☆ハンドリング☆ | § MUTUAL BOND §  ~犬のココロのミカタ~

☆ハンドリング☆

触られても平気でいられるトレーニング

ハンドリング


将来、様々なことが起きることを想定し、人の手に慣れるための訓練です。



まずグルーミング用品(ブラシ、爪切り、歯ブラシ)を一通りそろえて、床に

置き犬を呼びます。

置いた道具を犬の方から自発的に臭いを嗅いだら、褒めながらご褒美を

あげ、道具に対する第一印象を良くします。


次に片手でおやつを持ち、もう片方の手で足先、耳、鼻、口、歯茎、尻尾

など体中を触り、じっとしていれば褒めながらご褒美をあたえます。

それを何度も繰り返し、徐々に触る加減を強くしていきます。

途中、イヤがるようなら「ダメ!」といって片方の手で持っているおやつを

隠します。これを毎日、何度も繰り返し、「大人しければ褒めながらご褒

美」「イヤがれば合図とともにご褒美を隠す」というトレーニングをしてい

きます。次に腹ばいや違う体勢でも行います。


ある程度できるようになったら、道具を使用していきます。

最初はブラシで毛をなでるとこから行い、同じ要領で繰り返します。


次に爪切りを使い、まず爪に爪切りを当てるだけから始めます。

当てて嫌がらなければご褒美、嫌がれば「ダメ!」でご褒美隠し。

爪1本1本同じ要領で行います。その次に、爪切りを当てず、カチカチと切

るような音を立てて、空切りをし、イヤがらなければご褒美、といった感じ

で繰り返します。
最終的に最初の一回、おやつを与えるだけで全ての爪を空切りできるま

で行います。

あとは本番の爪切りですが、犬がリラックスしてる時をみて、深爪しないよ

う少しずつ切るようにし、少し切ったらご褒美を与えればOKです。


最初はいきなりきれいに切ろうとせずに、焦らず少し切らせてくれたらご

褒美をあげて、爪切りが良い思い出となるように心がけてください。

同じ要領で歯ブラシも慣れさせていきます。


注意点は、毎日行うことではありますが、犬のストレスも考えて1日数分

程度にしてください。

もし極端にイヤがるという事でしたら過去に「無理矢理抑えられたか」「足

を無理矢理捕まれた」経験があるからだと思います。


いきなりはできませんし、グルーミングを嬉しそうにされるがままのような

子は滅多にいません。

飼い主さんやトリマーが知らず知らずのうちに悪い経験をさせ、学習して

いるだけです。

しっかり犬の目線に下がり、ゆっくり時間をかけ、それ以上の良い思い出

を作ってあげることが先決です。