よく「自分の価値を見せる」とか「自分の価値を高めてレアな存在になる」ということを耳にする。

これを僕に当てはめて考えると…事実の半分しか語っていない言葉だと感じる。

どういうことか…
それは…自分の価値を認める事によって、自分の自身になったり、自分のスキルがあがったりするということは実際にある。
自分の価値を高める事で人に重宝される事もある。

だから仕事が成り立つとも思う。

しかしながら…
僕はひねくれた性格なのでこうも思うのである。
「その自分の価値って実は自分の一人よがりなんじゃないか」
と。
その自分の価値を認めてくれる人々が居て成立するものだと思う。
もちろん、自分の価値を自分自身で認めた上での話であると思う。



価値というのは評価する人によって変わってくると思う。
「千円」
というお金に関して、
200円しか持っていない人は大金に思えるかもしれないし、
いつも200万円くらい持ち歩いている人は少ないお金と思うかもしれない。

この人の価値というものは正体がわからないものが多い。
それを目に見えるモノにしているのが資格だったり、経験だったりするのかもしれない。

それでもやっぱり、それらの価値は人によって評価が変わってくる。
だからこそ、自分の価値を認めた上で、不肖僕が価値を認めた人々と共に仕事ができるのは物凄い素晴らしいことだと感じる。

この価値ある人々と共に芝居が出来る事はとても幸せだ。
皆が僕に価値をみせてくれる。
舞台演出家の端くれとして、彼女たちの価値を一回りでも大きく美しくしていくのが僕の仕事であり、価値だと感じている。