今年はかってないほどフェイジョアが豊作だった。

フェイジョアとはフトモモ科の常緑低木で原産国地は南米。

温帯地域でも出来る耐寒性が強い熱帯果樹だ。

芳香はパイナップルとグアバ、パイナップルとバナナのようだが、食感は洋ナシにも似ている。　　大きな果実は卵大程あるが、小さなものはミニトマト大でバラツキが大きい。

このフェイジョア、野人が最も好む果実で、個人的嗜好から実験むー農園には最も多い１０本を植えているが、５本に相当実がついていた。

マリンビレッジには５本あるが、実を付ける１本以外はまだ小さい。

今年のフェイジョア、むー農園とビレッジ合わせて２０キロ以上はあった。

ネットで販売するほどの量ではなく、レストラン用、店頭販売用にしている。

独特の派手な花は観賞用としても素晴らしく、白い花弁は甘くて美味しい。

つまり花粉は、蜜に群がる昆虫だけでなく鳥に花弁を食べさせることでも運ばせている賢い樹木だ。

ニュージーランドが最大の量産国だが大半は加工用にされる。

実付きが悪く、生産が不安定ゆえに国内にはまとまった生産地がないが、協生農法では主力級の果樹になるだろう。

その理由は・・

お野人の好みという理由は４番目で、３番目の理由は常緑果樹の大半は柑橘類であり、「混生」には貴重な常緑樹だからだ。

２番目の理由はキンカン同様に低木であり移植などの取り扱いが容易なこと。

１番目の理由…やはりこれに尽きるな。

実付きは不安定だが、他の果樹のように枝からの収穫が不要だと言うことだ。

食べ頃は落下してしばらく置いて柔らかくなった頃。　　果皮は丈夫ですぐには虫も食い破れず、低木故に落下ダメージもほとんどない。

つまり・・落ちるまで待って拾う　理想的な果実だな。

下にネット張っていればさらに楽に集荷出来る。

同じ落ちるまで待って拾う果実にパッションフルーツがある。

店頭に並ぶのは、枝から収穫する色艶も良いずっしりした果実だが、そんな面倒なことはしない。　　シワシワになって落ちるまで待つが、軽いから地面に落ちても傷つかない。

マンゴーもそうだが、この自然落下した果肉が一番甘くて美味しい。

野人が扱う果実は「完熟」が基本でありエネルギーが最も強い。

植物族がタネを運んでくれるお礼に動物族の為に用意した果肉の食べ頃は完熟時であり、タネが準備出来るまでは酸味・渋味などで妨害。

「アタシを食べて～」となるのはタネの準備が整った時だ。

柿やイチジクやスモモなどは樹上で完熟発酵するので収穫せざるを得ない。

温帯地域でも栽培可能なこのフェイジョアとパッションフルーツは貴重だ。

こりゃあ　大きな方だな

スプーンで食べる

フェイジョアの白い花びら　甘くて食べられる

左フェイジョアと　右ブルーベリー

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