湖北 古社巡り①

近江國の式内社の数は、

大和、伊勢、出雲に次いで全国で4番目に多い155座。

中でも伊香郡46座、高島郡34座、浅井郡14座と大半が湖北伊香郡と湖西高島郡。

先日駆け足で巡った近江國の式内社、8社を記録する。

【天川命神社】

天川命がこの地に天降り

その孫神の伊香津臣命、梨迩臣命が

この地を開拓。

高月町 雨森の地名は、

祖神が天降った地であることから、

天降りの里と称し、

その後、雨森の字を用いた。

天川命は、天之児屋根命の後裔にあたり、

中臣、藤原両氏の祖神であることから、

平安時代初めには、

天川命の祖先神、御子、孫等58座を併祀し

中臣、藤原両氏の御祖神総社として

春秋の祭祀など、隆盛であったとされる。

鳥居すぐうしろに、

宮さんの大イチョウと呼ばれる、

樹齢300年を超える立派なイチョウがある

黄葉した姿も、ぜひ見てみたい。

江戸時代、対馬藩に使え、外交官として活躍した 雨森芳州の生まれた土地でもあるようだ。

《式内社 天川命神社》

滋賀県長浜市高月町雨森1185