タコ踏んじゃった10 スタコラ逃げるタコ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


タコを調理しようとまな板に乗せた。海からあげて1時間以上経っていたのでタコは弱ってぐったりとしていた。あまり動かないのでデジカメで撮ろうと、場を離れた数秒間の間に立ち上がっていたのだ。カシャリと一枚写した瞬間にスタコラと脱走した。流しを走り回った挙句、張り付いたままタコでも動こうとしない。やはり・・野人の殺気を感じたのだろう。いつものことで可愛そうなのだがあきらめるわけにもいかない。たこ焼きになる運命にあるのだ。そしてタコと大根の煮物に。野人が生きてゆく為にはどうしてもタコ焼きになってもらわなくては困るのだ。この根性に負けて逃がしてやりたいのはやまやまだが腹が減っている。それに今から海へ連れて行くのも面倒だ。この勢いでは頑張って生きてはいるのだろうが。心をウツボにしてタコを調理した。ウツボはタコの天敵、タコに同情や友情を感じて手元が鈍る時はウツボになりきるしかない。タコは大根と炊くと柔らかくなり、大根にタコの旨味が染み込んで非常に旨い。次回はこの画像と、誰も見たことのない究極の「野人のたこ焼き」を紹介する。活きた地ダコをたっぷりと使うのだから、その力の入れようもわかるだろう。それはもう、ほっぺたが落ちるくらい美味しい。

ナムアミダコ・・・・