▼今でこそ、レギュラーで講師はやりませんが…たまに講師の仕事をしていて不思議に思うことがあります。

▼学生さんの多くがが自分の欠点を忌み嫌い、それを公言するのです。これはぼくはとっても不思議です。

▼何故ならば…講師の仕事やお芝居、その他を通じて知り合った俳優さんや声優さんは誰一人として、「自分の欠点」を公言することはありません。

▼それはご自身が商品だからに他ならないと思うのですが…いわゆる雑談の中では”欠点”と思しき話は出てくると言えば出てきます。しかし、プロで活躍されている方々はその欠点をご自身で認めていらっしゃいますし、少なくとも忌み嫌ってはいません。

▼その欠点を補うように日々、色々な事をされていますし、練習もされています。そして、その欠点をはるかに凌駕する得意技を持っていらっしゃるわけです。



▼人間は完璧ではありません。ですので、長所も短所も合わせて持っています。どちらも自分の特性であり、資質です。どこに忌み嫌う必要があるのでしょうか。もちろん、完璧である、という状態は美しいです。しかし、どう頑張っても総てを完璧にこなすことは不可能です。

▼しかし、欠点を欠点のまま放置していては…どんな仕事も出来ません。しかし、欠点があるのが人間です。欠点をどのように自分の必殺技につなげていくのか、一生懸命考え、日々の努力につなげていかなかなければいけません。公言したとしても…自分でどうにかするしかありませぬ。

▼長所も短所もしっかりと認めて把握する。そして、日々の鍛錬につなげていく。そうすることで仕事が出来ていくのだとぼくは考えています。