清音の気遣い。
それらがすべて痛い。
眼への負担は詳しく調べてみないとわからない。
それでも、圭は二幕も出ると言う。
それを聞いていた清音が終演後に受診出来るように手配した。
ペン型のレーザーの威力もすぐに調べた。
改造されていなければ、失明などあり得ないとわかりホッとした。
その時だった。
『しおん‼』
圭の大きな声に驚いた。
発作?
慌てて飛び出した清音が廊下で圭を抱きしめていた。
ドアの隙間、その先に驚いてそれを見ている彼女がいた。
ああ…気づいてしまったんだ。
「お客様だよ。」
清音はそう圭に促されて彼女を見て、ふんわりと微笑んだ。
凄い…
こんな時に何もなかったように微笑める強さに驚いた。
「白亜さん。どうかしましたか?」
「何があったんですか?
Kさんは大丈夫ですか?Lさんは?」
オレはズルいけれど、ドアの影に隠れた。
今、清音のように微笑む自信がないから…。
「何か?ああ…Kが目にゴミが入ってしまって大変だったんですよ。
演奏も止められないし、泣いたり騒いだりも出来なくて、目を閉じて演奏したんです。
そんな事が出来るなんて、凄いと思いませんか?本当に、凄いんですよ。圭って…。」
なんて事のないように告げる清音を彼女は訝しげに見ている。
「Lさんが捕まえて、清音さんが連れ出した人は?」
「あの人は…マナーが悪くて周りの方が困っていたんです。ちょうどこちらからも見えて、レッドさんよりも先に連れ出そうとしたんですけど…。居眠りなのか、もたれ掛かったりして…」
すらすらと出てくるウソに驚いた。
本当に清音だろうか?
真面目すぎるほど真面目で
ウソをつけない清音が…
白亜を心配させないようにウソをつく…。
その姿が驚きだった。
「白亜さん、そろそろお席に行かないと…。
私も行きます。あっ、レモンさん達は?」
話しながら遠ざかる清音。
その背中が大きく見えた。
「目にゴミか?そういうことで…」
いつの間にか部屋に来た圭がそうつげて微笑んでくれた。
「そんな…」
「謝るなよ!たとえ、
これがあの女の仕業でも謝るな。」
ビシッと言われた言葉に、それ以上何も言えなかった。
圭も清音も強い。
オレは…怖い。
どこまでも何をするかわからない相手に怯えてしまいそうだ。
彼女を守りたい。
けれど、彼女だけじゃなく…
オレの周りに向く敵意。
離れることでしか…守れない。
それがよくわかった…。
そのあとすぐに病院で精密検査したが、異常はなかった。
改めて調べたレーザーのペンも特に改造などはされていなかった。
送り主はわからなかった。
特に決定的な証拠になりそうなものもない。
でも、わからない事が逆にあの女を連想させて怖かった。
次は失明させる事だって出来る。
そう脅されているようで…。
今回は圭だったけれど、
今度は彼女が?
そうなることもあり得ると考えると…。
オレはもう…
どうしたら良いのか、わからなかった。
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怖い…。
見えない恐怖…。(゜゜;)(。。;)
何だかんだと、毎日更新今週は出来た‼ (^-^)
PS。
Kyさんが戻って来るまで、
あと一年(365日)になりました!
\(^_^)/\(^_^)/
長~い一年だったよ…。
まだ折り返しだよ…。
Ry氏はもうすぐなのに…。(T_T)
『朱』と『僕こう』も
その頃までに終わるかな?(^_^;)))