網膜剥離の手術(硝子体手術)を受ける予定の人が一番気になっているであろう、

手術後どのように目が見え、そして視力(視野)が戻ってくるかについて書いていきます。

 

 

手術の翌日

検診に行き眼帯を外してもらった時は真っ白で何も見えません。

 

絵はその翌日、つまり手術後2日目の様子から描いています。

 

 

目の手術後の見え方

 

またまた六美画伯の力作です!

 

絵は私側から外の世界を覗いてみたときに、どのように見えるかを描いてあります。

注)一番外側の茶色の丸が視界です。

 

 

手術2日後

朝目を開けると、昨日真っ白に見えたのと打って変わって、視界が真っ黒になっていました。

よく見てみると、淵がひときわ濃い黒に感じました。

 

 

手術3日後

黒い丸が少し小さくなりました。(淵は濃い黒のまま)

それと同時に目の外側に視野が戻ってきました。

絵の白い部分です。希望の光が差してきたようで嬉しい瞬間です。

そして黒い丸く見える部分が、昨日より少し薄いグレーになってきました。

よく見るとそこからも外の景色が見えます。

なんだかレンズを通して見ているような感覚でした。

 

 

手術4日目以降

黒い丸に見える部分が徐々に小さくなってくると同時に、グレーの部分の色も薄くなってきました。

そして黒い丸が小さくなるにつれて、視野がどんどん戻ってきています。

つまり絵の白い部分が大きくなってきました。

 

うつ伏せになると黒い丸が視界の中央に、

そして正面を向くと黒い丸が目の下の部分に移動します。

顔の向きによって黒い丸がゆらゆらと移動します。

 

黒い丸が眼球に入ったガスで、それが吸収されてどんどん小さくなってきているんだと気づきました。

景色は左右反転して見えるから、正面を向くと上部へ移動したガスが下部に見えるのです。

 

黒い丸が小さくなってしまう前に、うつ伏せ寝を頑張ろう!と励みになりました。

 

 

手術から1週間後

黒い丸が随分と小さくなりました。

感覚としては視界の半分かそれ以下になった感じです。

その分視野が戻ってきて、そして気づいてしまったのです。

 

見える景色がまぶしいというか白っぽいのです。

白い光の筋が上から降ってくるような感覚です。

これがメンタル的に辛かったです。

今までは視野が戻ってきてすごく嬉しかったのに、

こんなにまぶしいと日常生活が送れないんじゃないか?

そもそも働けなくなってしまうのか?

 

人間て贅沢でわがままですね。

昨日までは視野が復活してきたことを喜んでいたのに・・・

いけないと分かりつつ、うつ伏せ寝生活に退屈していたのもあり、ネット検索をしてしまうのですよ。

人って気になったり心配な情報ばかりを拾ってしまうので、悪い情報ばかりに目が行ってしまって・・・

何日間かはメンタルの状態が最悪でした。

 

 

手術後10日ほど経つと、黒い丸はほとんど邪魔にならないくらい小さくなり、

そして視野が白っぽいのもほとんどなくなりました。

 

 

そして2週間経つと黒い丸は消えたように感じました。

この辺りで仕事に復帰することが出来ました。(手首に例のバンドをつけたまま)

ガスは消えたように感じたけれど、ベストな状態に治したいので、病院に行くまでは夜寝るときはうつ伏せ寝を続けていました。

 

 

そしてこの次の検診で、バンドを切ってもらうことになります。

先生から「完治」の言葉をいただきました!

以降はかかりつけの病院で経過観察をしていくことになります。

 

久しぶりに仰向けに寝れて感動しました。

当たり前のことを当たり前にできるって素晴らしいですね。

 

 

 

大抵の人にとって目の手術って怖いと思うのです。

特に網膜剥離は失明と隣り合わせなので。

でも知ることによってかなりの恐怖を減らすことができると思います。

私は手術前にこのようなことを知りたかった!

 

見え方や感じ方に個人差はあると思いますが、ぜひ参考にしてください。