日経新聞2020年3月24日付に三井住友銀行が始める「働きがい改革」の記事がでていました。
働きがいを意味する「エンゲージメント」を重視したサーベイを全行員に実施して、人事・組織改革、生産性向上につなげていきたいという内容で、今後は「働き方改革」から「働きがい改革」にキーワードが移っていくという印象です。
新聞記事によれば、日本における「熱意あふれる社員」の割合は6パーセントに留まり、世界139カ国中132位という調査結果(米ギャラップ社:2017年調査)があるそうです。
さらに世界60カ国7,000を超える各国企業の働きがいを大規模に調査した「働きがいのある会社ランキング2020年版」では、日本企業では「低下傾向」(42.5%)という回答が「改善傾向」を15.9%も上回った結果が出たそうです。
これらのことは「増える働かないおじさん」問題とも関連している気がしました。
というのも、「働かないおじさん」が多くいるのは、いわゆる伝統的日本型雇用システム(年功序列、終身雇用、企業退職年金制度等)を変えられないでいる大企業(および公務員など)だと思うからです。
働かないおじさんが多くいる日本の大企業ほど若い世代の従業員もそれらの先輩の姿をみることでモチベーションを低下させ、働きがいを感じなくなり、会社が「働き方改革」(残業削減、テレワーク推進など)を進めても生産性向上につながらない、競争力がアップしない状況になっているように感じます。
(この項つづく)