高価なスペクトル・アナライザーには手が出ないので、tinySAを購入してみた。Amazonでの買い物であるが、中国から送られてくるようで20日くらいの予定が、10日ほどで届く。

 

スペックの周波数範囲は、

    Low入力モード:100k~350MHz

    High入力モード:240MHz~960MHz となっている。

 

保証認定のためのJARDの資料を見ると、帯域外領域、fc±10KHz(J3Eの場合)、スプリアス領域では9KHz~1GHzになってるので、ちょっとスペック不足か・・(^^;

 

まあ、取り敢えず使用方法を学びながら、測定をしてみた。

最初に校正する必要がある。LOW入力側は、LowとHigh間にケーブルを繋いでHigh端子からのCAL信号で校正する。[CONFIG]→[LEVEL CAL]→[CALBRATE]で校正、その後[SELF TEST]で終了。

 

High側は、標準信号が必要であるがないので、教則本を参考に50MHz発信器の第5高調波250MHzを取り出し、Low側での測定値を用いてHigh側を校正する。

このバージョンでは、[EXPERT CONFIG]と [LEVEL CORRECTION]が同時に出てくるので、[LEVEL CORRECTION]に入ってinput levelを入力。

 

(High入力側の校正、250MHz、-41dBmで合わせた)

 

 

LOW入力モードで、SDRトランシーバーのスペクトルを見てみる。

7MHz帯で1kHzのトーン発信音を入れて2W出力にした。手製の-33dBアテネーターを通して100MHzまで見てみる。

 

マーカー1の基本波7.13MHz -1.5dBm、 第2高調波は-65.4dBmで、

マーカー2の第3高調波-53.3dBmで基本波との差は51.8dBcで、一応スプリアス領域の50dBに収まっているようである。

 

2Wを-33dB(1/2000)のアテネーターを通したので0dBmが基本波のレベルである。LOW入力側の許容誤差±2dBなので-1.5dBmは、まあまあの値ということになる。それに、手製のアテネーターの-33dBも誤差があるので・・。 tinySA内の表示のアテネーター23dBは装置内の入力を減少させるためのもので、特にこのdB値で補正する必要はなく、マーカーの示すdBm値が入力端子での計測値になる。

 

3.5MHz帯も、スプリアスは50dB以内に収まっているが、ハイバンドの方は、第3高調波が50dBを割ってしまうので、LPFの見直しが必要のようである(^^;

 

パソコン制御のアプリtinySA-Appをダウンロードして使用してみると、マウスで扱えて画面のキャプチャも容易に出来る。

第3高調波を基本波からの相対表示(デルタ・マーカー)にしてみた。

 

 

自作装置の確認には重宝なアイテムかな・・、おかげでハイバンド側のLPFの見直しが必要なことが分かり、SDRトランシーバーの保証認定には、まだ距離があることに・・(^^;

 

 

 

 

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最近、お空の方は成果がないのであるが、どうしてLoTWが繋がらないのだろう、

コンピューター通信網に大規模太陽フレアは影響しないと思うのだが・・

(5/5~5/11発生の大規模(Xクラス)太陽フレアと低緯度オーロラ)