その結果、農業関連事業者は栄え、生産者は衰退、消費者の多くは健康を害した。
大地や植物に製造技術の道理を持ち込めば成るべくして成るのは当たり前だろう。
その穴埋めが薬や健康食品やサプリであり、野菜を治療する農薬なのだ。
それを立証するかのように、今では野菜や果樹や庭木だけでなく、家畜や養殖、ペットまでが薬や医療処置を必要とする時代になってしまった。
本来必要のないものが何故必要なのかあらためて考えて見るといい。
抑え込めば無理が生じ、復元に向かうのは自然界の道理、鳥インフルエンザや口蹄疫など昔は聞いたこともないような病まで国を跨いで蔓延した。
足元の原因に目を向けることなく、消毒、焼却、穴埋め処分をこれからも繰り返すようだ。
一から見直せば生産者は困らず喜ぶことになるのだが、そうなれば困る団体や企業、学者は多く、その人達が指導指揮しているのだからどうにもならない。
一次産業の主役は生産者であり、他はそのおかげで暮らしが成り立つおまけのようなものだから本末転倒だ。
零細農業が成り立っていた太古から半世紀前までの数千年と比較して、今はどちらの暮らしが安定して豊かかは言うまでもないだろう。
得たものも大きいが失ったものも大きい。
科学医学の恩恵で寿命は延びたが、常に病に怯えて暮さなければならなくなった。
あくなきプラス思考の墓場とも思えるが、そう感じる野人のマイナス思考は間違っているだろうか。
続く・・