舞台役者を育てる!『蟻の街のマリア』吉祥寺前進座への道・・・・・
昨年の6月、私は『蟻の街のマリア』という作品を書き、劇団MUSAの若者たちの旗揚げを支援した・・・・・
すべてはここから始まった・・・・・ 旗揚げして、まだ8ヶ月に満たない劇団が、今、伝統と格式のある吉祥寺前進座劇場に立とうとしている。
キャパ500人・・・・・普通、劇団を始めた若者たちは、下北沢や高円寺のキャパ100人前後の小劇場から始め、お客様の反応を楽しみながら芝居を学ぶ。
しかし、キャパの小さい劇場では、往々にして声を張り上げ、その肉体の持てるエネルギーに頼り・・・・・・・・・
熱演で終わってしまう。
そう、友人や家族、知人から「頑張っていたね!」とか、「良かったよ」とか・・・・誉め殺しの文句が俳優をオナ~○○の世界に誘う・・・・
誰か「どこが?」「詳しく教えてと!」と、つっ込む勇気を与えてくれ・・・・・・・・・
僕は・・・・・バカです・・・・・・・・ものすごく単純です
なんの経験もない俳優の卵達に騙され・・・・・・・「劇団をやりたいんです! 力を貸して下さい!」その真っ直ぐな瞳に、情熱を持った風の三文芝居に
、二つ返事で「いいよ」と応えてしまった・・・・。
それから、俳優が演劇で食べていけるようになるには・・・・・・・・・・悩み考え、芝居を観て回る日々が。
「演劇で食えているのは、歌舞伎、新派、新喜劇・・・・・etc そうか大きな劇場で感動させなければダメなんだ」
この単純な発想から、僕と劇団員の挑戦と地獄と戦いの日々が始まった・・・・・・。
最初の公演会場に選んだのは、赤坂区民センターホール キャパ400人
「400人を感動させられない役者は死ね!」初稽古で吠えてみた!
「・・・・・・」シーンと静まり返る稽古場。
みんな目が?????だった
発声からはじめ、ワークショップのようにメソッドや・・・・・・ありとあらゆる事を1ヶ月位でやった。
その中で気づいたこと・・・・・・・・・・
テレビ慣れした俳優の卵は、テンションが持続しない
集中力が無い!!!
そこで、バカな僕は、とんでもない暴挙に出た!
否が応でも集中させる方法・・・・・・・・・・・・・
公演の1週間前まで台本を渡さなかった
作戦は見事成功し、俳優の卵達は、少ない時間で台詞を覚え
動きを覚えるため、もの凄い集中力を発揮した
そして、初舞台初日
台詞は・・・・・・・・・・・・・カミカミだった
そして、家族や知人、友人の「頑張ったね~」「良かったよ!」が連呼されるロビーを後に
早々に退散した・・・・・・・・・つづく