見に、診療室へ入
る。


半身を起こしたソギは、俺たちを見て逃げ
ようとした。


「どうした?」


「大丈夫か?・・・俺たちが君を助けたんだ。名前は?」


ソギは事態を飲み込めない様子で、おどお
どしている。

駐在さんの制服と、俺と奥さんの白衣姿を
何度も見返して、落ち着きを取り戻したよ
うだ。



「・・・君、名前は?」

駐在さんが訊ねる。



その問いかけに、ソギの顔が歪んできた。


「・・・ぼくは・・・誰?・・・ここは・・・どこなの?・・・ぼくは、ぼくは・・・名前が・・・思い出せない、ん
だ・・・」


助けを乞うように俺を見るソギ・・・


記憶喪失か・・・



俺たちは顔を見合わせた。









to be continued


今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。



もう6月・・・

この前、お正月だと言っていたのが昨日のようです( ;∀;)💦
こんなに早く時が過ぎて行くと、意識が追い付かない(笑)


ぐんちゃんは静かだし・・・
スイッチロスだし・・・


と、言う訳で・・・


半年ぶりにパーマを掛けに美容院へ行ってきました。

痛んでるところをカットします、と言われて・・・
また、7センチも切られちゃった(´;ω;`)ウッ…


ちゃんと起きて、鏡を見ていないと駄目ですね。

眠くて眠くて、椅子に座ってる間、ほとんど寝て
ました…♡



新緑が眩しい季節・・・


みなさま♡

素敵な週末をお過ごしくださいねぇ~♡





あんにょ~ん♡