演出のおしごと〜役者の想像力を掻き立てる〜

演出家のお仕事は色々あると思います。

その中でも一番の根幹となるのが、

『役者の想像力を掻き立てる』

ということが挙げられます。

しゃべり方、物言い、仕草も勿論、"好み"を

伝えることはあるにせよ、正解の無い世界だからこそ、表に出る役者さんの想像を掻き立てて、その役者さんの個性、特性を生かした作品が出来上がると思うのです。

勿論、私自身も作品に関われば、私自身表現したいものを付け加えたりすることがあります。

だからと言って、僕の言うとおりにしてもらうだけでは…お芝居とは言えないと思うのです。役者さんが演技プランを考える上で、僕の中にあるその役のイメージを如何に伝えることが出来るかが…
演出をする上で一つの重要点だと思っています。

稽古で「それはいい」「それはダメ」という基準は僕の（演出家の）頭の中にあったりします。
そのイメージを伝え、さらに役者さんの想像力を掻き立ててもらえるようにする事が大事だと考えています。
方法はいくらでもありますが…単に好みで良い悪いを判断するのではなく、如何に役者さんの想像力を刺激できるかが僕の仕事の第一歩だと思っています。

僕自身の想像力がどれだけ役者さんの想像力を掻きたてられるか・・・役者さんの想像を刺激するように一所懸命、研鑽していきます♪