犬猿の仲 猿が猫にとって代わる | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

「犬猿の仲」と言う言葉があるが、極端に仲が悪いと言う例えで誰もが知っている。

似たような言葉使いは世界各国にあるが、どこも足並み揃えて「犬と猫」なのだ。フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、ロシア・・キリがない。犬と猫の仲が悪いのは世界共通だ。何故日本だけ猫にとって代わりエテ公が登場、犬と猿になってしまうか。犬と猿は済む世界も異なり、とりたてて仲がよいこともなければ悪いこともない。このような外国人にも理解出来ないようなツジツマの合わない言葉が生まれたのは、それは日本人なら皆知っている「桃太郎」が原因だった。桃太郎は家来である犬と猿とキジを従えて鬼退治をした。そして鬼の財宝をしっかりいただいたのだが、この後、宝の分け前を巡って犬と猿がモメにもめて大喧嘩になったのだ。その争いを桃太郎とキジはいつまでも見守っていた。日が暮れるまで・・・・桃太郎さえなければ世界と足並みを揃えて犬と猫になっていたはず。猫では当たり前すぎて面白くも何ともない。日本人は遊び心があって奥ゆかしいのだ。