【金印がやってくる!】
10/3〜11/26に
京都国立博物館で開催される 「国宝」展
その3期(10/31〜11/12)に
福岡市博物館から、金印がやってくるようです。
▶︎「漢委奴国王印」
57年光武帝が、
倭の奴国王に与えたとされる金印
鈕(つまみ)の形は蛇、
2.3㎝四方、108g
紫色の綬(くみひも)が結わえられていた。
▶︎金印メモメモ
●鈕(つまみ)の形から
「亀」→漢帝国内の皇太子、高官に
「ラクダ、羊」→北方諸民族の王に
「蛇」→南方の民族に
それぞれ与えられた事が分かっている。
●文字
「漢委奴国王」
「王朝名」→「民族名」→「部族名」
の順に字が並ぶ。
漢で始まるこの印で、倭が外臣として服属しているが、漢の直轄領でなかったことがわかる。
*直轄領内の内臣に与える印には王朝名は付かない。(中国 雲南省で出土した 「てん王之印」など)
●使われ方
朱をつけて押印するのでなく、
荷物の紐の交差部に粘土玉を乗せ、押印する
(シーリングワックスみたいな…)
よって、文字は凸でなく、凹になっている。
第三者が荷物を解いていない事を証明するために、このような使い方をしたと考えられる。
・死後返還
印綬は公的なもので、
死後は返還されるのが中国の通例。
都から遠い雲南省の「てん王之印」が墓に納められたのと同様に、倭に与えられたものも、遠方のため、副葬されたと考えられている。
机の上でうやうやしく王が認めましたよ!
みたいに書類に押すもんでなく、
港で、荷物に押された…。
この金印は、
奴国から、漢に対しての正式な朝貢品に
封泥するために使われていたと知る。
ちょっと意外だった。
そんな前知識をもって、国宝展で、文字が凹になっているのを、観てみよう〜!




