▼新たに公式ジャンル「仕事術」に参加いたしまたので、しばらくこのブログも私の”仕事術”についての記事を書いていくことにしたいと思います。

 

▼タイトルにも書きましたが、俳優や女優は何故演出家の言う事を聞くのでしょうか。幾つかの記事を通じてこのことについて私の考えを書いてまいります。


▼私は今、音声編集の仕事や、モノを書く仕事、舞台照明・音響、演出者など色々な仕事をしています。この仕事で食べて行く前は、会社員としてシステムエンジニアの仕事をしていました。また、今の仕事を通じて、色々な組織や仕事の方と接したり、取材したりします。

私の演出者としての仕事への考え方や方法がいくらか、会社という組織や様々な仕事にも通じるのではないか、と考えています。


▼企業に入社して、2〜3年すると、後輩や部下も出来、早い人は組織のサブリーダーになったりします。後輩や部下が必ずしも”自分よりも年下”というわけではなく、自分と同じ組織とも限りません。部下が年上の派遣社員の場合、意見の相違や衝突が少なからず起こったりすることも耳にします。

▼演出の仕事も同じで、俳優さんが必ず『年下』というわけでもありませんし、必ず『後輩』や『経験の少ない人』ではありません。

時には大先輩だったり、時には年上の人だったり、私よりも経験の長い人が私の演出を聞いてくれたりする場合もあります。

 

▼どうして、年齢や経験が違うのに、必ずと言っていいほど、俳優さんや女優さんは演出家の言う事を聞いてくれるのでしょうか。

詳しいことは次回以降の記事に譲るとして、大きくは『演出家は選ばれる職業だから』だと考えています。

 

▼誤解を恐れずに言えば、俳優・女優は『今日から役者です』と言ってもある程度成り立ってしまいます。

しかし、演出家は『今日から演出家です』と言っても成り立ちません。最低でも俳優さん・女優さん達に”選ばれる”事が必要なのです。

 

▼次回以降の記事で”選ばれる職業”、そして、私が考えている演出家の仕事術を書いて参ります。お付き合いいただければと思います。