僕たちがやっていることは、人に見てもらって何かを感じてもらうことです。
それが良い感じ、悪い感じかかわらず。
自分の中に人に見てもらうものが何もなければ、何かを感じ取ってもらうことなどどだい無理なわけです。
少し話はそれますが、心がギスギスしていると、他者には悪い印象しか与えない事がままあります。
感覚的な話となってしまい、恐縮ですが・・・
そういう時は、だいたい心の中、気持ちが何もない状態だったりすることが多いです。
または、黒く淀んだ気持ちで一杯の時かと思います。
反対に素敵な出来事をいっぱい経験すると、その感動だったり嬉しさだったりを他者に良い印象を与える事が多いと思います。
このことを考えるとき、いつも思い出す言葉があります。
『ココロの中にコップがあって、それが空っぽだと人に何もあたえられない。たくさんのキレイなお水をいつもコップいっぱいにして、溢れ出した時に何かを与えられるものだよ』
私の先輩が言っていた言葉なのです。
ここでいうお水というのは、自分が感じたり受けたりする様々な事象の事と捉えています。
生きていればたくさん受けるであろうたくさんの事象を---たとえそれが汚くても、---コップいっぱいにため、溢れ出さる事が表現者として大切なのだと思います。
そして、そのコップにどんな汚い水を入れても、浄化できる『魔法のコップ』にする事が日々の生活だったり、感性だったり、今までの経験に基づいた考え方だったりすると思うのです。
僕たちがしていることは人に見てもらって、何かを感じてもらうことであり、このココロのコップからキレイな水が溢れ出した時にはじめて、何かを感じ取ってもらえるのだと私は考えています。