▼この前の記事で、法事を行った話を書きました。その時に、お寺のご住職がこんなお話をしてくださいました。
▼いつも、ご先祖様の事を考えることも良いけれども、お墓参りをしたり、仏壇に手を合わせる、と言った「行動」「カタチ」に現すことというのはとても大事だ、ということです。
▼更には、「頭の中で考えたこと」「机の上で考えたこと」の全てが現実で通用するわけではない。頭の中で考えたことの1割でも実現できれば、幸運ではないか、と。その割合を増やしていく為にも、カタチに現すことは有効であるとも仰っていました。ご住職は「世の中には目に見えない事は確かにある。けれども、人間の頭の中だけで考えている事とは別のことではないか。額に汗して動かなければ、世の中は動いていかない。数字や机上の事ばかりでは現すことができない事もある。」とも。
▼これはお芝居に限らず…ぼくらの生活全般に言えることだと思います。ぼくたちは色々な事を想像します。計画を練ります。しかしその計画通りにいかないことがほとんどです。計画通りにいかないからと言って、投げ出してしまっては…いつまでたっても想像した、計画したことが実現することはありません。
▼また、営業成績や稼働した数字…劇団で言えば、観客動員数ですとか、ブログの閲覧数ですとか、マスコミへの出演数でしょうか…
▼確かにこういう数字は結果としてとても重要です。重要ですが、こういった数字にとらわれ過ぎてもいけないとも感じました。
▼もちろん、こうした数字を把握することはとても大事です。目標ややりがい、やる気の元になったりします。しかしながら、想像した、予定した、計画した数字に到達しなかったからと言って虚勢を張ってしまったり、やる気をなくしたり、そもそもの行動をとらなくなってしまったら本末転倒です。
▼ご住職も言っている通り、『机上のこと、数字では現れないこと』を考えながら、その現れないことを実現するために『カタチ』に現すことが必要なのだと感じています。
▼計画も大事。しかし計画にとらわれ過ぎないように、まずは動いてみる。額に汗を書く。人間の根本だ、と改めて感じました。
