ガンバレ アオタロ~ 全速ダッシュじゃい
もっと・・早く進めんのか
もう ダメなのか~~ 情けない顔するめイカ
このコンクリートの隅にうずくまったアオダイショウ・・・
場所は階段だから、全長40cm程度のまだ中学生くらいだな。
階段はセントレア中部国際空港の高速船乗り場から相当上がった頂上近く。
今日は北海道の小樽まで来たが、途中で野人の小指程度の太さのこの中坊ヘビに遭遇した。
高速船を降りた人達は皆エレベーターに向かったが、お野人は60段の階段を上った。
上り終える頃に、端っこにへばりついているこいつと目が合った。
海岸から登って来たのだろうが、この先には土も草もエサもなくカンピンタンになる運命。
その前に大騒動になって「駆除処分」されるだろうな。
このアオ・・いやチビダイショウ・・
一丁前に幼蛇の時は毒蛇のマムシにそっくりな模様をしている。 ポーズまでそっくり。
他の動物に食べられない為の知恵だろうが、笑えて健気だな・・
全国どこへ行ってもマムシに対する風当たりは強く、最も殺される蛇だ。 まむしとシマヘビは動くものに見境なく噛みつき、放っておけば子供達にも危険が伴うのだからやむを得ないが・・哀れだな。
まむしと間違えられても、そうでなくとも駆除され殺処分しかないのがこの場所。
放っても置けず、外へ逃がしてあげようと、足でツンツン・・階段を下ろし始めた。
最初は勢いよく滑るように降りたが、半分もいかないうちにアオタロウはへばった。
腹が減って力が出んのかもしれんな、指でツンツンしてもテコでも動かん。
飛行機には十分間に合うから仕方ない、指で摘みあげてレスキューだな。
出来るだけ遠くの海岸近くの草むらに逃がしてコッテリと言って聞かせた、「アッチ近づくんじゃねえ 」と
だが、まむしだったらそうしてやれない。
逃がせる十分な場所もないし、ここで繁殖されたらいつか犠牲者が出る。
まさかこんなとこでまむしに噛まれるなんて夢にも思わず手遅れになりかねない。
ポケットに隠して北海道まで連れてゆくわけにもいかんしな。
可哀そうだが、逆に野人の手で処分して土に埋めただろう。
しかし現状はそんなことにはならない
アオダイショウと違いまむしが間違って紛れ込む場所でもなく、まして雌雄の出会いとなると可能性はほとんどない。
この空港は伊勢湾を埋め立てた浮島で、陸続きではないから普通は侵入出来ない。
車か荷物に紛れて入ったのだろう。
次はエレベーターで上がりたかったけど、カバンを中段に置いて来たし・・
あの60段の階段、カバン持って2回も上り下りするの・・
高齢者にはキツかった・・
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