▼80年前。1936年(昭和11年)2月26日。

▼世に言う『二・二六事件』というクーデーター事件が起きたのがこの日です。

▼ぼくはこうしたクーデーターに美談を求めようとは思いません。しかしながら、決起した若者はシャレでも冗談でもなく、真剣に決起したのだと思います。

▼ぼくは…どうもこの「真剣さ」が足りなくなる時があります。

▼全てをかけて全てを賭して…何かに打ち込む。こういう事って非常に大事だと感じるのです。

▼もちろん、『真剣に』やる時もあります。と同時にお芝居をしていても、モノを書いたりしていても…どこかこの『真剣さ』を忘れてしまう時があるのです。

▼それはどこか「何かに追われて」いたり、「焦っている」時かもしれません。

▼功を焦り、信念があやふやになった時に…「真剣さ」がなくなってきてしまうのではないかと感じます。

▼80年前に決起した青年将校たちの方法が良かったかどうかはわかりません。しかし、彼らは真剣に決起した。彼らにとって結果は失敗だったかもしれません。だけれども、『真剣さ』がなければ…もっと無惨なモノになったかもしれませんし、そもそも、歴史に残る事件にはならなかったかもしれません。

▼真剣さ。今日という日に、もう一度見つめなおしたいのです。