鳥羽の島々 | 野人エッセイす

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鳥羽の街
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イルカ島と飛島
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鳥羽は伊勢湾の入り口にあり、対岸は渥美半島の伊良湖岬だ。

伊良湖岬の恋路ヶ浜は島崎藤村の「椰子の実」の舞台になり、伊良湖水道の中間にある神島は三島由紀夫の「潮騒」の舞台にもなった。

鳥羽は戦国時代には九鬼水軍の本拠地となり、信長が考案した火矢を防ぐ装甲船はマリンビレッジのある伊勢の大湊で造られた。

伊勢神宮から鳥羽、石鏡、国崎、的矢、海女の志摩半島、対岸の伊良湖岬までは神話と文学の歴史街道だ。

伊良湖水道は国内でも有数の漁場、日本列島の中心に位置し、内湾から外洋までの魚貝類の種類は日本一で、マグロ、カジキ、カツオ、ブリから湾内の根魚、甲殻類、貝類の宝庫。

野人は流れ流れてこの地に住み着き、古代に思いを馳せながら本能で海山の狩猟採取に励み、海賊的に豪快に調理し、文学的に味わいながら食べている。

耳をすませば・・・

アメノウズメの手拍子の響き、潮騒の浜に椰子の実がドンブラコ・・・

九鬼水軍のホラ貝の音が鳴り響くと、もう・・体中に生命力が漲って来る。



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