jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

Amebaでブログを始めよう!
ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。






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Sweet basil スィートバジル No.5

。。。。。。。。。。





It is continution

続きをどうぞ・・・






もしかしたら…


次の日、目覚めたら

少しは大人になっているかもしれないなんて思って、昨夜は眠りについたけど…



やはり

そんなことはなく

授業は同じように退屈だし、外はいいお天気なのに、机の前に座っているのは苦痛だし…


という感じで、ぼくは、あくびを噛み殺していた。



いつ恋に落ちても大丈夫という自信。
父の言葉を、ぼくは、ぼんやりと思い出す。


こんなにやる気を失くしてる今は
恋に落ちることなんて
絶対にない。



ああ、困った。

どうしよう。


そんなふうに思って、ぼくは頬杖をついていた。


後ろの女の子がぼくの背中をつついた。

先生に気づかれないように振り向くと、彼女は、後ろからだよ、という仕草をしながら、ぼくに紙切れを渡した。




斜め後ろの席で、ユリエがぼくに合図を送っている。


紙切れには、こう書いてあり、ぼくを驚かせた。


「彼と別れて失意のどんぞこ。男の気持ちって分かんない。助けて。YURIE」


ぼくは先生の視線を感じて、紙切れを慌てて丸めたが、遅かった。


つかつかとぼくの席に来て、丸めた紙を広げて読み上げた。



「ソギには難しい相談だな」


教室中が笑いの渦に包まれ・・・
ぼくは、恥ずかしさに下を向きっぱなしだった。


「いつでも、私が相談に乗ってあげよう。なんだったら放課後教員室に来るといい」


「いえ、あの」


「君の年齢で男の気持ちが解らないのは当たり前だよ」


「はい」


ユリエの困った顔が目に浮かぶ。


それにしても、別れたって本当?
でも、どうして?



ぼくに助けて!ってどういうこと?


ぼくは、授業が再開されても、まるでうわの空で、その事を考えていた。


放課後、ぼくたちは窓際に腰掛け、牛乳を飲みながら、パンを齧っていた。


喫茶店に行くには、惜しいくらいの素敵な夕暮れだった。



「ソギ!早く行きなよ。先輩が待ってる。自分の気持ちをはっきり確かめて前に進んだ方が良いよ。」


「うん…」


「あんたって、いつも何も気付かない。そこがいいとこなんだけど。気付かないままでいるとどんな人と付き合っても同じよ。彼、ソギにたくさんの事を、きっと言いたかったんだと思う」


それから、しばらく、ぼくたちは窓の外を見ていた。


下級生たちのクラブ活動に熱中する声が聞こえる。

ユリエは何もしゃべらなかった。
ぼくたちは、ただ、ストローで牛乳を吸っていた。



「さ!帰ろう。ソギは、先輩の面影を心に刻んできて」



不思議だ。

先輩を思う時、姿形だけでなく、甘い味が沸き上がってくる。

酸味のあるものを思い出したように頬は窪むけど、実は錯覚で、本当はそうではないと気付いた時、両頬の窪みは微笑みに変わる。



ぼくは

大人になるために

誰かを待つのではなく

自分のことを、待つために


先輩に会いに行った。




to be continued




今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
いつもいいね!やコメントをありがとうございます。



年明けからリフォームをお願いしてますが
年内に終わるのだろうか・・・💦(;'∀')




みなさま💛

佳い一週間を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬



あんにょ~ん💛^^♪