万座温泉へ行ってきました。

 

もちろん平日の好天を狙い撃って^^

 

 

草津や嬬恋へは何度も来ていたけど、万座温泉はハジメマシテでした。

Google Mapで検索すると、片道190km、所要時間3時間半と距離の割にかかります。

 

 

諸々逆算してAM4:30出発。

 

この時季、ちょうどしらじらと夜が明けるタイミングです。

 


関越自動車道 東松山ICから上信越自動車道 碓氷軽井沢ICへ。

一般道に出て軽井沢の街から北軽井沢方面へと向かいます。

 

 

晴れ予報だったのに軽井沢近辺はモヤモヤポツポツです><

 

 

通常草津・嬬恋方面へ向かう時は、決まって懐に優しく馴染みのある国道146号線を北上するのですが、数日前白根山の噴火警戒レベルがLevel2に引き上げられ国道292号線が通行規制となったために、鬼押ハイウェイと万座ハイウェイを通るルートとなりました。

 

このルートは30年ぶりに通行するのですが、その当時あまりの絶景にめちゃくちゃ感動したことを思い出し、まぁこんなことでもないと再び走るチャンスは無かったんだろう、、、とポジティブシンキングに。

 

ちなみに両有料道路ともプリンスホテルが管理運営しているらしいのですが、鬼押ハイウェイが片道16kmで650円、万座ハイウェイが片道20.3kmで1,070円と、距離の割にイイお値段します><;

 

年数的には十分元取ったんじゃ?って思うけど、火山活動がたびたび活発化する浅間山や白根山の山麓を縫って走る道ゆえ、整備補修の予算的にも継続徴収は仕方ないのかな?

 

はい、喜んでお支払いさせていただきましょう^^;


 

 

峰の茶屋分岐の左ルートを進むと鬼押ハイウェイに入ります。(右ルート:146号)

 

 

 

 

で、、、料金所で停止すると無人なっとる@@

 

 

後に温泉のオーナーに聞いたところ、最近はコロナのせいもあって鬼押ハイウェイ・万座ハイウェイ共に、am10:00~pm4:00までしか詰めていないんだそうです。

 

えっ?いいの?と思いつつラッキーと思ってしまう自分が情けない^^;

 

 

ここから鬼押出し園までのエリアは素晴らしい景色が続きます。

 

 

滑走路のように真っ直ぐ伸びた見晴らしのよい道を山脈に向かってダイブするような感覚に囚われます。

 

徐々に青空が広がり、更には大きくて鮮やかな虹が出現!

 

 

 

そして左手には雄大な浅間山、、、のはずでしたが殆ど雲に隠れてしまってました。残念><

 

 

 

しばらく走ると鬼押出し園。

 

 

懐かしい、、、。まさに30年前に嫁と観光した以来の来訪。

お互い年とったのぉ、、、

 

 

鬼押出し園を過ぎると沿道の雑木林に絶景は遮られるも、走りやすい直線コースが続きます。

 

 

 

鎌原区間料金所を過ぎ万座・鹿沢口駅沿いの吾妻川を渡ると、万座ハイウェイの入り口へと進みます。

 

 

 

 

AM8:00「万座温泉」到着。

 


温泉の前に草津白根山の景勝地「湯釜」を一目拝みたかったのですが、その湯釜を中心に半径1km圏内の入山規制が敷かれていたので、願い叶わず><

 

 

そして雨脚は強くなり、、、山の天気は変わりやすい><;

 

これじゃどのみち湯釜は拝めませんね。

 

まあ次回のお楽しみに取っておきます。

 

 


万座温泉は標高1800mの日本一高い場所にある温泉地で、硫黄成分含有量においてもズバ抜けて日本一。


その数値たるや、驚きの280mg前後。


といってもピンとこないので有名どころを物差しにすると、月岡温泉(新潟)/120mg前後、奥日光湯本(栃木)/55mg前後、草津温泉(群馬)/15mg前後その凄さが分かろうってもんです。


奥日光湯元の日光山温泉寺でさえ、高濃度ゆえ長湯禁物と書いてあったのを思い出し、その5倍強の含有量に驚愕しました。




ここでお得情報。


加盟旅館売店や観光施設にて“万座温泉湯めぐり手形”を購入すると加盟旅館の温泉を何処でも何度でも各500円均一でお得に利用できるというシロモノですが、今回日帰り2箇所のマイプランでは元取れずということで個別にお支払い。


この手形、泊まりで何回も利用するなら十分元は取れるし、タオルとともに旅の思い出グッズにもなりますね。

 

お泊りの方、そして日帰りでも3つ以上はクリアするぞ!という方は是非に!




さて、一軒目は「湯の花旅館」。

 


ここを選んだ理由は鄙びた感が群を抜いていることに加え、絶品温泉たまごを堪能できること。


そしてもうひとつの理由は湯の花旅館のブログ記事。


ここ数年様々なトラブルに見舞われ経営難に陥っておられるということで、微力ながら協力させていただければと、、、


なんとか踏ん張って伝統を守っていってほしいですね。


エントランスには三笠宮殿下がご宿泊された碑が掲げられてました。歴史と風格を感じます。

 




そして館内に入ると既に灯油ストーブ全開!

 

この日はさほど寒くはなかったけど、雰囲気は出ますね。

 

 

 

受付に有名人のサイン色紙や記念写真が陳列されてました。

 

 

壇蜜さんもいらっしゃってたのですね。

 

 

そして大きなさるのこしかけの存在感がスゴイ!

 

 

 

 

呼び鈴を押すと奥からオーナーが小走りで出てこられて迎えてくださいました。

 


営業開始30分前でしたが、どうぞというお言葉に甘えて浴室に向かいます。

 

 

通路の途中にこんな写真も架けられてました。

 

 

室井さんもガン闘病されてましたもんね。

 

平成17年撮影ということですから、こちらの温泉がガンに効くという噂を聞きつけ湯治に来られたのでしょう。

 

 

 

 

うほ~、、、この感じ大好物!

 

 

 

ガラス戸を開き浴室につながる階段を降りていきます。

 

 

 

 

脱衣場もいい感じです。

 

 

 

入浴作法にサクッと目を通して、、、

 

 

 

 

では名湯いただきます!


内湯浴室内に入ると更に濃厚な硫黄臭とともに、歳月の重みがこれでもかというほど伝わってきました。

 

 

 

事前に情報入手してたけど、やはり浴槽の奥の木箱に目が釘付けになります。

 

 


コレ、さるのこしかけ(霊芝)でマツフジの蔓(つる)と共に熱い源泉で煮出され、湯船に注がれるという仕掛け。


こんな特異な状態で見るのは初めてです・・・。

 

濃い硫黄泉に煮出されて表面は黒化してます。

 

 

えーと、湯呑が置かれているってことは?、、、、ってことでスルーという手はありません。

 

当然硫黄の味、、、そしてそれと同じくらい酸っぱさを感じました。

 

体が異常に反応してもナンなので湯呑半分くらいにしときました^^;

 

 


湯は大好物の薄緑乳白色硫黄泉でテンション上がります。

 

先程の室井さんの件でも触れたように、こちらの湯はアトピーや癌に効果があるらしく湯治目的で訪れる人が多いそうです。

 

いかにも湯治場って雰囲気ですもんね。

 

 

 

続いて混浴露天風呂へ。

 

若いオナゴでもいたらどうしよう、、、と心配するも完全貸切状態でした。

 

 

 

岩風呂ってのもまたオツです。

 

壁面と底にへばりついた硫黄、沈殿している湯の花がちょっと動くたびに舞い上がります。

 

源泉が90℃近くありホースの水で温度を下げないと入れないのですが、それゆえ温泉濃度が薄まってしまうのが勿体ないですね。

 

結局、内湯と露天を各2回、、、そして一度上がって休憩挟んだ後に更に各2回。

 

これって入りすぎ?入浴作法に反するのかなぁ、、、^^;

 

 

 

源泉を浴槽まで運ぶ樋、、、この色味、いいですね♪

 

 

 

外から見た内湯の建屋は倒壊しそうになっていて、三本の角材で支えてあります。

 

 

屋根や外壁はそこまで古くなさそうだし、白根山噴火由来の地盤沈下的なものなのでしょうか?

 

その傾きのせいで浴室の全ての窓が完全に閉まらない状態になってました。

 

建付けが悪いのは味として全然OKだけど、なにかのはずみで倒壊しなければよいなと。

 

 

 

湯上がりにゲットした温泉たまごをパシャリ!

 

 

マジでやわな温泉たまごちゃいますよ。


温泉の成分シコタマ浴びて見た目ヤバいことになってるし、口に含むと硫黄成分が黄身の芯まで浸透してるのがわかります。

 

ここまで濃厚な温泉たまごは初めてで、このクオリティで一つ100円は安すぎます。

 

まとめて何十個も買っていく方がおられるのも頷けます。

 

 

実はワタクシも前日に電話予約させていただいてました。

 

“あ~明日は温泉たまごの販売やらないんだけど、、、え~とじゃあ1~2個じゃアレだけど1パック(10個)とかだったらいいですよ”、、、と。

 

どうやらこの日は宿泊客がおらず休館日扱いで、私のためだけに作ってくださったようです(恐縮です><;)。

 

帰りしなに温泉の効能の話や先程の有料道路の話、季節毎の状況等々いろいろなお話をしてくださいました。

 

前日電話口で感じたとおり親切で人柄の良いオーナーさんでした。

 

ありがとうございました。

 

 

 

温泉上がりに、近隣を散策。

 

すぐ近くにプールのような湯畑がありました。

 

殺風景な中に湯畑の鮮やかな色が際立って不思議な光景です。

 

 

 

そしてそこかしこに、この看板。

 

 

いつもより振り返る回数が増えます^^;

 

 

 

 

 


さて2軒目は万座温泉の中でも一番の硫黄成分含有量を誇る「万座ホテル聚楽」へ。

 

 

 

現在、公式ページ限定の日帰り入浴割引券を提示すると通常1,000円のところ800円で利用できます。

 

こちらの湯は硫化水素ガスの濃度を下げるため一旦空気にさらしているのですが、泉温が40℃なので新鮮且つ高濃度の泉質がそのまま楽しめるのがイイですね。

 

 


露天風呂「雲海の湯」からの見晴らしがまた素晴らしく、万座名勝「空吹(からぶき)」も目の前に見えます。

 

 

このカットは建物の外から撮ったもので、もうちょっと右下の方に空吹があるはずなんですが、、、

 

浴室内撮影禁止でしたのでご勘弁を。

 

空吹とは昔の噴火口跡で、雨水や地下水が水蒸気となって硫化水素ガスとともに噴き出していて、人体に影響があるため近寄れず、植物にも有毒なため付近には木々が茂らないのです。

コチラの湯も乳白色硫黄泉で、ロケーションも素晴らしい。


露天サイコー!って叫びたくなる絶景温泉でした!

 

 

 

 

万座温泉はリピート間違いなし!

 

次もまた湯の花旅館+1になるかな。

 

新しくて綺麗な所もいいけど、個人的には鄙びた感がマストってのを再確認いたしました。

 

 


 

 

あっそうそう、復路は146号って手もあったけど、往路で得させていただいたままじゃナンなので、しっかり鬼押ハイウェイに落としてまいりました。

 

往路で叶わなかった浅間山の全景も拝むことができましたよ^^

 

 

 

次に訪れるときは宿泊プラン計画しよっと!

 

 


《湯の花旅館》
【住所】群馬県吾妻郡嬬恋村大字干俣 万座温泉2401
【電話】0279-97-3152

【営業時間】10:00~15:00
【源泉名】ラジウム北光線
【泉質】酸性ー含硫・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低張性酸性高温泉)
【泉温】89.5℃
【適応症】神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進(以上温泉の一般的適応症)、慢性皮膚症、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、虚弱児童

《万座ホテル聚楽》
【住所】群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401
【電話】0279-97-3535

【営業時間】12:30~16:00
【源泉名】法性(ほうしょう)の湯
【泉質】単純硫黄泉(硫化水素型)
【泉温】40℃
【適応症】糖尿病・慢性消化器病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩 関節のこわばり、うちみ、冷え症、痔疾、慢性皮膚病、 慢性婦人病、きりきず、高血圧症、動脈硬化