▼いつどこで読んだか・・・見たか・・・忘れてしまいましたが、『脳を活性化』するには『刺激』が必要だ、と言うような事を読んだことがあります。

▼もちろんぼくは”脳”の専門家ではありませんのでわかりませんが、『いつもと違う行動』をするだけれども、脳を刺激するらしいです。

▼例えば、通学や通勤で駅までの道をちょっとだけ変えてみる、とか、お風呂で身体を洗う順番を変えてみるとか…いつもと違う行動を取ると、目や耳や鼻、感覚が普段とは違う鋭敏さが出てくると言うのです。

▼脳が活性すると何が良いのか。ぼくは「色々なアイデアが浮かぶ」だったり「やる気が出てくる」だったりがその効果だと感じました。

▼お芝居についても同様の事が言えます。『正解を求め』ている方には向いていないかもしれませんが…今までと作り方を変えてみたり、突拍子もないことをしてみる。

▼そうすると、その役について今まで気付かなった事柄であったり、周りの反応だったりがあったりします。試す事を恐れずにやるとこういうことが多く起こります。

▼もちろん、良い評価ばかりではありません。笑われたり、ちょっと悪い評価が聞こえてくるかもしれません。

▼しかしそれが何でしょう。役作りをしていく上で常に好評価であることの方がぼくは気持ち悪いと思いますし、稽古場やレッスンで好評価ばかりだと、お客様の前で演じた時、評価が悪かったとしたら…凹む事も大きくなってしまう場合があります。

▼お芝居を初めて半年や一年位経つと、なんとなく『自分のやり方』的なモノが見えてきたりしますし、『発声練習と言ったらコレ』だったり、『滑舌練習であればコレ』だったり、『感情表現だったらコレ』というような決まった感じになります。

▼それらの方法が間違っているとも思いませんし、他の方法の方がより良いとも思いません。

▼しかし、1つの方法に拘ってばかりいたら、その方法すら磨かれなくなってしまいます。世の中に完全なものなどありはしないので、例え自分にあっている、良いと思っている方法でもどこか”悪い慣れ”が出てきてしまいます。

▼いつもの練習をするのはもちろん、たまには違う考え方、違う方法を試してみて、脳を刺激し、いつもの自分の『仕事』に新しい発見をし、磨いていく事が肝要だとぼくは考えています。

▼普段の生活の中でも仕事でも。思い切って一回変えてみる。そうすると、必ず変化が感じ取れます。それが自分にとって、心地良いか悪いか・・・はたまた別の何かを発見することができるか・・・それは・・・思い切って変えてみないとわかりません。