野人の健康珍談 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

昨日は朝の8時半から健康診断だった。いくら頑張っても時間厳守は無理で遅刻した。健康診断など余計なお世話だという考えは変わらずで、面倒でたまらないが仕方ない。まあ、身長、体重、視力、聴力、採血、レントゲンくらいでいいだろう。ヤマハにいた頃も35歳から成人病健診に組み入れられたが、一度バリウムを飲んでから拒否、一般健診にしてもらっていた。あんなものは飲めん。胃は相変わらず絶好調だ。今回の案内書を見ると、検便2回だの、前日の9時以降は食うな、酒飲むな、喫煙するな、朝も飲み食いするなとか書いていたがおかまいなしで無視。健診センターへ行くと知人が数人いた。受付も知人、雑誌社の代表、市教委の知人なども健診で退屈しない。検便はパス、オシッコもしてから行ったので少ししか出なくて水道水で3倍に薄めて出した。随分昔にお嬢さんだった人が採血してくれたが、その人が面白い事を言った。「私のひなびた顔見ると脈が乱れるでしょうから隣の若い人の顔見ていてね~」と。野人は言った。「そんなことないよ、人間の原点に戻れて安らぐし、遠いジュラ紀の記憶が蘇るよ」と。「何て詩人なの~」とお姉さんは喜んで、いらないと言うのに注射器抜いたあとに絆創膏貼って、バンドまで巻いてくれたのだが大袈裟すぎて格好悪い。総合健診は老医師が担当、雑談が多くてなかなか検診しない。野人の会社や仕事について根掘り葉掘り聞くのだ。隣で看護婦さんがあきれるくらい長々と。そして目を輝かせて喜ぶ。一通り診察してから出ようとするとまた話しかけて来る。しょうがないからその医師に石鹸シャンプー歯磨き粉の使用について聞いてみた。医師は普通に使っていたが、自然の道理に反し、使わなければ問題は起きず、医者も商売あがったりだと言うと興味を示した。生命の仕組みと微生物や酵素、他の生き物との比較、実験結果なども感心して聞いていたが、試すかどうかはわからない。最後に、「全て数値は正常でメタボまでは行かないが、ややメタボ気味だから脂肪を減らしたほうが・・」と言いながら、身長に対する標準体重を示した。「先生、内臓脂肪ごときは1週間でとれるし、5キロ体脂肪を減らせと言うなら運動も努力もせずに1ヶ月もかからん。脂肪は必要だから付けとる。それに今は・・真冬だ・そんな人間の都合で決めた標準体重など何の根拠もないし役にも立たん」と言うと「たしかに・・」と笑いながらうなずいていた。面白いじいさんだった。医者に健康ノウハウを講義してきたのは初めてだ。そろそろ春だし、3キロくらい脂肪落とすかな・・・高一で70キロ、今が74キロ、丁度良いのだが。