▼今日は『配役』のお話をしたいと思います。

▼演出家の仕事の一つに配役があります。舞台やヴォイスドラマの一部の作品では、プロデューサーやキャスティングプロデューサー/キャスティングディレクターが配役をすることがありますが…配役というのは演出家やディレクターの主な仕事だと言っても良いと思います。

▼私がキャスティングする時に一番気をつけていることが、
”ポイントがずれていないか”
という事です。

▼このポイントが重要なのですが・・・
はてさて、何が”ポイント”になるか、ということを考えてみますと…

▼その作品を通じて何を表したいか、何をしたいのか、ということが大事になってきます。
例えば、とにかく集客したいのか、
例えば、愛を表現したいのか、
例えば、面白さを表現したいのか、
例えば・・・などなど
色々と表現したいことや仕事上、重要になってくるテーマが異なります。

▼このテーマの”ポイントがずれない”ように配役していくことが重要だと思っております。

▼つまり、例えばとある作品のキャスティングを同じ役者さん達でしようと思った場合、このテーマによってはキャスティングは全く異なるということになるのです。


▼他方で、まず、役者が決まっていて、作品があとから作られる場合もあります。この場合でも、何かテーマや制約に従って作品が出来上がってくるわけです。このお話はまた別の機会に・・・

▼何れにしても配役という作業はテーマのポイントからずれないように心がけて取り組んでいます。

▼そして、その配役が紡ぐ物語を皆さんにご覧いただくために日々取り組んでおります。