▼芝居長者になりたい、といっても…お芝居で巨万の富を得ようと思っているわけではありません。

▼「長者」と言いますと”お金持ち”というイメージがありますが…ぼくが思っている「芝居長者」というのは「お芝居について富んでいる」という事です。

▼お芝居ひとつひとつを丹念に精魂込めて創り、皆様に見て頂きく。
そうした作品をたくさん経験して、どんな芝居が来ても、世の中がどんな風になっても、そうして経験してきたものを常に溢れ出すことができるくらいの「芝居長者」です。

▼どんな学生さんが来ても。どんな俳優さんが来ても。どんな芸術家が来ても。融合して「作品」を創り出せる。そんな演出者になっていきたいのです。

▼個人的には…長者様と言えば、蔵を持っているイメージがあります。蔵には宝物はもちろん、自分たちで作った作物の俵を積んでいくようなイメージもあります。ぼくもぼくの仲間たちとお芝居をたくさん作って、心の蔵にたくさんのお芝居の俵を積んでいきたいと考えています。