むー茶園

自然相手の仕事は流動的になる。

その年の気象によって時期が早くなったり遅くなったりもする。

桜の開花然り、野菜や茶も同じ、マリンビレッジのカジイチゴもやっと色づき始めた。

海は８月が繁忙期だが、５月は畑の繁忙期、しげちゃんのりちゃんは苗の植え付けと草の管理に追われている。

お茶も例年より随分遅れて製造が始まった。

５月１０日、初摘みした新茶の製造に全員で立ち会ったのだが、茶屋人は今も製造に追われている。

超繁忙期の中、茶屋人は１４日のイベントに丸１日時間を割いてくれた。

茶屋人はこの５月の１番茶で緑茶、７月の２番茶で紅茶、それだけで１年間の生計を立てているこだわりの達人、３番４番茶には見向きもしない。

衰退する今の茶業から新たな道を探し求める為に野人と組み、茶園の実態、茶の本質を広く伝える道を歩き始めた。

閉鎖的で常識に染まった業界の中では頭の柔軟な革命児とも言えるのだが、「児」は既に通り越して頭は輝きを増している。

茶の製造業者は広く茶葉を買い集め、ブレンド仕上げが普通だが、茶屋人の茶は純正だ。

一般的な茶農家は野菜同様に茶葉を栽培して販売するが、茶屋人は自ら栽培した茶葉の製造しかやっていない。

以前は茶葉を揉んで業者に卸していたが、今はそれも行き詰まり直売中心に切り替えた。

ＪＡＳ有機マークを取得している茶屋人の無農薬茶と、無肥料の協生むー茶は茶葉の身元が明らかなお茶なのだ。

協生むー茶園は今は２反だが、茶屋人はすべての茶畑を無肥料の協生茶園に切り替えるつもりだ。

雑味がなくて飲みやすく、体調をも整えるむー茶の需要は広がる一方、今の茶屋人所有の茶畑では足りそうもなく、新たな茶畑を増やす方向へと進んでいる。

これをモデルとして広まれば、荒廃した茶園も業として成り立ち、環境を復元する新たな形で再生、地下水と海の汚染も防げる。

新緑むー茶はパック詰めが出来次第ご案内します。

何が何でも真っ先に欲しい読者はご予約を。

　　　　　　　　無茶人

お口も滑らかな茶屋人と無口な無茶人

名古屋　ＣＢＣ放送　イッポウ

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