東シナ海流 執筆にあたり | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

連載「東シナ海流」を開始します。

何年も前から目次だけは出来上がっていたのですが本文がなかなか進みません。

この物語は実話であり、当時の記憶を元に書き綴っていきます。

就職活動もまったくする気がなく、南米行きの準備をしていましたが、運命は脇道を示し、東シナ海の真只中へ・・・おそらく誰も経験した事のないような道、命を燃やし尽くした5年間だったとも言えます。

だからこそ、文明の恩恵、平和な暮らしの素晴らしさを実感出来るようになりました。

あの体験があったからこそ今の野人があり、前例のない会社を興し、そして使命感を持ってこのブログを書いています。

当時、戦後最大の怪物と呼ばれたヤマハの社長との絡み、財界人、芸能人、登場人物も差し支えない限り実名になっています。

浜松の田舎企業を世界一の楽器会社「ヤマハ」にした男「川上源一」は本田宗一郎と並ぶ怪物ですが、技術者で真面目な本田宗一郎とは正反対の人物で、川上天皇とも呼ばれるくらいの強権を発動、社員達にも恐れられていました。

反面、音楽普及の為に尽力を尽くし、子供達の感性を引き出し大切に可愛がるような人物でもありました。

ヤマハのポピュラーソングコンテスト、世界歌謡祭などの理事長を務め、中島みゆきさんを始めとするたくさんのアーティストを世に出してもいます。

重役達も直立不動で緊張していたくらいの人物ですから、その私生活はベールに包まれ、マスコミ嫌いだった川上源一の実態を語る書籍類は実在しません。

寝食を共にし、仕事もプライベートな時間も一緒に過ごしたただ一人の男として執筆、川上源一の生き方、考え方を是非知っていただきたいと思っています。

音楽以外の彼の思想を引き継ぐのは今は自分一人のようです。

川上家ともいまだに交流があり、家族の了解は得ています。

この読者にもヤマハの音楽講師や、子供を音楽教室に通わせている人もたくさんいるでしょう。

またヤマハのピアノやその他の楽器、オートバイやボート、アーチェリーや家具などそのどれもが「生活必需品」ではありません。

ヤマハは夢を売る企業です。

川上源一の思想が今のヤマハを創り上げました。

川上源一は子供みたいな「遊び心」と「好奇心」と「視点」を持っていました。

その感性の組み合わせは誰も真似の出来ないようなもので、それが「怪物」と呼ばれた所以でしょう。

松下幸之助でもなく、本田宗一郎でもない特異な思考と感性を持った人物であり、野人に大きな影響を与えた男、大学生の野人を自ら選んでくれた、そんな彼の元で、彼のに命を賭けて大自然に対峙した物語です。

筆者は真面目ではないものですから、面白可笑しく書き綴って行くつもりです。

主役は彼ではなく、あくまで野人ですから・・・・

東シナ海流、楽しんでいただければ幸いです。



              むー