声優の松本大さんという方がいらっしゃいます。
俳協開発部担当理事の方で声優教室を主宰していらっしゃいます。
松本さんが主宰されておいでの声優教室のTwitterにてこんなつぶやきをされていました。
これを拝見した時にぼくは僕自身が奮えた事を思い出しました。
▼本物の声優を知らなかった時期
不肖武藤、かつては演じる側でした。舞台に出演したり、ゲームに声を入れたり、ドラマCDなどにも出演していました。何故辞めたかは今回の記事の本題ではないので割愛しますが、この時期は『本物の声優』を知りませんでした。
それは何故か。
16歳くらいから舞台の勉強をはじめ、養成所でもうまい方だと自分で思っており、且つ事務所に入って仕事をしていて同期や先輩の芝居を聞いていても「俺の方がうまい」と驕り高ぶっていたからです。
この時期、ぼくは人の芝居を見ない、聞かない、感じない人間だったのです。
▼役者を辞めて初めて知った本物の声優さん
養成所の時にもちろん教えていただいた講師の方の声を聞き、講師の方や先輩の舞台などを拝見して勉強はしていました。(勉強をしているフリだったと言っても過言ではありません)
それでも「俺はうまい」と勘違いしていました。演じる側を辞めてスタッフとして、照明や音響、エンジニアの勉強をし始め…「本物の声優」を知ることになったのです。
▼本物の声優さんの声
アシスタントサウンドエンジニアとして、初めてスタジオに入り、とある外画の録音に立ち会った時の事でした。女性の声優さんの”マイク前”の芝居を聞いた時です。
その時に全身鳥肌がたちました。調整室のモニタースピーカーから聞こえる声が響いて聞こえるのです。何も加工されていないのに、です。もちろん素敵な声であるのですが…それ以上に響き、耳にダイレクトに入ってくるような声だったのです。
▼生で聞く本物の声優さんの声
ぼくはそのお声を聞いて、隣に座っている先輩のエンジニアから「ケーブル直してきて」とか「マイク直してきて」とか言われないかなと密かに思っておりました。
生で声が聞きたいと感じたからです。
天というのは不思議なもので、こういう時にチャンスをくれたりします。くれない時もありますが…
先輩のエンジニアから「ケーブル変えてきて」とオーダーがあったのです。
ぼくは喜び勇んで行きました。もちろん、機材のトラブルですので、役者さんたちがお芝居をしてくれるかどうか分かりません。それでもスタジオのドアをウキウキしながら開けました。
その時、やはり天はぼくにチャンスをくれました。
ベテランの声優さんが若手の声優さんと読みあわせを開始されたのです。
調整室のモニタースピーカー越しではなく、生の、本物の声優さんの生の声です。
お二人のお声を聞いた時にぼくは心が震えました。
▼声とお芝居と
お二人が読みあわせしているのはマイク前です。しかもかなりの熱がこもったものでした。声の響きに驚いたのももちろん、マイク前で演じられているお二人のお芝居に、画が見えてくるようでした。いや、画が確かに見えたのです。
モニターの中にいるはずの俳優さん(外国の)が現実に現れ、そこで話しているのが見えたのです。ぼくの頭の中には舞台の光、音、お芝居が広がっていました。
お二人の周りに流れている空気はぼくが呼吸している空気と同じではなく、モニターの中にしかなかったはずの空気なのです。
▼実際に聞く、見る、触れる
こうした経験からやはり役者さんっていうのは声が大事だ、と再認識したのです。誤解を恐れずに言えば、今、お芝居の勉強をされている方は、ぼくらが学んだ時よりもハードウエア的な環境が優れてきていると感じます。声優さんの生の声を聞く機会も増えてきていると思います。
しかし、本物の声優さんがマイク前で、本域の、本気の芝居をされている所を見る機会というのは限られてくると思います。
しかしながら松本さんが主宰されている声優教室ではそうした環境が用意されているのです。
声優さんになりたい!
という人は一度、イベントなどではなく、声優さんの職場、スタジオで本物の声を聞くことは非常に大事だと考えます。
養成所の中や自分の周りだけでなく、本物の声優さんが本気の声と本気のお芝居をしているのを見て、聞いて…自分の足りないモノが必ず見えてくるとぼくは体験しました☆
俳協開発部担当理事の方で声優教室を主宰していらっしゃいます。
松本さんが主宰されておいでの声優教室のTwitterにてこんなつぶやきをされていました。
http://t.co/FW4ZeNQbdg
生の声優がスタジオで
本域で芝居してる声を、
スタジオのなかで聴いたことがありますか???
真似するなら
それを真似するべきでしょう。
こんなに響くのか‼
こんなに大きい声なのか‼
って驚くことでしょう。
— 声優教室 参加者・見学者募集‼ (@akinobu6161ma) 2015, 10月 5
これを拝見した時にぼくは僕自身が奮えた事を思い出しました。
▼本物の声優を知らなかった時期
不肖武藤、かつては演じる側でした。舞台に出演したり、ゲームに声を入れたり、ドラマCDなどにも出演していました。何故辞めたかは今回の記事の本題ではないので割愛しますが、この時期は『本物の声優』を知りませんでした。
それは何故か。
16歳くらいから舞台の勉強をはじめ、養成所でもうまい方だと自分で思っており、且つ事務所に入って仕事をしていて同期や先輩の芝居を聞いていても「俺の方がうまい」と驕り高ぶっていたからです。
この時期、ぼくは人の芝居を見ない、聞かない、感じない人間だったのです。
▼役者を辞めて初めて知った本物の声優さん
養成所の時にもちろん教えていただいた講師の方の声を聞き、講師の方や先輩の舞台などを拝見して勉強はしていました。(勉強をしているフリだったと言っても過言ではありません)
それでも「俺はうまい」と勘違いしていました。演じる側を辞めてスタッフとして、照明や音響、エンジニアの勉強をし始め…「本物の声優」を知ることになったのです。
▼本物の声優さんの声
アシスタントサウンドエンジニアとして、初めてスタジオに入り、とある外画の録音に立ち会った時の事でした。女性の声優さんの”マイク前”の芝居を聞いた時です。
その時に全身鳥肌がたちました。調整室のモニタースピーカーから聞こえる声が響いて聞こえるのです。何も加工されていないのに、です。もちろん素敵な声であるのですが…それ以上に響き、耳にダイレクトに入ってくるような声だったのです。
▼生で聞く本物の声優さんの声
ぼくはそのお声を聞いて、隣に座っている先輩のエンジニアから「ケーブル直してきて」とか「マイク直してきて」とか言われないかなと密かに思っておりました。
生で声が聞きたいと感じたからです。
天というのは不思議なもので、こういう時にチャンスをくれたりします。くれない時もありますが…
先輩のエンジニアから「ケーブル変えてきて」とオーダーがあったのです。
ぼくは喜び勇んで行きました。もちろん、機材のトラブルですので、役者さんたちがお芝居をしてくれるかどうか分かりません。それでもスタジオのドアをウキウキしながら開けました。
その時、やはり天はぼくにチャンスをくれました。
ベテランの声優さんが若手の声優さんと読みあわせを開始されたのです。
調整室のモニタースピーカー越しではなく、生の、本物の声優さんの生の声です。
お二人のお声を聞いた時にぼくは心が震えました。
▼声とお芝居と
お二人が読みあわせしているのはマイク前です。しかもかなりの熱がこもったものでした。声の響きに驚いたのももちろん、マイク前で演じられているお二人のお芝居に、画が見えてくるようでした。いや、画が確かに見えたのです。
モニターの中にいるはずの俳優さん(外国の)が現実に現れ、そこで話しているのが見えたのです。ぼくの頭の中には舞台の光、音、お芝居が広がっていました。
お二人の周りに流れている空気はぼくが呼吸している空気と同じではなく、モニターの中にしかなかったはずの空気なのです。
▼実際に聞く、見る、触れる
こうした経験からやはり役者さんっていうのは声が大事だ、と再認識したのです。誤解を恐れずに言えば、今、お芝居の勉強をされている方は、ぼくらが学んだ時よりもハードウエア的な環境が優れてきていると感じます。声優さんの生の声を聞く機会も増えてきていると思います。
しかし、本物の声優さんがマイク前で、本域の、本気の芝居をされている所を見る機会というのは限られてくると思います。
しかしながら松本さんが主宰されている声優教室ではそうした環境が用意されているのです。
声優さんになりたい!
という人は一度、イベントなどではなく、声優さんの職場、スタジオで本物の声を聞くことは非常に大事だと考えます。
養成所の中や自分の周りだけでなく、本物の声優さんが本気の声と本気のお芝居をしているのを見て、聞いて…自分の足りないモノが必ず見えてくるとぼくは体験しました☆
